ゴルトベルク変奏曲 バケッティ(2010)
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Kolya | 東京都 | 不明 | 2011年11月19日
クラシックジャーナル最新号で山崎浩太郎さんが絶賛していたので、ゴルトベルク変奏曲マニアの私は居てもたってもいられずCDを購入し聴いてみた。山崎さんの絶賛通り実にすばらしい演奏。テンポとアコーギグが実に見事。それにファツィオリの音色のなんと美しいこと。録音の優秀さも演奏を生かしている。 グールドと比べてはかわいそうだが、グールド以外でこのレベルのゴルトベルクに出会った経験はない。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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mimi | 兵庫県 | 不明 | 2011年04月27日
年齢のことを書くのはゴシップ的で品が無いかも知れませんが、まだ35歳にもならないのに、何と言う完成度でしょうか!A.Bacchettiの驚異的な技巧が端的に判るのは、余白に収められたA.Magdalena Bach音楽帳からの5曲で、ペダルも使用した演奏であるにも関わらず一点の濁りもなく、まるでモダン・ピアノで演奏してるのではないかのような軽やかさと美しさです。Goldberg変奏曲は、基本的に現代ピアノの機能を制限せず、開放的でありながら、全く自由な演奏。各変奏曲の反復のどれ一つとして同じようには演奏はせず、楽想によってテンポも強弱も自在に動かしていながら、殆ど全くしつこさを感じさせないのは、演奏の基幹にGoldbergの柱である低音主題の回帰と発展があくまで厳然と据えられていることと、Bacchettiの演奏が古典派・ロマン派以降のピアノ音楽の伝統に全く囚われないからで、まるでポピュラー音楽や現代音楽を聞いているかのような錯覚を覚える瞬間さえあります。決してバロック音楽としての歴史的様式を強く感じさせるタイプの演奏ではないのですが、演奏者の音楽性と背景を、それが何であれ受け入れてしまう点で、Goldberg変奏曲という類の無い受容力を持つ傑作の魅力を、改めて実感させる演奏と思われました。以前のイギリス組曲では、さすがに様式感の欠如が気になったのですが、今回の演奏については、此れ程美しく楽しいGoldbergは、ひょっとするとGouldの旧盤以来ではないかと思いました。Gouldが亡くなって30年、こうしてGouldの呪縛(正負いずれかの影響)から自由なモダン・ピアノによるBachの名演奏が、ようやく少しずつ現れつつあるのを、心から嬉しく思います。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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