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シューマン、ロベルト(1810-1856)

CD-R ヴァイオリン・ソナタ第3番(チェロ版)、幻想小曲集、3つのロマンス、他 イッサーリス、ヴァーリョン

ヴァイオリン・ソナタ第3番(チェロ版)、幻想小曲集、3つのロマンス、他 イッサーリス、ヴァーリョン

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    Maya  |  熊本県  |  不明  |  2012年05月16日

    イッサーリスにはこの録音の10年ほど前にエッシェンバッハの伴奏でいれた曲もありますが、「夕べの歌」と3つのロマンス作品94は初録音と思われます。再録音の曲でもしんしんと懐がいっそう深まった歌が聴かれ、それ以上進むともう戻ってこれないぎりぎりのところで歌っている感じがより強まっています。そしてヴァーリョンというピアニスト。エッシェンバッハの先の読めないひそやかな息遣いも素晴らしいものですが、ヴァーリョンの明晰で揺るぎのない意志的なピアノは、感情の揺らぎに正直に燃え立つイッサーリスと一見反対方向を向きながら存分に飛翔させている感があります。結果、同じ方向を向かないコンビだけに表現可能な、不安で豊穣な領域が広がります。ちなみにヴィトマンとヴァーリョンによるヴァイオリン・ソナタ全3曲(ECM)も素晴らしいものでした。なおこのディスクにはそのソナタ第3番のチェロ版という希少で果敢な録音も入っていますが、これはシューマンが晩年校正まで済ませながらクララによって破棄されたと伝えられる同時期の「チェロとピアノのための5つのロマンス」に対する、イッサーリスの痛恨と憧憬の念ゆえのことではないかと推察します。その思いを共有する私としてはこの果敢な(無謀な?)挑戦に敬意を抱きます。このディスクは、単にチェロや室内楽が好きな人々に捧げられているというより、「シューマン」に迷い、その目指した先へ思いをめぐらす人間に寄り添い、行く末永くその静かだが手厚い喜びとなってくれるのではないでしょうか。

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