ピアノ作品集 クリダ(14CD)
検索結果:9件中1件から9件まで表示
-
TASSY | 東京都 | 不明 | 2012年02月07日
1980年に、当時IPGレーベルでLP発売されたクリダのリスト全集。試しに購入してみたのが素晴らしく、全集に手が届くほどの小遣いもなかったので、何枚か選んで購入しようと思った時には既に売り切れ。ずっと頭に残っていたのですが、半ば諦めていたところ、DECCAからCD14枚として発売は嬉しい限りです。 リストといえばシフラと答えるのでしょうが、クリダは技巧の発揮ではなく詩情を湛えた彼女のリストは大変貴重です。リストの演奏は技巧だけでは表現できないことを思い知らされます。FORLANEから出たリストVol.1・2よりも冴えたピアノです。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
saitaman | 埼玉県 | 不明 | 2011年09月19日
素晴らしい。優しく、穏やかに、時には厳しく、そして鮮やかに、まるできらめくように、クリダは語る。叙情性と繊細さを前面に押し出して、まるで美しい詩の朗読を聞いているようだ。ピアノ作品を聴く悦びの基本を思い出させてくれる。心を打たれた。おススメ。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
古楽器奏者 | 東京都 | 不明 | 2011年06月26日
ベルマンの度肝を抜く『超絶技巧練習曲』でリストを知り、他のピアニストによる『超絶技巧練習曲』も、『パガニーニ大練習曲』も聞いてみたくなった。いろいろと探してみたら、クリダというピアニストが世界初のリストのピアノ曲全集を出していることを知った(本当にすべての曲を録音したのかどうかはわからないが)。確か全巻で何万円もする高価なものだったと記憶している。その第何巻かにこの両曲集が含まれていて、それでも一万円近くしたのではなかっただろうか・・・その後『超絶技巧練習曲』のみは廉価版で販売され、やっと聞くことができた。ベルマンと比べるのは適当ではないが、クリダの演奏にも聞くべきところは多々あった。そんな思い出のあるクリダのリストが発売されることを知って、昔の胸のときめきが蘇ってきた。リストの生誕200年を記念して、多くのピアニストがリストを録音し、中にはとてもリストに手を出すべきではないと断ぜざるを得ないような演奏も少なからずあるので、やはり偉業を成し遂げたクリダの演奏に期待したい。当時高くて買えずに聞くことができなかった多くの曲を聞くことができ、大満足である。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
baby mind | 埼玉県 | 不明 | 2011年04月22日
私のリスト初体験はおそらく大多数の方と違い、『聖エリザベートの伝説』だった(なお2作目も『ミサ・コラリス』という変わり者である)。それ故、リスト=宗教音楽家という認識が刷り込まれ、いまだに変わっていない。これはアラウの選集を聴いても変わらなかった。そして、このクリダの作品集も同一路線に立っているものだと思う。華麗な(華麗なだけの)リストも求める方には向かないだろう。録音も、私の装置では「ブリリアントな高音」ではなく、「くすみ気味の中高音+スピーカー間に分厚く広がる低音」に聞こえる。なお、いつも指摘しているが、装丁はなかなか良く、さすがFrance版だと感じた。ブックレットも普通だと曲目一覧しかついていないが、このBOXではきちんとめくってほしい。ちょっとした発見があるだろう。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
kurokage | 千葉県 | 不明 | 2011年03月05日
