ベルク:室内協奏曲、モーツァルト:グラン・パルティータ 内田光子、テツラフ、ブーレーズ&アンサンブル・アンテルコンタンポラン
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slave | 東京都 | 不明 | 2015年10月31日
ブーレーズを「冷たい」とか「冷徹」「鋭利」「透徹」というような単語で見ていた私には、長らく、ブーレーズという音楽家が理解できませんでした。しかし、ブーレーズは、単に、完璧な音楽家なだけだと気が付きました。彼は、作曲家の工夫や曲のなりたちのすばらしさや面白さを、パズルや手品の種明かしをしてみせるような、そしてその態度が単に、淡々と、味わい深く、行われているだけであると気が付きました。結局、彼の録音はほとんど全て入手して片端から聴いていますが、面白いです。曲の面白さが実によくわかります。聴いた後に、カタルシスもなければ、興奮もない。単に、純粋な美しさが分かるだけ。彼のドビュッシーの「海」はガス抜きのエヴィアンのような美しさです。グラン・パルティータという曲を、私は今まで退屈を感じずに聴いたことがありませんでしたが、この演奏は素晴らしいです。私には、作曲家が直接語り掛けてくるような、そのような不思議な感じを持ちました。ブーレーズには、モーツァルトやバッハ、あるいはハイドンなどに取り組んでおいて欲しかったと痛感しています。彼の現役時代をずっと見て来たのですが、奇妙な評論家のいい加減な評言に惑わされたため、彼の真価になかなか気が付けなかった自分の浅はかさを恥じずにはおられません。(☆が1つ足りないのは、ピアニストが嫌いだからです、尚、ライナーは読んでおりません)0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ぽんぽんぽぽんた | 中国地方 | 不明 | 2009年04月03日
確かにモーツァルトには「愛らしさ」は微塵も感じられませんね。しかし、「巧い」演奏です。クール(英語の「かっこいい」の意味も含む)な演奏です。最近の古楽的な演奏(正しい表現ではないかもしれません)が多いこの昨今、これに辟易していた私には、いいモーツァルトでした。 ベルクは、もう予想通り。いや、予想以上の演奏です。「巧い」です。 また、解説書の3人の対談がおもしろかったです。それぞれの考えの違いがはっきりしていて一読の価値有ります。なぜ、モーツァルトとベルクのカップリングなのかも分かりました。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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マンユー | 松山 | 不明 | 2008年11月30日
ブーレーズのモーツァルトは愛らしさはないものの、スピーディーな快感がある。ベルクは彼の十八番の一つ。内田の深いピアノとテツラフの力強いヴァイオリンがブーレーズのスピードに食い込んで、ベルクを耽美に歌い上げていて素晴らしいと思う。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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まあくん! | テラにて | 不明 | 2008年10月08日
(以下、輸入盤の場合の話。)別頁のバルトークの新譜も同様だが、ノーマルCDなのにSACDみたいなケースを使わないでほしい。かつてSACDに参入していたレーベルだけに、ケースだけこんな半端な高級仕様に見せるのはちょっと疑問。このケース、壊れると替えの入手方法も限られている上に価格も少し高い。なのでノーマルCDではこのケースの採用はやめてほしい。〜すいません、演奏についてはまた改めて。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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