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バッハ(1685-1750)

CD Mass In B Minor: Leonhardt / La Petite Band Jacobs Egmond

Mass In B Minor: Leonhardt / La Petite Band Jacobs Egmond

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2011年06月14日

    レオンハルトがディスクに現れた当時のバッハ演奏はリヒターに代表されるやや厳めしいスタイルが全盛であり私たちがレオンハルトの古楽器による様々なバッハ演奏に接した新鮮な驚き(私の場合はレオンハルト合奏団と銘打ってのハープシコード協奏曲集盤でありました)は今も忘れられません。特にリヒターとほぼ同年代のレオンハルトは多分密かに思う処があったと推察されます。さて本盤はそのリヒター亡き後レオンハルト57歳の1985年、熟柿落ちる様に年齢的にも充実した頃のバッハ・ロ短調ミサで1987年のレコード・アカデミー賞受賞演奏盤であります。全般的にはリズミカルに運びながら気負わないで音楽そのものに語らせるある普遍性を目指した演奏で古楽のトップクラスの歌手陣とクイケン率いるLPBとが調和し少人数での演奏の風通し良さに注目されました。今や老いてしまったレオンハルトの演奏スタイルは一世代若い演奏者達に各個性を付加しながら着実にひきつがれおります(ロ短調ミサに関してメモすれば本盤アルト担当のヤーコプスは1992年、オーケストラ担当のクイケンが2008年夫々指揮して演奏録音しております)が本盤演奏は昨今トレンディなやや「したり顔」の演奏ではなく比較的客観的なスタンスが特徴となっております・・・無論後発組はいろいろ工夫し個性を発揮しないと生き残れない事も事実・・・。本盤の主な節毎タイムはKYRIE/18’42,GLORIA/36’13,CREDO/32’27,SANCTUS〜BENEDICTUS/15’02,AGNUS DEI/8’42 トータル 111’07と二時間を切っている処もそのテンポ感が分かりますね。ゆっくり聴きたい曲、例えばこのミサ曲のブービー曲である第23曲アルトによるアリア「アニュイスデイ」は5’39と因みにリヒター/MBOによる代表的名盤たる1961年同曲盤(トータルタイム121’40)での6’32を約一分短く類いであります。このアルト担当の先述のカウンター・テノールであるヤーコプス(当時39歳)が断然独唱陣では光っておりますね。一番最初の「キリエ」コーラスも決して大層なものではなく極く自然な感じで9’19の時間が流れます(私が偶々共に聴いている先述のリヒター盤との比較だけで申し上げるのも誤解を招くかも知れませんがその辺りは判断して頂くとして参考までにタイムは12’11)。渋い色調の演奏とバッハ受難曲やカンタータの様に語り手レジタティーボが入らない分やや次々繰り広げられる曲の一直線ぶりにやや私には単調さも感じないわけではありませんがこの曲の代表盤の一つには間違いないと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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