トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > ラフマニノフ、セルゲイ(1873-1943) > Piano Concerto, 2, Paganini Variations: Yuja Wang(P)Abbado / Mahler Co

ラフマニノフ、セルゲイ(1873-1943)

CD Piano Concerto, 2, Paganini Variations: Yuja Wang(P)Abbado / Mahler Co

Piano Concerto, 2, Paganini Variations: Yuja Wang(P)Abbado / Mahler Co

商品ユーザレビュー

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:19件中16件から19件まで表示

  • ★★★★★ 

    音楽遊人  |  千葉県  |  不明  |  2011年03月28日

    この演奏は、従来の既成概念を覆す革命だ! 今まで、こんなにも美しく・儚く・そして楽しい協奏曲第2番は聴いたことが無い

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年03月08日

    両曲ともに素晴らしい名演だ。特に、パガニーニの主題による変奏曲については、同曲演奏史上ベストワンを争う名演と言ってもいいのではなかろうか。それは、ユジャ・ワンの気高いピアノと若き才能ある奏者が集まったマーラー室内管弦楽団によるフレッシュな演奏によるところが大きいと言える。同曲は変奏曲だけに、目まぐるしく変転する各変奏曲の表情づけをいかに巧みに行うのかが鍵となるが、ユジャ・ワン、そしてマーラー室内管弦楽団は、変幻自在のテンポ設定や幅の広いダイナミックレンジを大胆に駆使しつつ、曲想を心を込めて精緻に描き出していく。それ故に、ラフマニノフ特有のメランコリックなロシア的抒情の描出にはいささかも抜かりはないが、若き音楽家たちによる演奏だけに、ラフマニノフの演奏に時として聴かれる大仰さがなく、全体に力強い生命力とフレッシュな息吹が漲っているのが素晴らしい。厚手の外套を身にまとったような重々しい演奏が主流の同曲の演奏に、新風を吹き込んだこのコンビによる清新な名演に大いに拍手を送りたい。他方、ピアノ協奏曲第2番は、海千山千の名演が目白押しだけに、本盤をベストワンを争う名演とするのは困難であるが、変奏曲と同様のアプローチによる新鮮味溢れる名演と評価するのにいささかの躊躇もしない。アバドは、大病を克服した後は音楽に凄みと深みが加わり、現代における最高峰の指揮者の一人と言える偉大な存在であるが、本盤では、若き音楽家たちを慈しむような滋味溢れる指揮ぶりが見事である。録音も鮮明で文句なし。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    作響  |  東京都  |  不明  |  2011年03月06日

    生でユジャ・ワンを聴いた。紀尾井ホールの最前列から2列目。満員の客席で針が落ちた音さえ聴こえそうな静寂の中、第一音から完全に聴衆を惹き付けた。何というキャラクターだろう。あの小さな体から、物凄い力強い音から寂寥感あるピアニッシモまでが魔法のように繰り出される。”のだめ”を彷彿とするところもある。ディスクレビューだから詳細は避けるが、東京デビューリサイタルは大成功だったといってよいだろう。このラフマニノフのディスクも、最初はちょっと肩透かしに感じる。冒頭のパガニーニ・バリエーションは、数年前、N響&デュトワで披露しているが、その時の野獣のような躍動感はない。しかし、アバドのバックとともにまさに調和している。特に有名な18変奏のカンタービレには心動かされる。何度も聞いた有名曲が初めて生まれた曲のように初々しく鮮烈。コンチェルトも素晴らしい。2楽章は派手に歌うわけではないのに、自然に引き込まれていく。アバドの伴奏がこれまた今までにない節度のある美しさをもった歌を奏で、心に沁みる。何度でも聴けそうな美演なのに、最後に拍手が入っていて初めてライブだったことに驚かされる。ユジャ・ワンは間違いなく21世紀最高の女流ピアニストだ。これからの成長が楽しみ。イタリア人アバドの70代の円熟ぶりとともに、このディスクは数多くの人に支持されるだろう。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    Kei  |  神奈川県  |  不明  |  2011年03月01日

    恐らくこの二曲の画期的な演奏だろう。ラプソディはこの演奏を聴くまでこれほど魅力的な曲とは知らなかった。ワンとマーラー室内管はシャープ、精緻かつしなやかな光彩陸離たる演奏を繰り広げる。次のコンチェルトはアバドの、それこそ一瞬一瞬を慈しむようなカンタービレをワンとオケが心を込めて歌い上げ、しかも演奏は優れた全体感と気品を失わない稀有な演奏になっている。ラフマニノフは大抵の演奏がどこか厚化粧をした大味の映画音楽のようになってしまうのだが、これほどラフマニノフの音楽構造を際立たせたうえで気品高く、馥郁たる演奏は初めてだ。アバドが触媒になって、ワンとマーラー室内管という若者たちの感性のしなやかさや瞬発力が思う存分発揮された結果であろう。アバドのもとでは演奏家がみな伸び伸びと楽しく音楽出来るようで、アバドは本当に偉大な指揮者になったと思う。コンチェルトはライブ録音であるが、音が硬くならないように上手くまとめられている。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:19件中16件から19件まで表示