シューマン、ロベルト(1810-1856)

CD ピアノ作品集 ケンプ(4CD)

ピアノ作品集 ケンプ(4CD)

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  • ★★★★★ 

    かんたあびれ  |  神奈川県  |  不明  |  2010年10月18日

    私はピアノを弾かないので、技術的な事は分からないが、ピアノを聴くのは好きだ。本当に好きなピアニストは少ないが、ケンプのピアノを聴くと、何故かホッとする。安心するのだ。恐らくそれは、技術的な理由でなく、ピアニストの人間性に拠るものと考えている。

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  • ★★★★★ 

    k.o  |  静岡  |  不明  |  2008年12月23日

    音楽に必要な本当のものをこの演奏は持っている。彼のシューベルトもそうだが聞く者の心に心底訴える演奏である。

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  • ★★★★★ 

    STRAD  |  千葉県  |  不明  |  2014年01月18日

    ケンプの美点が十全に発揮されているいい演奏だと思います。テンポは全般的に早めですっきりとして、過度に思い入れたっぷりに演奏せず、さらっと弾いている。それでいてシューマンのピアニズムがきちんと表現できているところが、ケンプのケンプたるところなのでしょう。もちろんシューマンのピアノ曲にはほかにもいい演奏はありますが、ケンプのこの演奏は決して忘れてはいけない演奏だと確信しています。

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2013年10月27日

    ケンプは教会音楽関係の家庭で育った事もあってその演奏スタイルは時には禁欲的と言うか思索的な面を強調して聴く側はとらえる傾向があります。事実彼はオルガンも弾き作曲〜編曲上でバッハ等を取り上げる回数も多かったと聞いております。私なども彼の編曲でのバッハ小品集のLPを何度繰り返して聴いた事でしょう。その汲めども尽きぬ味わいと言うのでしょうか技術をそんなに華麗に誇張しないので何故かホッとした雰囲気を醸し出す演奏でその特徴点があげられております。本盤シューマン「子供の情景」(13曲トータルタイム18’02)はケンプ80歳に近い1973年の収録(この演奏については1971年録音表示のものもありどちらが正しいのか小生には判断つきません。たかが録音年であっても「事実」表示等扱いについては各商品販売関係部署は慎重に対応してもらいたいと思いました、殊に演奏「記録」商品なのでそれが重要なポイントとなる可能性を抱えているわけですから・・・)なのですが先ず曲自体がそんなにテクニックを要するものでもない為かシューマンの子供時代の回想に当てたものなのか大上段に構えた処は皆無であります。ただ一曲一曲に込める気持ちはケンプの優しさに転化しての出来上がりになっている様です。ファンタジー溢れる優しいアプローチというコメントで片付けても良いしさりとて年齢から来る衰え又は退屈さを加味したい衝動も過ぎったりはしました。決して満点ではありませんがそうした事も前提で有名な第7曲「トロイメライ」のゆったりした〆での滋味溢れる素朴さにしばらく聴き入りました。それと意外だったのはドイツ・ピアニストでシューマン・スペシャリストとなっているケンプの「子供の情景」演奏録音は本盤演奏しか当面見つからないことでした(ひょっとしたら残されているかもしれませんが・・・)。1973年収録の「森の情景」(9曲トータルタイム22’57)は曲作りで元々因っているロマン文学で「森」というのが静寂・活気、神秘、憧憬、といった象徴を持つものらしく方向性としては物思いに耽るケンプにマッチしたイメージ曲で抒情性を内包しつつ曲を進めており私にはよりスンナリ受け入れられました。私はこの演奏の「子供の情景」及び「森の情景」を別盤で聴いており本盤併録の1972年録音演奏の」クライスレリアーナ」(8曲トータルタイム31’31)は未聴であります。従って素晴らしいランク止まりで・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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  • ★★★★★ 

    Easy Money  |  静岡  |  不明  |  2007年08月24日

    私はここでのケンプの技量に些かも不満を抱かないばかりか、そのロマンの表出に置いても最も適切だと感じる。ケンプがこれほど素晴らしいピアニストだという事を今頃になってわかった自分が情けないくらいだ。(これには、ある高名な評論家のせいも大分ある) 私にとって、最も望ましいシューマンの姿がここにある。

