ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番『ハンマークラヴィーア』、第6番、シューベルト:即興曲 バックハウス(1959)
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M | 愛知県 | 不明 | 2014年11月05日
ハンマークラヴィアソナタ カーネギーホール盤も併せ聴いたみたが、演奏録音共にこちらの方がより良い。第一楽章は、悠然と構えたような独特の弾き方の出だしが少々気になるが、バックハウスほどこの第一楽章にふさわしいピアノの音を持ったピアニストは他にないと思う。まさに鍵盤の獅子王たる演奏である。問題は第三楽章以後で、第三楽章では早目のテンポと強弱のなさにより曲本来の幻想性を損なっているし、第四楽章は指にまかせてバリバリ弾くのみで、この難解なモンスター的楽章に解釈的チャレンジが感じられない。こうした点は野村光一氏の<ピアニスト>という本の中の評論の具体的例に該当すると思われる。(野村氏はバックハウスのベートーヴェンを低く評価しているわけではない)。以上のことから最もバックハウスらしいベートーヴェンのピアノソナタの演奏はこのハンマークラヴィアソナタだと考えます。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ym | 東京都 | 不明 | 2014年10月28日
音がとてもよく、バックハウスにハンマークラヴィーアの良好なステレオ録音がない不満が解消される録音。高齢にも関わらずテクニックがしっかりしていて早めのテンポでこの難曲を堂々と掌握している。タッチもおそろしくすんでいてとにかく美しい。さらりとした表現にも気品の高さを感じる。戦前のピアニストなのに異様にドライで異次元のテクニックを持っているとても面白いピアニストだ。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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robert.s | 三重県 | 不明 | 2014年09月04日
Medici Masters(MM006)の「ワルトシュタイン」と同じ日の記録。モノラルながら瑞々しい音に驚く。バックハウスはこの日、調子が良かったのだろう。70代半ばにしてこの、感興に満ち雄大な表現、見事な構想の実現力、腰の据わった演奏技巧、美しく鳴り切ったピアノ。3曲とも素晴らしい。この演奏が残り、聴けたことに感謝したい。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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mimesis9 | 岡山県 | 不明 | 2012年03月10日
録音が冴えます。今までいちばんすばらしいバックハウスのハンマークラヴィアです。シューベルトの即興曲も素晴らしい。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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