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メンデルスゾーン(1809-1847)

CD ヴァイオリン協奏曲集、序曲『フィンガルの洞窟』 イブラギモヴァ、V.ユロフスキー&エイジ・オブ・インライトゥメント管

ヴァイオリン協奏曲集、序曲『フィンガルの洞窟』 イブラギモヴァ、V.ユロフスキー&エイジ・オブ・インライトゥメント管

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2017年03月31日

    苦手中の苦手”メンコン”(この呼び方も寒気がする)をまた聴くとは夢にも思わなかった事態に直面した わたしをコンチェルト嫌いにした音楽の最たるものがこれだ (ピアノならショパン) コンサートに行けば頻繁に遭遇する その度にソリストのこれみよがしに弾く姿に嫌悪し 同時に音楽も嫌いになった 聴こうとしなくても否応なしに身内に流れ込んでくる音楽がまた美しいときているから これは嫌味なものだ それがユロフスキー&AoIOだから ”フィンガルの洞窟”が聴きたくて当盤に手を出した 期待は叶えられた 信頼は両端の協奏曲へも踏み込む意欲を生んだ それは所謂ピリオド演奏とは似て非なるものだった 楽器 奏法 ピッチいかなる時代考証を実証した演奏とも一線を画する真の創造芸術だった 有り体に云えばわたしは初めてメンデルスゾーンの”音”に触れたのだ 見えたメンデルスゾーンの貌は懊悩を湛えた理智のパルスを放出するも ウイットとユーモアを反射する影を宿していた イブラギモヴァはヴィルトゥオーソを貫くも技量を誇示する落とし穴を飛び越えている オーケストラの美音による雄弁さに多くを負っているだろう ユロフスキー共演によってイブラギモヴァの天才はより光芒を放った 衷心よりお奨めする 

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  • ★★★★★ 

    ラブラドライト  |  東京都  |  不明  |  2013年04月01日

    メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲といえば、誰もが一度は耳にしたことのある 馴染みのある曲。それゆえに、少々凡庸さを感じてしまう楽曲だが、初めてこの曲の決定打に出会うことが出来た感じだ。ボーイングの正確さと想像するが、 音のファンダメンタルがしっかりしており、聴いていてとても気持ちが良い。

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  • ★★★★☆ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  2012年10月02日

    1095年生まれのイブラギモヴァは、若いですが、研鑽を積んで、貫録と魅了する演奏を持ち合せた音楽家となっています。同じくロシア出身、イギリスで活躍するユロフスキーとの待望の、メンデルスゾーン協奏曲。ピリオドアプローチの低めのピッチで、くすんだ渋めの音色となっていますが、真摯な一本筋の通った、確固たる意思が聴く事が出来ます。E Minor は、初聴きですが、このあまり演奏されない曲を聴く事が出来たのは、嬉しい。大仰になることなく悦楽感、悲哀、疲れたこったなと言う感情、若々しい躍動感、確実に聴かせてくれました。エイジ・オヴ・エンライトメント管、ともども、いつもながら優秀。アリーナは、これからも、耳が離せない。

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    さが  |  愛知県  |  不明  |  2012年09月13日

    聴き始めてすぐ、あれ?何だか音がいつになく軽い…?てかオケ全体が軽い???と思ったらブックレットにわざわざ437Hz調弦と書いてありました。そこで少し違和感があったのですが… ・ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64 有名なコンチェルトの方。10年くらい前のアリーナの演奏をネットで拾って、大事に大事に聴いてきたのですが、調弦やオケが変わるとすごく雰囲気が変わります。 ロマン派の作品が古楽っぽい響き…と率直に感じたのは、「ピリオド・アプローチ」のせいだったらしい。 でも初めの違和感は決して嫌な感じとかしっくりこないわけじゃなくて、聴き慣れない響きに戸惑っただけ。聴いているうちにだんだん「ああ、これも全然アリだな。やっぱり彼女の音だし」と思えてくるからホント、すごいなアリーナの音って。 以前の音源はアリーナらしからぬ、というかまだ若い感じの気負い?みたいな少し粗い音が諸所混じっていて、いえ私はそれすらも愛でていたのですけど(爆)、ピリオド奏法のせい&10年の時を経て研ぎ澄まされた今のメンコンを聴いたら、1本の針が真っ白な薄い木綿のハンカチーフに美しい刺繍を縫ってゆくような感じの世界が広がってきました。古楽っぽい響きなんだけれども決して古楽ではない、とっても奥ゆかしい色彩感があるような?それでいて時折ちらりほらりと、大胆で豊かな詩情が見え隠れするような? メンコンはヴァイオリンソロの出だしからして、ロングトーンでぐいぐいと高音域へ上ってゆく旋律がロマンティックで、私の過去に聴いたいくつかの演奏でも情感たっぷりなソロと、オケもそこを盛り上げてゆく感じが多かったと思いますが、こういうアプローチも出来る曲なんだな〜と改めて気づかされました。 ・序曲《フィンガルの洞窟》Op.26 少し切ないような、でも自然の織り成す様々な風の匂いがする旋律。フィンガルの洞窟が海食洞だと知らずに聴いても、海の匂いがするから不思議です。 ・ヴァイオリン協奏曲ニ短調 クラシックには疎い私、今回初めて知ったのですが(汗)聴いてみたらどこかで聴いたことあるような…?なんとなくメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲に似てる…かも?とにかく演奏される機会が少ない曲であることには違いないようです。今回のCDみたいなALLメンデルスゾーンプログラムで、コンチェルト2本収録というのも、メンデルスゾーンBOXとかじゃない限り珍しいような気もしますけれど、一枚のCDでメンデルスゾーンの作曲の変遷に触れるというのもオツだな、と思いました。 ホ短調とは構成からしてかなり雰囲気の違う曲で、ちょっと長めの、性急に刻む弦楽オケの前奏から、ソロヴァイオリンが歌い始めます。 出だしの雰囲気は前述の四重奏曲より、ハイドンとかモーツァルトの方が似てるかも。ロマン派の曲というより古典派寄り? この弦楽オケと独奏ヴァイオリンの旋律の対比、対話に青いロマンが漂ってきて、徐々に「ああ…なんかこういう雰囲気、いいな…」としみじみじっくりと思いました。ホ短調のメンコンより、弦楽だけの編成なせいか、アリーナのヴァイオリンも歌っている気がしますし、旋律的にもソロヴァイオリンが映えます。もちろんアリーナの音がすばらしいのですが、何よりオケもソロヴァイオリンも、旋律の良さが伝わってくる演奏。 メンデルスゾーンって若い頃こんな曲書いたんだ?後期の作品と雰囲気が違うけれど、何があってこうなったんだろう…ってちょっと作曲家の横顔を覗いて見たくなる感じ。アリーナのヴァイオリンを聴くと、時々曲自体の背景も知りたくなってくるのですが、今回はこの曲がまさにそのツボに触れてきました。 若くして才能あふれる人の、華々しい曲じゃなくてちょっと懊悩が垣間見られる旋律。青春の悩み?私にはとっくに失われた時代だけど(泣) 第一楽章の切羽詰った感じから、第二楽章の切なく美しいメロディーラインに入ると、アリーナの音の優しさや語りかけるような真摯さが胸に染み入ってきました。 はぁぁ…またアリーナの音の深遠に迷い込んでしまった…もう抜けられない抜けたくない…(爆) 今回のCDは、メンデルスゾーンの曲の新たな一面に気づかされた、そんな一枚でした。

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