ブラームス(1833-1897)

CD Piano Concerto.1: Pollini, Abbado / Bpo

Piano Concerto.1: Pollini, Abbado / Bpo

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  • ★★★★★ 

    ギマロ  |  東京都  |  不明  |  2021年03月22日

    ポリーニ氏は、1970〜80年代前半までの超絶技巧の演奏が大好きだったため、90年代以降は食わず嫌いで避けていましたが、たまたま安価なこの中古盤を手に入れて聴いた所、予想外にオーソドックスてしっかりとした演奏に十分満足しました。ベームとの1回目の録音ほど若さとキレはありませんが、反面、アバド共々、程よい円熟味があり好ましく思います。近年の痛々しいほどの衰えが来る前に録音できて良かったのでは? 失礼なから、数千円出して新譜を買うなら話は別ですが、中古で安価に楽しむなら十分に価値ある一枚だと思います。

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  • ★★★★☆ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  2012年11月08日

    ポリーニとアバドは目指す方向性は似ており、引き締まった名演だが、このコンビでこの曲を録音するなら、あと5年、いや10年早く取り組んでほしかった。ティーレマンとの共演ほど違和感は持たないが、オーソライズされた3種類の音源では、やはりベームとの録音を断然推すしかない。この盤は、アバドとベルリンフィルが、透明な「純化」された響きを追求するようになった時期の演奏で、この曲に内在するダイナミズムを表現するには、煮えきらぬ印象が残るのが惜しまれる。ポリーニとアバドにはウィーンフィルとの70年代後半のライヴ音源があるようだが、ぜひ発売してほしい。

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  • ★☆☆☆☆ 

    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  2011年05月02日

    “世界最高峰”と呼ばれるオケとピアニストだが、そんな言葉に騙されてはいけない。アバドやポリーニを好む人の中には、盲目的な程に両者を信頼し、挙げ句、批判的意見には牙を向けるという、自分の偏狭さを棚に上げて排他的論説を繰り広げるような厄介なタイプがいる。そういう人には申し訳ないが、アバド時代のベルリン・フィルは、カラヤンとラトルの間に挟まれた不遇な時代だったのではないか。はっきり言って音が貧弱である。ピッチやアンサンブル自体、往年のベルリン・フィルを知る者なら疑問符を抱きかねないような不徹底ぶりである。有名なギレリス盤の、地鳴りのような底力はどこへやら。萎えた音にただ落胆あるのみ。ライヴ録音と銘打っておきながら、会場ノイズがコロコロと変わり、音場フォーカスも不自然であり、継ぎ接ぎだらけなのは一目瞭然!あくまで噂だが、ポリーニはライヴではミスタッチばかりな癖に、筋金入りの完璧主義だから、何度もリテイクを重ねてミスのない録音に仕立てているのだとか(この完璧さを一方では高く評価する向きもあるが……)。これだから、RCAのリビングステレオに代表されるほぼリテイク無しのスタジオ録音と、ポリーニのように加工しまくったライヴ録音とでは、断然前者のほうがライヴに近いというのが実情である。ポリーニの本来輝くようなタッチが、よく“機械的”と酷評される所以は、こうした録音姿勢も多分に影響しているものと思われる。もっとも、第3楽章の拙速なテンポ設定や左右の手のバランスなど、録音云々以前の問題もある。何をそこまで弾き急ぐことがあろうかと思う。実のところ、愛聴しているカッチェンのライヴ盤の方がタイム的にも速いのだが、カッチェンの切っ先鋭い表現が勝り、決して拙速に聴こえることはない。この差がやはり、ポリーニの弱点であろう。分離の乏しさにも惜しいものがある。中音域の抜けが悪く、篭ったように聴こえる。ヴァイオリン・セクションの細部情報が曖昧で、フルートを中心とした管楽セクションが威張る。バランスが悪いのだ。広い音域をカバーするピアノの音色などモロに影響を受け、抜けが悪く、そのくせ一部の音がやたらに強く出るような音に変貌している。対するお手本というべき音質なのがカーゾン/セル&ロンドン響盤(1962年DECCA)で、冒頭の一音から圧倒必至!轟く重低音、唸る管楽器、切っ先鋭い弦楽器、厚みのあるピアノなど、完璧。さすがカルショウの名録音。勿論演奏も壮絶で強烈!怒涛の打ち込みから、繊細至極な表情まで、表現の幅の広いこと!知・情・意全てが完璧!ポリーニだけが全てと思うなかれ。

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  • ★★★☆☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2009年12月08日

    ポリーニは1979年ベーム/VPOのバックでこの曲を録音(タイムは@20’53A13’26B11’58です)していますがポリーニもまだ30歳代・・・高齢ベームの下その若々しさをいい意味で披露していました。何しろブラームスがこの曲をあれこれいじくってやっと初演したのがまだ20歳代なのですから「若さ」というものが・・・勿論年齢だけではありませんが・・・この曲に欲しいと思ってはいました。本盤は1997年アバド/BPOサポートによるライブ録音で演奏タイムは@21’02A12’11B11’46とやや第2楽章が短いですがほぼ同じような演奏タイムでしょう。アバドとは1977年第2番の方のピアノ協奏曲を共演しており今回ライブはこの第2番と共に本盤第1番が収録されているわけです。演奏は確かにある意味スケール感が伴っているとは思いますが私の聴き違いかも知れません・・・少しピアノとバックが特に第1楽章で縦線合わず箇所があったり・・・それはライブだから仕方なしと割り切って・・・先の屈託した「若さ」というものが欲しいと思いました。共演者何れもイタリア出身故歌うのは上手なのですが独特の屈託性が短めのタイムで経過した第2楽章から最終楽章への奔流ほとばしりに繋がらない感じを持ちました。もう少し聴き込みますので当面OKランクとさせて下さい。

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