ベートーヴェン:『英雄』、モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番、他 シューリヒト&フランス国立放送管、フェラス(1955)(2CD)
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 2009年11月04日
シューリヒトの指揮する「英雄」交響曲は彼がこの曲を得意にしていたのであろうか、いろいろな演奏が記録音としても残っております。HMVカタログ等から判断しても1937年BPO、1941年同じくBPO、1952年SRSO、1961年VPO、1963年FSRO、1964年BPOそして本盤1955年FSROなどであります(転記間違いがあるかも知れませんがご容赦を・・)。とにかく皆さん書かれている様に最初の出だしの和音がその演奏の全てを語るかの凄い凝縮力でありこの楽章をビシビシテンポを揺らしながら決めて行きます。続く有名な楽章は比較的ゆったりとしかし緊密度たるや凄く第3楽章は弦のばらつきが気にはなりましたが演奏自体のエネルギーを損なうどころか反比例して「気迫!!」という一言、最終楽章は切れ込み鋭く第1楽章同様テンポの絶妙な動かし方・・・最後エンディングはしっかり結びます・・・ライブの醍醐味ですね。タイム的には@14’40A17’05B5’46C10’47と前述の様にやや第2楽章がこの指揮者の割には時間をかけた感じですが全体短めのイメージはいつも通りなのでしょうか。フェラスのモーッアルト・ヴァイオリン協奏曲(1955年収録)はこのヴァイオリニストが何回かこの年前後で収録した曲でもありますが指揮者に引っ張られたのかややの荒っぽさはあるものの繊細さの持ち味までは殺さずマァマァな感じです。全体としてシューリヒト ファンには聴き逃せない盤と思いました、私の好みにがっちり合致しているわけではありませんが素晴らしい演奏です。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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