Mass In B Minor: Giulini / Bavarian Rso & Cho Ziesak R.alexander Van Nes
検索結果:1件中1件から1件まで表示
-
mimi | 兵庫県 | 不明 | 2010年02月14日
いわゆる大指揮者によるロ短調ミサでは、最上質な部類の演奏です。オケも合唱も昔ながらの編成を使ってるのに、この全体のバランスの良さはさすがにGiuliniとしか言いようがありません。バイエルン放送響&合唱団のうまいことはあきれるばかりで(独唱はいまひとつの演奏ばかり)、Giluni氏の晩年の演奏でもいいものではないでしょうか。ただ、他の大指揮者によるロ短調ミサと比較して、何が違うかと言えば難しいところですね。西洋多声音楽史の総決算であるこの曲の、まだまだ明らかになっていない音楽構造をあくまで追求していくわけでもなく、問われ続ける歴史的位置、現代的意味を極めようとするわけでもない....となれば、近年では数多ある、作品の構造・本質に果敢に切り込んでいく演奏(古楽器云々は関係ない)の中での存在意義は、自ずと限られてくるでしょう。あくまでGiulini氏のファンが氏の演奏を偲んで聴くための演奏と思います。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:1件中1件から1件まで表示