『死と乙女』、ハイドン:『ひばり』、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番 カペーQ
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kinsan | 静岡県 | 不明 | 2013年02月26日
ハイドン「ひばり」を聴くと、その芸術性の高さに脱帽する。冒頭のカペーの運弓の妙を聴くと、カペーがイザイ、クライスラーと比肩すべき芸術性を持っているのが判る。そのカペーがソロ活動せず弦楽四重奏団を組織し、研鑽しながら演奏活動を行ったので、他の奏団と隔絶した芸術性を持ったのは当然である。近年高評価を得たアルバンベルグなど、単にアンサンブルの良さだけで評価を得たので、カペーとは比較にもならない。 「死と乙女」も「ひばり」と同様に至高の名演であるが、当時の録音事情を反映してシューベルト特有の冗長な反復を省略しており、却って引き締まった演奏になっている。 カペーはベートーヴェンの後期や母国の作品の評価が高いが、この3曲も芸術的高みに於いて、勝るとも劣らない出来である。 それにしても、カペーが医者の誤診が原因で急逝したことは、本当に残念でならない。 リマスターはノイズリダクション過剰気味の東芝EMI(スッキリして聴きやすい面もあるが。)と比較すると、各声部の微妙な綾がよく判り、カペーの真価が一番判るCDである。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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