管弦楽作品集 T.ザンデルリング&ノヴォシビルスク・アカデミック響
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金山寺味噌 | 愛知県 | 不明 | 2018年06月10日
セルゲイ・イヴァノヴィチ・タネーエフ(1856〜1915)は日本ではイマイチ馴染みがないが、ロシア音楽史上重要な音楽家である。作曲家・指揮者・ピアニスト・教育者・理論家など様々な顔を持つ多芸多能の才人であった。スクリャービン、ラマニノフ、プロコフィエフらを育てた名教師、対位法研究の大家としての功績が特に大きいが、作曲家としても少なからぬ数の作品を残している。厳格な対位法と後期ロマン派に立脚し、かつ母国ロシアの風味をまぶした重厚で堅実な作風である。彼の作品集というのは滅多にないので貴重。 演奏の指揮を担当しているトーマス・ザンデルリンクはかの巨匠クルトの息子で、父クルトがナチスの迫害を避けて旧ソ連に一時亡命していた1942年にノヴォシビルスクで生まれた、ということもありロシアには深い縁をもつ。生まれ故郷のオケを指揮して清新で力感ある演奏を聴かせてくれる。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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