ストラヴィンスキー:『春の祭典』、ムソルグスキー:『展覧会の絵』 チョン・ミョンフン&フランス放送フィル
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abbadondon | 栃木県 | 不明 | 2013年01月19日
チョン・ミョンフンという指揮者を意識したのは、 ショスタコーヴィチ交響曲4番だ。 これは歴代の4番でも文句なしに第一級の演奏。 彼には荒々しさた猛々しさを求めてきたが、 したがって「春の祭典」で暴れてくれるかと思いきや、 オケが下手だ。 最近の録音の多くが、間接音を多く入れた音像のはっきりしない オケの下手さを隠すようなものが多い。 DGといえどもこの「春の祭典」と、パリ・バスティーユ管との 「シェエラザード」で曖昧な録音をしている。 このハルサイ、オケが一級であればもっと彼らしい演奏が聴けただろう。 オケの技量の無さを隠すようにおっかなびっくりドライブしている印象。 がっかりさせられた。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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masato | 新潟県 | 不明 | 2012年04月24日
1990年代はメカニカル度満載のドラティ&デトロイト響に夢中でした.クリアこの上ない突き刺さってくるような音に,ぞっこんでした.そこにブーレーズの新盤が現われ,メカニカル度も十分でありながら,人肌の温もりを感じさせてくれるという完璧なバランスを提示してくれました.その後,徐々にメカニカル度が薄れていく名演奏たちに出会っていきます.ただ,それは言葉通りに「メカニカル度が薄れて」いったわけじゃなく,演奏する側も聴く側もこの作品にこなれていった結果,そのように聴こえてくるのでは,と思っているところです.サロネンの新盤やティルソン・トーマスのものなど,恐ろしいほどの完成度…! そのくせ,ちゃんと「人間の作った音楽」「人間が作り出している音」が聴こえてくる.そして,このチョン・ミュンフン盤.私が気に入っている演奏の中では最も温もり度の高い演奏.冒頭のソロからして,柔軟で豊かで,そして温かい.奏している演奏家の姿までもが浮かんでくるような聴こえ方.前衛的(かつては)で,メカニカルな作品ではあっても,やはり生身の“人間”が作り,演奏する音楽…。また一つ,好きな『春の祭典』が増えた。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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sunny | 兵庫県 | 不明 | 2011年12月28日
もっと切れがあって、シャキシャキ、荒々しいリズムを、決めてくれるか、と思って期待していたが、ライヴでないせいか、やや緊張管、迫力にも欠ける。こじんまりと、治まっていて、今、ひとつでした。生演奏なら、もっと充実したものになっていたでしょうに。ちょっと、残念。軽くて、決めて欲しい所で、力が抜けている。私は、ムーティ、フィラデルフィアの力強い、重戦車のようにオーケストラを締めあげた演奏に軍配。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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mravin | 埼玉県 | 不明 | 2011年01月29日
マゼールで良い意味でズッコケたり、ブーレーズの怜悧さに驚いたりハルサイは誰が振ってもそれなりの面白さがあり楽しめる好きな曲だが、この演奏は凄い。シャープな切れ味に背筋に戦慄が走るとはまさにこの演奏のことだろう。木管が鋭利な線のように内声をトレースしたり、終曲の”犠牲の踊り”で聴かれるように金管は自然ではあり得ない火山の美しい定期的な噴火のようにフレーズ内でディミヌエンド(だんだん弱く)したりと大変聴き応えがある。ハルサイは10種近く所有しているが間違いなくベスト3に入る名演だ。「展覧会の絵」もシャープで大変良いが、前のハルサイを聴いてしまうと印象が褪せるのはやむを得まい。普段はあまり聴かないチョン・ミョンフンだが、その人気や実力が伊達では無いことを認識させれらたCDでもある。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ねこ | 大阪府 | 不明 | 2010年11月03日
個人的な「春の祭典」のベスト・スリーはカンブルラン、T.トーマス、そしてサロネンの新盤であったが、ミュンフンがサロネンに替わったといえる素晴らしい演奏。洗練された雰囲気でありながら、土着的な要素(木管のフレージングとバランス処理が見事)も混入してくる、今まで耳にしたことのない演奏で、何度も聞きたくなる魅力を秘匿している。クリアに処理しすぎて単純化されたブレーズの新盤や、野性味たっぷりが裏目に出て、あざとさだけが残ったゲルギエフなどの凡演と一線を画する名演の登場です。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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