ドヴォルザーク:交響曲第8番、モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番、他 テンシュテット&ベルリン・フィル、ヒーアホルツァー(1980)
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 2012年01月16日
まず、最初のプフィッツナーの曲が大変に魅力的です。タイトルすら聞いたことがありませんでしたが、いかにも幻想的な雰囲気のある、劇場の音楽。テンシュテットが実にそれを巧みに聴かせます。次のモーツァルトはいかにも重い演奏。編成も大きいのかな、楽器のバランスも音色も、重心が低い感じ。その意味で、第二楽章が象徴的。こういうモーツァルトは今や流行らないのでしょうけれど、音楽家の想念がきちんと内容を盛り込んでさえいれば、まるで問題はありません。そしてメインのドヴォルザーク。テンシュテットのマーラーやブルックナーと同様、オケに極限の力を要求し、あらゆるパートがしっかりと鳴り響いて、これも相当に分厚い音楽を奏でます。その分、この曲においてよく聞かれる歌の魅力と一種のすがすがしさは後退しました。ま、それはでもこの指揮者のアプローチ故の結果ですから、悪いわけではありません。なお、今回のテンシュテット&ベルリンフィルのシリーズは、バランス的にどれもティンパニがオフであるように思います。多くのディスクで聴く限り(一度だけ実演も聴きましたけど)、テンシュテットはもっと豪快に鳴らす人ですよね。ちょっと迫力が削がれているのではないかな。そのへんの疑念により、★一つ減らしておきます。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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