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ベートーヴェン(1770-1827)

CD ベートーヴェン:『皇帝』(1969 ステレオ)、シューマン:ピアノ協奏曲(1967) ミケランジェリ、チェリビダッケ&スウェーデン放送響

ベートーヴェン:『皇帝』(1969 ステレオ)、シューマン:ピアノ協奏曲(1967) ミケランジェリ、チェリビダッケ&スウェーデン放送響

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    hisa  |  滋賀県  |  不明  |  2012年01月22日

    この演奏は個性の全く異なる孤高の二人が共演した演奏として、昔から数多くの海賊盤が出ており、伝説的な名演とされていたもの。エアチェック音源などからのCD化と思われるHUNT、ARKADIA、ASdisc、LEDEND、NOTESなどの数々の海賊盤の価値を本CDは一瞬の内に無価値にしてしまったと言っても過言ではないだろう。それほどまでに本CDの音質は鮮明である。特にステレオ録音の皇帝は、どこまでもきらびやかに駆け抜けるミケランジェリ独特のピアニズムを見事に捉えており、相対するチェリビダッケ/スウェーデン放響のやや暗く抑え気味の音色と見事に対峙する。この演奏の本当の凄さを体感させてくれた事に対し、正規音源からの本CD化に感謝したい。

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    なかのも  |  東京都  |  不明  |  2011年12月21日

    1969年の皇帝は1970年NHKFM局からチェリビダッケ指揮シベリウス、エンサガとともに放送されました。皇帝はおよそ40分、エンサガはおよそ20分の演奏時間だったと思います。テープ提供は福原信夫さんだと伝聞されています。一度、福原さんのテープからプライベートCDが作成された以外は初めての発売です。上品で流れるような演奏と記憶。いわゆるドイツ風の重厚な演奏とは一線を画しながら、一度聴いたら病みつきになるかもしれない演奏です。40年前の両者は1990年前後の両者の演奏スタイルとは及びもつかない若々しかったことを、1990年前後の演奏しか知らない方々にはわかっていただける材料になると思います。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  2013年08月09日

    冒頭の一音から、「これぞミケランジェリ!」というべき究極の美音に惚れ惚れ!不純物ゼロの音の結晶であり、ピアノという楽器からここまで繊細至極なニュアンスを引き出し得たミケランジェリ。クリスタルのように煌めく高音から、鐘のように余韻の長い低音まで、隅々までコントロールされ尽くした打鍵。しかも本番一発撮りでこの完成度である。有名なジュリーニとの共演も良かったが、ここでのミケランジェリは更に上をいく。チェリビダッケがこれまた素晴らしい。壮年気ならではの中庸のテンポの中にも、後のミュンヘン時代に極めた精妙さがそこかしこに垣間見える。特に内声部の豊かさは目を見張るばかりで、ここにこんな音が隠れていたのか、こんな響きが作れるのかという驚きの連続である。特に《皇帝》は優秀なステレオ録音も相俟って、ミケランジェリ、チェリビダッケ双方の明晰なアプローチが手に取るように分かり、大満足だ。対するシューマンはモノラルなのが玉に傷だが、第2楽章の繊細さは他の追随を許さないだろう。静的な美しさを持つオケと、官能的な美しさを持つピアノ。芸風こそ違えど、共に完璧を指向する点では一致しているので、破綻するどころか、却ってアンニュイな世界に聴き手を誘ってしまう。稀有な才能だと思う。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    折口茂臣  |  群馬県  |  不明  |  2013年05月06日

    『皇帝』では自信に満ちたピアノの響きが輝かしく、しかし時に儚くモノローグ的にたゆたう様子には思わず心を奪われる。オーケストラは繊細至極で、弦が織り成す上品な綾模様に陶然としてしまい、聞き惚れてしまった。 豪華絢爛であったり剛毅であったり、あるいは春風駘蕩とも言える悠然な演奏などなど、『皇帝』には数多の名演奏がありいずれも楽しく鑑賞できるのだが、この鬼才同士の演奏には孤高な風格が漂っていて趣深い味わいである。 シューマンの方は、もはや出だしの数秒からして他の演奏とは隔絶した領域に位置するものであると感じた。本来この協奏曲はピアノの華やかな技術を前面に押し出した音楽ではなく、むしろ曲想それ自体の抒情美が売りのロマン溢れる逸品である。しかしこの演奏には人間的な肌触りや温もりはあまり感じられず、かといって無機質に整えられただけのキレイな姿形に留まっているわけでも決してない。ピアノにはとても高貴な気品があり、弦楽は芳醇な香りを纏って柔らかく、そして艶やかに漂うのだが、それらはまるで色気そのもののイデアとでも言いたくなるような穢れ無き佇まいなのだ。限りなく人間的な艶やかさを持った音楽が、限りなく強い個性(すなわち自我)と鋭い感性を持った芸術家によって演奏されると、このように純粋な美しさへと変転・昇華するものなのかと、驚嘆せずにはいられない。本当に見事だ。

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    タテキ32  |  大阪府  |  不明  |  2013年10月19日

