『三部作』全曲 ペッツォーリ演出、レイノルズ&トスカニーニ財団管、マストロマリーノ、ニッツァ、他(2007 ステレオ)
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ジャック | 新潟県 | 不明 | 2010年07月19日
日本語字幕つきで「3部作」1セットDVDは多分初めてなので楽しみにしていました。「外套」はメトロポリタン盤、「ジャンニスッキッキ」は最近グラインドボーン盤が出ていましたが「修道女アンジェリカ」は初登場なので特にうれしいく、貴重な1枚です。「外套」はメトロポリタン盤の方がオケ、特にレバインの指揮がいいので音楽の流れがいいし、適度な緊張とドラマ作りのうまさが際だちます。演出もメトの総力投入みたいなところがあって飽きさせません。ただメト盤には決定的な欠点があります。収録当時既に50代半ばのストラータスは声、ビジュアルともいただけません。このDVDはメト盤の裏返しでソプラノのニッツアがすばらしく、強い印象を残します。「ジャンニスキッキ」はグラインドボーン盤が圧倒的に優れています。なんと言っても演技がすばらしい、このDVDではまさに演技が最大の欠点で、喜劇が喜劇らしくなく笑えない物になってしまいました。演奏、出演者の声そのものには別段不満はないので惜しまれます。さて「修道女アンジェリカ」ですが、優れた女性歌手が大勢必要なオペラですから上演自体大変な事です。全体に平凡な演奏になっているように思います。音楽の起伏がやや薄く入り込みにくい感があり、盛り上がりに欠けます。比較的シンプルな舞台なのに無駄と思える舞台装置のアップがあったり映像もちぐはぐな感じがします。こちらも大きな欠点がないのに残念です。総じてこの「3部作」は演出、演技に不満が残ります。3曲に出演したソプラノ、ニッツァのプロモーションのような形になってしまい、現在のイタリアオペラのレベルが反映されたのではと、少々心配になります。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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烏 | 広島県 | 不明 | 2009年09月17日
『三部作』の構成等については諸説あるようだが、プッチーニの意図はどうもよくわからない。見て面白いのは『ジャンニ・スキッキ』だろうし、ヴェリズモ・オペラとして捉えるなら『外套』がもっとも訴えかけるものが多いだろう。もっとも、トスカニーニはこれらの作品が大嫌いだったらしいが。全編を通して出演するアマリッリ・ニッツァだが、私見ではやはり『外套』でパリへの憧れを歌う彼女が一番か。演奏はやや凡庸。音質は良好で、映像は極めて美しい。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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