メンデルスゾーン:八重奏曲(弦楽合奏版)メータ&イスラエル・フィル、ベートーヴェン:セリオーソ(弦楽合奏版) ドホナーニ&ウィーン・フィル
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かんたあびれ | 神奈川県 | 不明 | 2020年05月10日
室内楽曲の弦楽合奏版の二曲をカップリングしたCDだ。 個人的に、メンデルスゾーンのオクテットはオリジナルの室内楽バージョンは何度も聴いてきたが、メータとイスラエルフィルのメンバーによるこの弦楽合奏版は、これとまた違う感動を与えてくれた。IPO弦セクションのメンバーの演奏は、この曲に対する共感が漲っていていて、とても伸び伸びと弾いている。それでいて、しっかりと音楽がドライブされていて、指揮者とオケの長年の信頼関係がとてもよくわかる。音楽の瑞々しさ、しなやかさと高揚感を何と表現すれば良いのだろう。実に感動的な演奏である。幸せな気分になれた。 一方、ドホナーニの「セリオーソ」は、第一楽章の冒頭からウィーンフィルの重厚な響きに圧倒される。マッシブで彫りの深い音楽だ。第二楽章は緻密で各声部の動きが明晰。流石はドホナーニ。第三楽章、第四楽章ともに引き締まった音楽。指揮者の手腕とオケのアンサンブル能力の凄さを見せつけられる。全くもって非の打ちどころがない、正に超一流の為せる技だ。この録音の本来のカップリング曲はブラームスのピアノ四重奏第一番のオケ版(シェーンベルク編曲版)らしい。そちらも聴いてみたいものだ。 どちらの演奏も素晴らしい。ただし、間違っても両者を比較したり、優劣をつけてはいけないと思う。16歳のメンデルスゾーン と、40歳のベートーヴェン。それぞれの良さが全く異なるからだ。できれば、一曲ずつ別の機会に聴いた方が幸せだ。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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顕 | 岐阜県 | 不明 | 2009年07月27日
セリオーソ以下についてはニャンコ先生と同意見。しかし、メンデルスゾーンはこの弦楽合奏の方が好みです。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ニャンコ先生 | 栃木県 | 不明 | 2009年07月19日
メンデルスゾーンはやはり八重奏で聴いたほうが感動するし興奮もする。イスラエルフィルの健闘は讃えたい。掘り出しものはセリオーソのほうだ。四重奏だと耳に食いついてきてよほどの気構えがないと聴けない曲を、力強くも美しい作品として聴かせる。ウィーンフィルはバーンスタイン指揮の2曲があるのだから、中期以降だけでも合奏版の全集を完成したら面白いのではないか。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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