メンデルスゾーン(1809-1847)

人物・団体ページへ

SACD 輸入盤

交響曲第4番『イタリア』〜1833年原典版&1834年改訂版 ジョルディ・サヴァール&ル・コンセール・デ・ナシオン

メンデルスゾーン(1809-1847)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
AVSA9955
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明


初登場!
サヴァールによるメンデルスゾーン。『イタリア』2種の稿を録音!


ジョルディ・サヴァールがメンデルスゾーンを録音しました。サヴァールのディスコグラフィで初登場の作曲家です。これまで古代や中世・バロックの音楽を国や地域を問わず奏でてきたサヴァール。近年はハイドン、ベートーヴェン、シューベルトに続いて、19世紀の音楽へとその足を伸ばし、歴史の中で生まれた素晴らしい作品を新鮮かつごく自然な形で響かせ、当時の人々が受けた衝撃と感動を現代の私たちに追体験させてくれています。 今回の曲は天才メンデルスゾーンが旅から受けた感動がこれ以上ない躍動感で表出している『イタリア』、しかも2種の稿を収録。コンサートマスターは人気急上昇のボネ、ということで、どこをとっても大注目の新譜です!
 オーケストラは、リナ・トゥール・ボネがコンサートマスターを務めるほか、2022年メンデルスゾーン・アカデミーに参加した若手奏者からの選抜メンバーも参加しているなど、メンデルスゾーンへの並々ならぬ思い入れのあるメンバーたちによって構成されています。
 交響曲第4番は1833年、メンデルスゾーン自身の指揮で初演され絶大に高い評価を受けましたが、メンデルスゾーン自身は満足することはなく、この作品の改訂を求め、2度と指揮することはありませんでした。メンデルスゾーンは、第2楽章のテーマをシンプルにし、続く楽章のトリオをよりドラマティックにし、フィナーレにピチカートを入れ、フィナーレを長くしました(264小節から305小節に)。第1楽章の改訂版は現存していませんが、手紙から何かしらの加工を試みたと考えられています。1834年のこの改訂稿は2001年になって初めて出版されました(これには19世紀におけるメンデルスゾーン(=ユダヤ) をめぐる事情などもあったと考えざるをえません)。1847年(メンデルスゾーンの死後)に上演された時に会場にいたベルリオーズは「メンデルスゾーンの交響曲は、金メダルのように一瞬にして鋳造された傑作である。」と述べています。
 サヴァールはメンデルスゾーンの手紙などを検証、検討を重ねた結果、両方のヴァージョンを録音することに決めました。「お聴きになられると、どちらの版も、色彩、リズム、器楽書法、すべてにおいて見まごう事なき天才の刻印があらわれていることに驚くでしょう」と述べています。サヴァールがおしげもなく軽やかに提示し解放する、天才メンデルスゾーンの創造の軌跡と天才の刻印、天才が旅から受けた豊かな刺激の実りを強く感じる演奏です。(輸入元情報)

【収録情報】
メンデルスゾーン:
1. 交響曲第4番イ長調 Op.90『イタリア』 最終稿(1834年)
2. 交響曲第4番イ長調 Op.90『イタリア』 初稿(1833年)

 ル・コンセール・デ・ナシオン
(コンサートマスター:リナ・トゥール・ボネ)
 ジョルディ・サヴァール(指揮)

 録音時期:2022年10月26-28日
 録音場所:カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND


ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
2
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
哲人サヴァールとて、万能の神ではない。原...

