『ルル』2幕版 ベヒトルフ演出、ヴェルザー=メスト&チューリヒ歌劇場、アイキン、カリッシュ、他(2002 ステレオ)
商品ユーザレビュー
-
(0 件)
-
(0 件)
-
(1 件)
-
(0 件)
-
(0 件)
検索結果:1件中1件から1件まで表示
-
村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2011年05月06日
NHK-BSで一度放送されたことがあり、その後もDVDはPAL版しか入手できなかったが、ようやくNTSC版が出ることになった。2幕の終わりに『ルル』組曲の「変奏曲」と「アダージョ」をコーダのように付けて締めくくる形がとられており、切り裂きジャック登場の部分にはちゃんと演技がつくし、場面の間にはテレビ用に別撮りされた映像が入る。2幕版を支持する立場にはそれなりに理解を示したいが、やはりドラマとして不完全なのは明らか。最近では『フィガロ』『コジ』と非常にいい演出が続いて見直したベヒトルフだが、まだこの頃はかなりひとりよがりな舞台。人形を多用し、最終場では切り裂きジャックがルルの局部を持ち去る様子が描かれる(彼は実際に女性の局部を切り取る趣味があったらしい)。エイキンのルルはキャラクター的には適役だがストラータス、シェーファーのような突出した存在感は望めない。ムフのシェーン博士も完全に「被害者」としての役作りで「小物」の印象。指揮は端正で上品。『ルル』でそれはないだろうと言われるかもしれないが、これはこれで悪くない。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:1件中1件から1件まで表示