リスト演奏に何を求めるかにもよるのだろうが、私にとっては、「リスト=自己顕示欲に満ちた俗物根性丸出しの大道芸人音楽家」との認識を改めるに至った衝撃のディスクである。クリダの演奏の焦点は、明らかに難技巧の再現ではなく、過剰な装飾音・挿入音に埋もれた意外と素朴でシンプルなリストの歌の表出にある。楽想が変化するさいの間合いやテンポ設定が絶妙で、必要と感じれば弾き潰れることを恐れずハイスピードのまま突っ込んでいる。怪物的におどろおどろしくなりがちな左手声部も、オケの低声部のように全体の有機的パーツとして制御されており、筋肉質でスポーティで爽快だ。この結果、ほとんどの奏者で、技巧をひけらかすための安直な楽想素材の適当な継ぎ接ぎにしか聞こえないリストの曲が、心理的必然性を伴った一連の歌として聞こえてくる。長大なピアノソナタも短く聞こえるし、誰もが弾きたがる「鐘」も、唯のバラバラのエピソードの寄せ集めでなくクライマックスに向けての流れがしっかり確保されている。録音も70年代前後のものとしては非常にコンディションが良い。高音の輝きや伸びに限界はあるが、音の粒立ちも間接音とのバランスも良好。ややスリムで透明感のあるクリダの音が上手く捉えられている。ショパンの憂いもシューマンの翳りもない、真っ直ぐ外に向かう強い光のようなリストのピアニズムの意味合いが、改めて理解できる演奏であり録音だ。一曲ずつディスプレイに表示される曲名からは、製作サイドの意気込みも伝わってくる。「マダム・リスト」の称号に恥じない素晴らしい選集だと思うのは私だけであろうか。8人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
横濱の風 | 神奈川県 | 不明 | 2011年01月30日
どうしても女性的なショパンと男性的なリストという具合に対照される事が多く、実際女性にとってリストを弾き切るというのはけっこう大変なのかなと思ってしまう。一つ一つの曲の名盤としては、やはり男性の演奏の方が思いつきやすいのは事実であるが、これだけの曲を集大成したこと自体は「男まさり」の仕事として評価される。また、実はリストのオリジナル曲にはロマンチックな旋律は少なくないので、女性としてのクリダの演奏がことのほか曲想を際立たせてくれる部分がある。音質は優れているとは言えないかも知れないが、平均的な物で特に聴いていて気になるほどではない。これからリストを聴いてみようという方に、ファーストチョイスとして是非お奨めしたい。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
ぬぬぬ | 不明 | 不明 | 2011年01月25日
レコード時代に聴いてわかっていたとはいえ、技巧は下手ではないものの、正直リストのスペシャリストとしてはキツいものがある。半音階的大ギャロップなどシフラと聴き比べると性能が一枚半くらい下、ハワードと比べてもやや下回るかも知れない。ただ、出来る範囲で誠実に全力投球しているので、ハンガリー狂詩曲など余裕はないけれど刺激的なものは感じられる。逆にもうちょっと簡単な曲がおっとりし過ぎているきらいもあるが。また、よく聴くと細かいミスは散見されるが、これは逆に録音時にみだりに切りつなぎをしていないことを意味するかも知れない。装丁は蓋が完全に分離する紙箱で厚紙封筒入り薄い解説書付きという仕様である。録音はひずみ方は標準と思うが、モノによってはテープのヒスノイズも目立ち、悪いとは言えないが年代程ではないかもしれない。期待し過ぎたため食い足りない所も多々あったとは言え、初出は一枚当たり2000円が数枚ずつボックスとなって全24枚、再発は一部が1500円廉価レコードで出たことを考えると、この内容でこの値段とは一体何だってことになるかも。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
蓮華人 | 千葉県 | 不明 | 2010年12月08日
まさに旱天に慈雨。新録2枚組みもあるが、かつて大量に録られ全集化させた偉業が、なぜかCD化なされないままだったとは…、ホンマかいや。ショーピース的な作品でも、どこか潤いのようなものがあり、無味乾燥な演奏に陥ることなく、ほんとにいいリストを聴かせてくれたような記憶がある。これでまたリストが聴けるようになるかもしれない。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
NARI | 東京都 | 不明 | 2010年11月30日
やっと出た!この復刻は待ちに待っていたので大変嬉しい!!値段もGOOD!!!10人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:9件中1件から9件まで表示