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モーツァルト(1756-1791)

CD 交響曲第40番、第41番《ジュピター》 カール・ベーム

交響曲第40番、第41番《ジュピター》 カール・ベーム

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    karajan fan  |  北海道  |  不明  |  2011年10月15日

    発売当時、モーツアルトの代名詞のように云われた名盤。 飾り気のないベームのこの演奏は、来日ブームもあってか当時のクラシックファンには圧倒的な支持を得ていました。 この時期、カラヤン&BPO、ベーム&VPOととかく比較されがちで、各フリークはそのどちらかに優劣をつけたがりましたが、今聴いてみると実にベームの演奏は華やかで、まるで万華鏡をのぞいたような演奏をしていることに驚きます。 60年代にBPOを録音したいくつかの曲を70年代に入ってVPOと再録音しています。 このモーツアルトもそうですが、BPOとの演奏に比べると指揮者の恣意的な要素を極力排除した演奏のように聞こえます。 つまり、ベームは器を提供しているだけで、その中でウィーンフィルが好き勝手に演奏しているかのようです。(これは晩年にカラヤンがVPOと演奏した時にも感じることです。) それほどまでにVPOの特徴を前面に押し出した演奏であり、在りし日のベーム&VPOの金字塔ともいえる演奏です。

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年09月07日

    ベームは終生に渡ってモーツァルトを深く敬愛していた。ベルリン・フィルと成し遂げた交響曲全集(1959〜1968年)や、バックハウスやポリーニと組んで演奏したピアノ協奏曲の数々、ウィーン・フィルやベルリン・フィルのトップ奏者との各種協奏曲、そして様々なオペラなど、その膨大な録音は、ベームのディスコグラフィの枢要を占めるものであると言っても過言ではあるまい。そのようなベームも晩年になって、ウィーン・フィルとの2度目の交響曲全集の録音を開始することになった。しかしながら、有名な6曲(第29、35、38〜41番)を録音したところで、この世を去ることになってしまい、結局は2度目の全集完成を果たすことができなかったところである。ところで、このウィーン・フィルとの演奏の評価が不当に低いというか、今や殆ど顧みられない存在となりつつあるのはいかがなものであろうか。ベルリン・フィルとの全集、特に主要な6曲(第35、36、38〜41番)については、リマスタリングが何度も繰り返されるとともに、とりわけ第40番及び第41番についてはシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化もされているにもかかわらず、ウィーン・フィルとの録音は、リマスタリングされるどころか、国内盤は現在では廃盤の憂き目に陥っているという極めて嘆かわしい現状にあると言える。確かに、本盤におさめられた第40番及び第41番の演奏については、ベルリン・フィルとの演奏(1961年)と比較すると、ベームならではの躍動感溢れるリズムが硬直化し、ひどく重々しい演奏になっていると言える。これによって、モーツァルトの交響曲に存在している高貴にして優美な愉悦性が著しく損なわれているのは事実である。しかしながら、一聴すると武骨とも言えるような各フレーズから滲み出してくる奥行きのある情感は、人生の辛酸を舐め尽くした老巨匠だけが描出し得る諦観や枯淡の味わいに満たされていると言えるところであり、その神々しいまでの崇高さにおいては、ベルリン・フィルとの演奏をはるかに凌駕していると言えるところである。いずれにしても、総体としてはベルリン・フィル盤の方がより優れた名演と言えるが、本演奏の前述のような奥行きのある味わい深さ、崇高さにも抗し難い魅力があり、本演奏をベームの最晩年を代表する名演と評価するのにいささかも躊躇するものではない。音質については、従来盤でも十分に満足できる音質であるが、今後は、リマスタリングを施すとともにSHM−CD化、更にはシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化を図るなどによって、本名演のより広い認知に繋げていただくことを大いに期待しておきたい。

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    NOBO  |  東京都町田市  |  不明  |  2007年05月27日

    初めて聴いたとき、BPOの旧盤がスタンダードとなっている耳には遅いテンポで馴染めなかったが、聴き込んでゆくうちにこれはこれで素晴らしい演奏だとわかった。何といっても音が美しい。単に録音の所為ではなく、オケの音自体が極めて美しい。余計な色づけとは無縁のベーム晩年の枯淡の境地にある演奏だが、そこはかとなく甘美な芳香も漂っている。モーツァルト指揮者としてのベームに対する信頼は一層強固に揺ぎないものとなった。BPO盤とどちらも備えておくべきだ。

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