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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 交響曲第5、6、7、8番 シェルヘン&ウィーン国立歌劇場管、ロイヤル・フィル(2CD)

交響曲第5、6、7、8番 シェルヘン&ウィーン国立歌劇場管、ロイヤル・フィル(2CD)

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2010年09月26日

    私自身はシェルヘンというと主にバッハ作品演奏を通じて親しんでいました。さて、ベートーヴェン交響曲全曲をシェルヘンは1950年代半ばと1960年代半ばに二通り録音しています。前者はオーケストラをウィーン国立歌劇場管弦楽団WSO(第1番、3番、6番、7番、9番)とRPO(第2番、4番、5番、8番)に使い分けて、後者はルガノ放送響LRSOと夫々録音しており一般的には後者がシェルヘンらしいトンデモない突飛な独自な試み演奏で注目されているようです。私は前者の1954年録音(シェルヘン63歳の頃)の第4番、第5番(オーケストラはどちらもRPO)のカップリングCDを聴いていましたので少しコメントさせていただきます。先ず第4番、演奏タイムは@8’53A9’52B5’33C4’48と後述の第5番もそうなのですが特に最終楽章の疾走ぶりが特徴。第1楽章序奏から充分引き付け速めに切れよく進めアクセントはきつい感じです。第2楽章やさしくする処、堂々とする処の対比が顕著でティンパニーの直接的音色がそれを強調しているようです。第3楽章は何かスケール感を感じました、バックのティンパニーと共に前向きでもあります。最終楽章は先ほど述べた様に速めに活き活きとした生々しい運びです。全体として当時の割には現代的要素もあって結構LRSO演奏盤と比較しなくてもベートーヴェンの音楽のパワー、エネルギーがそのまま伝わってくるイメージをもってしまいました。第5番(タイム@6’56A10’14B5’29C7’32)の方ですが第1楽章、速めにスタート、やはり現代的な感じも・・・。後半中途のオーボエ・ソロは大変ゆっくり情緒目なのも面白く反って畳みかけのフィナーレは最後のタタタターンのフェルマータはかなり引っ張りますが鮮やかに〆る印象。第2楽章終わり近くはゆっくりしかし骨々しいです。第3楽章では音の立体性が意識され最終楽章では息つかせぬスピードで反復は無い?もののその速さはすごくしゃくりながらアタック強くコマ切れさせもし畳み掛けます。最後低音引きずらせやティンパニーの使い方もシェルヘンの当時からの進取気質を垣間見た思いです。指揮者の意図が好き嫌いは別にして汲み取れある意味飽きさせない演奏となりました。聴き方では後年のスリリングな演奏の前ぶりを予感させるしイギリスのオーケストラの融通性も再確認した次第です。モノラルでも聴き易かったことも付け加えておきましょう。他の交響曲は聴いておらず今述べた二曲だけで本盤を云々するわけにはいきませんのでOKランクだけは確保ということにします。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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