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  • ★★★★★ 

    古き良き時代  |  大阪府  |  不明  |  2020年03月20日

    全てが素晴らしい名演でした。 強く逞しい打鍵で押し切るシューマンも魅力ですが、ケンプのように語り掛けるシューマンも捨てたものではありません。 かといって「ケンプのテクニックがどうこう」などと音楽大学教授のような評論をされる方がしばしばおられますが、決してそうではないでしょう。 スタジオ録音ですから万が一、テクニック上でうまくいかなかった箇所があれば間違いなく採り直しています。 私はバックハウスよりステレオの録音状態が良いものが残されたケンプのドイツ作品の方をはるかに長い時間愛聴しています。 まとまりの良い選曲でもあり、購入して損はないCDです。

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  • ★★★★★ 

    ムサイシス  |  三重県  |  不明  |  2014年03月16日

    強さや激しさは節度を持って演奏。強靭なタッチやテクニックで押し切るわけではない(というかケンプはそれらを持ち合わせてはいない)。 弱さや優しさの表現がとても上手。特に余韻・音の処理・フレージングは和やわびさびを感じてしまうほどすばらしい。そのあたりで他にもいろいろ演奏がある中、癒しを求めて聴いてしまう演奏。

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  • ★★★★★ 

    オットー  |  長崎県  |  不明  |  2012年01月14日

    こういう演奏を人間的、温かみのある演奏とでもいうのだろうか。素朴で着飾らない真っ直ぐな演奏だとも言えよう。私個人の好みは別にして、一般的にはこういった演奏を好む人も多いだろう。ただ、どうしても気になるのは、音の弾き終わりのときの処理である。これがケンプの特徴といえばそうなのだろうが、あまりにぶっきらぼうすきないだろうか。これを素朴でいいという人もいるだろうが、私個人としてはどうしてもこれが苦手である。しっかり音価分伸ばしてほしいし、音価以上にできるなら伸ばしてくれた方が私の好みである。ペダリングも非常に端正な印象。言い方換えれば淡泊、物足りなさを感じる。そして、もっとも致命的なのが音色の表情付けがあまり感じられないこと。まあ、ホロヴィッツとかと比べるのはあまりに・・・という気はするが、やはりああいった何色もの色を巧みにあやつれるピアニストが弾くシューマンと比べると、どうしても単色的な、のっぺりした、退屈な印象を受けるのは否めない。それはホロヴィッツがすごすぎるからなのだから仕方ないけれども、しかしシューマンでこれでは致命的ではないだろうか。もっともっと研ぎ澄まされた鋭い刺激が欲しいように思う。それは決して迫力が欲しいといういう意味ではなく、精神的に、という意味であるが。もっと病的にと言った方がいいだろうか。ちょっとあまりに平和なシューマン過ぎる気がしてならない。★★★★★は一般的な評価に対してである。

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  • ★★★★★ 

    しふら  |  神奈川  |  不明  |  2008年12月02日

    Easy Moneyさんに大賛成。「ある高名な評論家」は評論家・野村光一(ケンプ擁護派)に対抗する形で意見を言ってました(実は情けない人です)。さてケンプ。私は70年のベートーヴェンチクルス以来聴きましたが、『クライスレリアーナ』『幻想曲』『蝶々』が心に残っています。堅固な構成感に湛えられた汲めども尽きぬファンタジィ、夢。そしてシューマンのなにか突き抜けない感触をそのまま表してくれる演奏です。「シューマンはドイツ人にしか弾けない」とケンプは言っていたそうです。

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  • ★★★★★ 

    彦左衛門  |  福岡  |  不明  |  2002年01月21日

    かちっとした古典的造形美の中での幻想的「軽み」「遊び」を楽しめる解釈。現代的華麗なピアニズムではないが、滋味溢れる最高級のスルメの味わい。かえって新鮮。

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  • ★★★☆☆ 

    ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  2005年05月14日

    木を見て森を見ない演奏が多い中、ケンプは森を傍観しつつ木を見せてくれる。シューマンの瞬間の魅力を聴かせてくれるのだが、シューマンの音楽には、楽譜を正確に表現して、初めて表出する「偶然性の音楽」に通じる部分がある。ケンプの技術ではこれはさすがに困難を感じる。しかしDGでこれ以上のシューマンはポリーニのソナタ・幻想曲の1枚かポゴレリチの交響的練習曲から数曲程度で、あとはケンプに遠く及ばない。「偶然性」のようなものを聴きたい人はアムランのCDか、カツァリスをコンサートで(CDでは×)聴くべし。

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  • ★★★★★ 

    有純  |  福岡県  |  不明  |  2013年07月15日

    ケンプのシューマン作品集は私をノヴァーリスやホフマン、ジャン・パウルを愛したR.シューマンの世界へ案内してくれました。 何気ないようでいて他に代えがたい宝物です。 このファンタジー溢れるR.シューマン録音に心からの拍手を送りたいと思います。

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