交響曲全集 サヴァリッシュ&コンセルトヘボウ管弦楽団(5CD)
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菜摘 | 大阪府 | 不明 | 2013年03月29日
サヴァリッシュ追悼にふさわしく格調高い演奏です。8,9番はライブのせいか総合的な音質が他のセッション録音の曲に比べてやや聴きにくいとのご指摘もありますが、他の要因もありそうなので以下に記します。コンセルトヘボウ大ホールで当のサバリッシュ8,9番ライブを聴いたものとしての証言です。1)8番は1993年12月ライブではなく1992年12月ライブが正しい可能性があります。92年12月当日のプログラムは8番/休憩/9番でアンコールなし、だったのです。これならば8,9番の録音クオリティが類似していることに納得がゆきます。2)オケのメンバー(特にバイオリンパートなど)が普段の団員とは大幅に入れ替わっておりました(クリスマス休暇?)。ちなみに当日のコンサートマスターはヨハン・クラハトさんでした。彼は42年RCOに在籍し65歳で定年退職した副コンマスの名物男で、同じシーズンのネーデルランドオペラでは、アーノンクールのコシやフィガロのオケピットではRCOのいつもコンマスでしたが、ヘボウ大ホールの定期演奏会では、コンマスのリーバーマンまたはヤープ(ファン ツエーデン。敷活動をしている彼は、20代でRCOのコンマスだったのです)の隣が定位置でしたから、彼が大ホールでコンマスを務めたのを見たのはこれ1回きりです。3)9番のソロ、合唱ともに声量豊かで聴き疲れせず安定感と充実感にあふれたものでした。蛇足ながら、声質声量に加えて堂々たる体躯のマーガレットプライスさんは、パイプオルガンの脇からソリストの先頭を切ってさっそうと登場し圧倒的な名唱を披露し拍手喝采を浴びたのですが、コンセルトヘボウ名物のステージ中央右の階段をやや辛そうに這うように階段をほんの数段登っては戻ることを繰り返していたのが、20年たったいまも鮮明に記憶に残っています。全集のまとまりとしては、まちがいなく20世紀の名演の1つです。このころのRCOは、シャイーの1期目から2期目の冒頭にあたり、オケのアンサンブルや音色(特にアインザッツ)がハイティンクからシャイートーンに変わりつつある過渡期で、アーノンクールの様々な試みがオケに新鮮と受け止められていた時期です。ジュリーニやショルティも客演していました。このタイミングで指揮と音楽性の達人の全集が残されたことに感謝せずにはいられません。ちなみにオケは、8番でもフル編成でした。8,9番にややもたつき感があるのは桶メンバー構成のせいかも。ちなみにシェフのシャイーは、ブラームスやマーラーは振ったけれどベートーベンは定期では長く振らなかったんですね。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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オペラかじり虫 | 兵庫県 | 不明 | 2012年03月26日
この全集の最大の魅力は、オーケストラの音色にあります。もちろん、マエストロの腕前の賜物ですが、響きのつややかさ、特に弦の滑らかさに聞き惚れます。通人の好む、凄みは無いかも知れませんが、ベートーヴェンの味わいは充分です。私の好みでは第7番が少しつっこみが足りず、残念ですが、それはそれ。中学生になる男の子に、ぜひプレゼントしましょう。解説は不要。ただひたすら聴くべし、というもの。どうしてこんなものをくれるの? 精神的に成長する年ごろに相応しい〜それだけて事足りましょう。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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moumou | 三重県 | 不明 | 2010年06月13日
コンセルトヘボウのオケの音色、曲の間合いなど心地よく、皆さんの評価の高い理由が納得できます。さすがにサバリッシュさんだけあって、全体的に高レベルで、万人受けする演奏ではないでしょうか。ライブレコーディングの8、9は少し物足りなさを感じますが、特に、1、2、6などはすばらしいと思いました。演奏の質の高さ、音の良さ、値段の安さの3拍子そろった、CDジャケットの自信に満ちたベートーベンの肖像画にふさわしい全集ではないかと思います。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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レオナルド | 日本 | 不明 | 2009年01月24日
ベートーベンの音楽を素直に聴きたいと思った時はこの全集やブロムシュテット、クレンペラーの全集を聴いてます。それでは物足りず指揮者の情念が付加されたものを聴きたい時はバーンスタインやテンシュュテット、フルトヴェングラー(イタリアのEMI)。オーケストラを聴く快感では結構ストレートな表現のカラヤンの60年代の全集です。弄り回したものは好きではありませんが、再現芸術であるクラシック音楽において、ベートーベンの楽曲は様々な可能性を秘めているように思います。この全集は音も良く様々な演奏解釈に接する際の基準になります。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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和愚音裡庵主人 | 西宮市 | 不明 | 2008年12月18日
