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メンデルスゾーン(1809-1847)

SACD 交響曲第4番『イタリア』〜1833年原典版&1834年改訂版 ジョルディ・サヴァール&ル・コンセール・デ・ナシオン

交響曲第4番『イタリア』〜1833年原典版&1834年改訂版 ジョルディ・サヴァール&ル・コンセール・デ・ナシオン

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    てつ  |  東京都  |  不明  |  2023年09月25日

    哲人サヴァールとて、万能の神ではない。原典版、改訂版の差異への興味よりも、サヴァールがロマン派に軸足を移し、どう言う演奏をするのかが楽しみだった。私なりの結論は「ちょっと残念」である。 なぜ残念か、メンデルスゾーンの6/8拍子快速楽章は、単純なリズムの上に彼らしい伸びやかな旋律が乗る、というパターンが多いが、これが意外に演奏が難しいと思う。旋律、リズムともにしっかり工夫しないと「もっさり」した演奏になる。サヴァールのこの演奏、いつもの通り、各声部が明確で、そのクリアさが「イタリア」の陽光を思わせる。しかしながら、リズムが重い。旋律線もごくごく普通。例えば、ムーティあたりを聴けば、その違いがすぐわかる。これはもちろんサヴァールの責任だが、もう一人責任があると思える奏者がいた。ティンパニの(推測でしかないけど)ペドロ・エステヴェンである。ペドロさん、ベートーヴェンの時同様、ガッツリ鳴らしてくるが、よくよく聴けば、微妙に遅い。これは録音のせいかもしれないが、聞けば聴くほど微妙にズレている。このコンビのモーツァルト後期交響曲集でティンパニがズレている という批評(確か好録音探究氏だった)を読んだが、今になってそれがわかった。これがこの曲に必要な推進力を削いでいる。 第一楽章のことだけ述べたが、終楽章も重さを感じる。名曲ゆえに名盤も多いこの曲、サヴァールが過去の名盤を抜き去って・・と言う期待があったのだが、サヴァールであっても全て良いとは限らない。それはそうだ、そもそもがメンデルスゾーンなんて、我々ファンから見れば、サヴァールの異種格闘技みたいなものである。逆に言えば、こう言う演奏で良かった。こういう曲でも他に比して素晴らしかったら、それこそサヴァールは「万能の神」になってしまうところだったから。

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  • ★★★★☆ 

    kadoshin  |  東京都  |  不明  |  2023年09月21日

    メンデルスゾーンともなると、響きの薄さが気になるかなと思いましたが、サヴァールは力業ではなく、柔らかい、透明な響きを生かし、「素材の良さ」で勝負しているように感じました。管楽器の古雅な響きはなかなか魅力的です。ベートーヴェンなどでは強打が目立ったティンパニも、ここでは少しおとなしめです。 ただ、全体でみると現代のオーケストラの演奏で慣れているだけに、盛り上がるところなどで第一ヴァイオリンが弱く、少し違和感を感じたのも事実です。曲の持つ生命感や躍動感をもう少し感じさせて欲しいとも思いましたが、モーツァルト「レクイエム」でも感じたように、最近のサヴァールは、どこか達観したような趣を志向しているのではとも思いました。 2つの版を演奏しているのは貴重な試みだとは感じますが、一聴して、明らかに初版の方が出来が良く(改訂版を聞くと、メンデルスゾーンの意図はわかりますが、どうもまとまりが悪い、つぎはぎ感がある?)、これなら「スコットランド」を収録してほしかったと思いました。まあ、次に録音するのかも知れませんが。

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  • ★★★★★ 

    やっくん  |  神奈川県  |  不明  |  2023年09月16日

    ここ最近モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト等と来て なんとメンデルスゾーンまで来ましたか。 サヴァール氏がメンデルスゾーンでどんな演奏を繰り広げるか気にはなってましたが 蓋を開けてみたら演奏は文句なしです。 テンポも良くぐいぐい曲が進行する感じ。 異なる版を収録とのことですが、何度か聴くうちに違いがわかってくるかな? あと曲のイメージはベートーヴェンの堅苦しい感じと違い、 なんとなく華やかなヨーロッパ(曲のタイトルがイタリアだからイタリア?)の街並みを散策している気分になります。 当方クラシック素人なので技術的な事はコメントできませんが。。 ティンパニ強調は健在。 ブックレットのレコーディング風景もサヴァール氏も笑顔の写真がいつもより多いのが印象的。 すみません気難しいイメージだと勝手に思ってました。 来日公演まであと1ヶ月ちょっとなので生で観られるのが本当に楽しみです。

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