    この演奏はスメターチエックと組んだものに比べ、もっともっと流麗で軽やかな感じ。これも革命、英雄、ナポレオン、精神などというような言葉に関係なく、音楽そのものが滑らか、かつしなやかな力で聞くものを引き付け運んで行ってくれる感じがする。スメターチエックと組んだものはどちらかというと全体に力強さが前面に出てくる感じで、これはこれでまた違った味わい。ミケランジェリの皇帝はこの2種は是非とも揃えたい。それと対極的な演奏のグールドもあれば、私はそれで十分。

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    レオブルー  |  東京都  |  不明  |  2012年05月13日

    ライヴ盤はあまり好きでもないのだけれど、聴き入ってしまいました。こんな皇帝は初めてです。名曲の名演と言うしかありません。正直、口が半開きとなってしまうほどの驚きが続いていて、気付いては我にかえるといった状況でした。ここしばらくは例えれば小さな試聴室でサウンドの万華鏡を楽しむような何日かを過ごしていて、それはそれで仕事疲れもとれてしまう楽しさだったのですが、ここではまたあらためて音楽のダイナミズムと出会い、違った楽しみが味わえて良かったです。SACDでなくともファンタムスペースに確かに名演がよみがえります。シューマンもすばらしい演奏です。特選盤です。

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    チーちゃん  |  北海道  |  不明  |  2012年03月07日

    絶頂期のミケランジェリのピアニズムを体験できる一枚だ。皇帝を鑑賞するというよりミケランジェリの凄さを体験するCDである。音源を提供した頂いた各位には感謝感謝だ。協演しているチェリビダッケも若い。颯爽とした演奏だ。後期の遅いテンポのブルックナーなどは大好きなのだが、ここでの若く颯爽としているチェリも素敵だ。 それにしてもミケランジェリのピアニズムは他のどのピアニストとも次元が違う。きらびやかで伸びやかで、輝いている。この盤はそれがダイレクトに体験できる。 ミケランジェリの皇帝ライブの正規盤としてジュリーニとの演奏がある。ミケランジェリの演奏方法は基本的に変わっていないが、この盤の方が溌剌としており、テンポも速くピアノの音が抜けて輝いている。 ジュリーニ盤をお持ちの方も是非この盤を聴いてみることをお勧めする。 ジュリーニ盤が好きな方はなおさら聴く価値があると思う。 クラシックを聴き始めてかれこれ40年になるが、まだまだ発見がありうれしい限りだ。 とにかくこの皇帝はお勧めである。是非とも聴いて体験して頂きたい。

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    jin  |  長野県  |  不明  |  2022年06月01日

    皇帝の最初から演奏テンポに揺れがあります。ライブ特有のものかと思いましたが、最後までテンポに変化が付いて回りますので、意識的なもののようです。ミケかチェリの指示(解釈)なのか、ライブゆえの即興的なものなのか私には分かりません。ただ、両巨匠の貴重な音源であることは間違いのないことで、このようにテンポが揺れ動く様は、両巨匠のファンの方にはたまらないことなのは容易に想像できます。他方、両巨匠を知らない方や模範的な演奏を聴きたい方からすると「もうちょっと、ちゃんとしてよ!」だと思います。私も聴いていてテンポが定まらないので落ち着かない感じを受けました。

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    mari夫  |  東京都  |  不明  |  2018年01月16日

    とにかく目覚ましいとしかいいようのない奇跡的な「皇帝」である。ピアノという楽器の極限がここには標されている。清冽な輝きをもった音の連なり。ミケランジェリの常の演奏はもっとクールで、殆どニヒリズムと言って良いような、トーンで行なわれることが多いが、この演奏では全く感興が横溢している。ただ美音をスタチックに連ねただけの演奏ではなく、あちこちで聞き手に感極まらせるような感情の迸りが聞ける。この音質で聞けると言うことが我々にとって如何に僥倖であることか!チェリビダッケ指揮のオケもドイツ風の重厚な演奏ではないが、精妙なバックを提供していて見事なものだ。同じ組合わせのシューマンも同様に見事な演奏だが、モノであり(それとしては悪い音ではないが、この年代にはステレオ録音されていただろうに!)、「皇帝」が余りに素晴らしいので、音の輝きという点では比較にならない。それだけは残念というか遺憾。

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    てつ  |  東京都  |  不明  |  2022年05月29日

    確かに冒頭から「凄い」。他とは違いすぎる。ジュリーニとの演奏がいいと思っていたが、とんでもなくこちらが凄い。何が凄いか、といえば音の結晶である。皇帝は名曲だからあまた名演は多いが、このミケランジェリは別格である。でもチェリビダッケは、ミケランジェリへの対抗心丸出し、いつもの通り細いところに拘りすぎなのでで、それがちょっと引っかかってミケランジェリを少し妨げる。でも良く聞けば、チェリビダッケが拘るのはオケ部分だけ。ピアノが入れは、ミケランジェリに全て譲る。聴かせどころはテンポ落としてミケランジェリに華を持たせる。これじゃミケランジェリも文句は言えまい。皇帝中の皇帝。これを聞かないと皇帝は語れない、くらいの名盤。74年のフランス国立放送管弦楽団との演奏を聞き比べたが、こちらの方がピアノは煌びやかだが、オケは74年盤の方が王道。両方並び立つように出来ているのがなんとも言えません。

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