オーケストラの美音が、まずステキですね。私の大好きな7番がやや生ぬるいのですが、それはさておき、お奨めの全集です。これは周りに中学生になられる人がおられたら、黙ってプレゼントされたら如何。相手が「?」でよろしい。「なんでくれたんやろ?」――友だちがお前(あんた)こんなもの聴いてるんか、との反応にどう応えるか? それはお楽しみ。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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メルロ | 兵庫県 | 不明 | 2008年04月28日
ライブの2曲が良かったです。他は愛聴のヨッフム&LPOに録音、演奏とも少し劣る感じでした。大好きなヘボウだけれど、ベートーヴェンにはあと少しのガッツがほしかった。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ホセ・リー | 愛知 | 不明 | 2007年03月02日
一家に一組お勧めの全集である。聴き終えてとても豊かな気持ちになる。特に前半曲の出来が録音共に素晴らしく、8、9番が少し物足りなく感じるほどだ。この値段で申し訳ないぐらいだ。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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トリスタン | 福井市舟橋 | 不明 | 2007年02月10日
EMIから発売されていた頃(わたしは18歳くらいでしたが)ばら売りを買いあさっていました。私に初めてベートーヴェンのすばらしさを教えてくれた全集です。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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レオナルド | 日本 | 不明 | 2006年08月25日
コンセルトヘボウのベートーベンに惹かれて購入しました。サバリッシュの指揮は曲とオケの良さを素直に引き出すもので、昨今の、作曲家の想いより指揮者の想いが前面に出ている演奏とは大きく異なっています。ベートーベンの交響曲っていい曲だなと素直に思える演奏だと思います。ブロムシュテットやコリン・デイヴィス指揮SKDのベートーベン交響曲全集と共に座右において置きたいものです。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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七海耀 | さいたま市 | 不明 | 2006年07月08日
美しく、均整の取れた演奏。オケがうまく、サヴァリッシュらしい正攻法。常套的とも言えるが、奇をてらったようなところはなく、このほうが飽きがこないかもしれない。田園など非常に良い。だが、全体として、やや物足りないのも確かで、Brilliantのべト全としては、ブロムシュテッドに一歩譲ると思う。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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meno | Kanazawa | 不明 | 2006年06月26日
「何も足さない、何も引かない」清純にして誠実な演奏。 かつて巨匠芸がもてはやされた時代(あれも商業的バブルだった)このサバリッシュ氏やハイティンク氏らを、安全運転だとか、無個性などと無視してきた。 バブルが去った今となっては、こういう地道な演奏記録こそが末永く家々で聴かれ続ける気がする。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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桐嶋屋勝造 | 愛知県碧南市 | 不明 | 2006年03月21日
Forte(Emi)で出ていたものは4番と7番にノイズが曲全般にわたって発生していていましたが、このセットではノイズは無く良好な音質になっています。Forteよりも上流に遡ったノイズが混入する以前の音源を入手したものと思います。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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桐嶋屋勝造 | 愛知県碧南市 | 不明 | 2005年12月30日
Forte(Emi)で出ているものですが、4番と7番にノイズが曲全般にわたって発生していて4,7番を含むセットが廃盤になっているものです。HMV経由で確認し、ノイズはマスター時点で含まれたものに間違いないと見解をもらっていましたが、今回の発売で取り除かれていることを期待しています。演奏は素晴らしいようです。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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花岡ジッタ | 東京 | 不明 | 2005年11月20日
この全集の美点はコンセルトヘボウの極上のサウンドを心行くまで堪能出来る、この事に尽きるのではなかろうか。シャイー=デッカの目指す方向性、シャープ&クリアな音も良いのだが、この録音にはかつてのこのオケの特徴であった、温かく木の香りの漂う深みのある音、それが見事に捉えられているのだ。普段EMIに対してはさんざんな事を言っている私だが、この録音に関しては賞賛の言葉しか思い浮かばない。演奏は前半、特に1〜3番の充実ぶりは目を瞠るものがある。LIVEの9番の出来が演奏・録音ともにやや落ちるのが残念。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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