マタイ受難曲 ネルソン&パリ室内管弦楽団、ギューラ、モーシェック、クロウ、他(2DVD)
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天然芝 | 秋田県 | 不明 | 2014年05月10日
「マタイ受難曲」というと、ブランデンブルグ協奏曲やニ短調のトッカータとフーガといったポピュラーな作品と比べ(マタイももちろん「名曲」なのだが)ある種の近寄りがたさを感じてしまうのは私だけではなかろう。増して敬虔なクリスチャンでもない私のような人間が聖書のテキストを咀嚼してこの作品を「理解」しようとするのは並大抵のことではない。 そうした意味で、この映像作品はゴシックの名建築であるサン=ドニの大聖堂の壮麗で厳粛な空間に誘われ、丁寧な日本語字幕の助けもあって、まるでオペラ作品のように一気に聴き通してしまう素晴らしいものだと言えるだろう。(それが正しいか否かは別にして) ネルソンの適度に軽快でかつ適度に劇的な音楽は、一部のピリオド奏者のように音楽が痩せてギスギスすることも逆に重苦しくなることもなく、オックスフォード・スコーラ・カントルムを主体とした若いメンバーで編成された合唱団も実に真摯で透明感のある歌いぶりが素晴らしい。ソリストもいくつかの場面を除いて過剰な表現に傾くことが無く、押しなべて好感が持てるものと思う。(欲を言えばバスが最後のアリアで息切れ気味なのが惜しい) 映像は劇場と違って照明やカメラの配置に制約のある会場でもあり、細部まで明晰と言い難い場面も無くはないが、演奏の始まる頃にはステンドグラスから夕日が差していた聖堂内が、3時間に及ぶ演奏とともに徐々に薄暗くなっていく様子も見て取れ、重厚な時間の経過を体感させてくれるのも良い。 最終合唱では、悲劇的な響きの中、目にうっすらと涙を浮かべて聴き入るソリストの表情も捉えられていて、つい胸が熱くなってしまった。 前述の通り、日本語字幕が備わっているのは非常にありがたく、ブルーレイ盤の画質・音質もおおむね良好であり、多くのマタイ愛好者や私のような初心者にもお奨めしたい一枚である。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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mozart | 三重県 | 不明 | 2013年04月03日
いっきに見てしまった。生き生きしていた。同時期に発売されたフィシャーのマタイもヨカッタ。あの感動とはまた違う。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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