投稿日:2023/09/25 (月)

哲人サヴァールとて、万能の神ではない。原典版、改訂版の差異への興味よりも、サヴァールがロマン派に軸足を移し、どう言う演奏をするのかが楽しみだった。私なりの結論は「ちょっと残念」である。 なぜ残念か、メンデルスゾーンの6/8拍子快速楽章は、単純なリズムの上に彼らしい伸びやかな旋律が乗る、というパターンが多いが、これが意外に演奏が難しいと思う。旋律、リズムともにしっかり工夫しないと「もっさり」した演奏になる。サヴァールのこの演奏、いつもの通り、各声部が明確で、そのクリアさが「イタリア」の陽光を思わせる。しかしながら、リズムが重い。旋律線もごくごく普通。例えば、ムーティあたりを聴けば、その違いがすぐわかる。これはもちろんサヴァールの責任だが、もう一人責任があると思える奏者がいた。ティンパニの(推測でしかないけど)ペドロ・エステヴェンである。ペドロさん、ベートーヴェンの時同様、ガッツリ鳴らしてくるが、よくよく聴けば、微妙に遅い。これは録音のせいかもしれないが、聞けば聴くほど微妙にズレている。このコンビのモーツァルト後期交響曲集でティンパニがズレている という批評(確か好録音探究氏だった)を読んだが、今になってそれがわかった。これがこの曲に必要な推進力を削いでいる。 第一楽章のことだけ述べたが、終楽章も重さを感じる。名曲ゆえに名盤も多いこの曲、サヴァールが過去の名盤を抜き去って・・と言う期待があったのだが、サヴァールであっても全て良いとは限らない。それはそうだ、そもそもがメンデルスゾーンなんて、我々ファンから見れば、サヴァールの異種格闘技みたいなものである。逆に言えば、こう言う演奏で良かった。こういう曲でも他に比して素晴らしかったら、それこそサヴァールは「万能の神」になってしまうところだったから。

てつ さん | 東京都 | 不明

0
★
★
★
★
☆
メンデルスゾーンともなると、響きの薄さが...

投稿日:2023/09/21 (木)

メンデルスゾーンともなると、響きの薄さが気になるかなと思いましたが、サヴァールは力業ではなく、柔らかい、透明な響きを生かし、「素材の良さ」で勝負しているように感じました。管楽器の古雅な響きはなかなか魅力的です。ベートーヴェンなどでは強打が目立ったティンパニも、ここでは少しおとなしめです。 ただ、全体でみると現代のオーケストラの演奏で慣れているだけに、盛り上がるところなどで第一ヴァイオリンが弱く、少し違和感を感じたのも事実です。曲の持つ生命感や躍動感をもう少し感じさせて欲しいとも思いましたが、モーツァルト「レクイエム」でも感じたように、最近のサヴァールは、どこか達観したような趣を志向しているのではとも思いました。 2つの版を演奏しているのは貴重な試みだとは感じますが、一聴して、明らかに初版の方が出来が良く(改訂版を聞くと、メンデルスゾーンの意図はわかりますが、どうもまとまりが悪い、つぎはぎ感がある?)、これなら「スコットランド」を収録してほしかったと思いました。まあ、次に録音するのかも知れませんが。

kadoshin さん | 東京都 | 不明

0
★
★
★
★
★
ここ最近モーツァルト、ベートーヴェン、シ...

投稿日:2023/09/16 (土)

ここ最近モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト等と来て なんとメンデルスゾーンまで来ましたか。 サヴァール氏がメンデルスゾーンでどんな演奏を繰り広げるか気にはなってましたが 蓋を開けてみたら演奏は文句なしです。 テンポも良くぐいぐい曲が進行する感じ。 異なる版を収録とのことですが、何度か聴くうちに違いがわかってくるかな? あと曲のイメージはベートーヴェンの堅苦しい感じと違い、 なんとなく華やかなヨーロッパ(曲のタイトルがイタリアだからイタリア?)の街並みを散策している気分になります。 当方クラシック素人なので技術的な事はコメントできませんが。。 ティンパニ強調は健在。 ブックレットのレコーディング風景もサヴァール氏も笑顔の写真がいつもより多いのが印象的。 すみません気難しいイメージだと勝手に思ってました。 来日公演まであと1ヶ月ちょっとなので生で観られるのが本当に楽しみです。

やっくん さん | 神奈川県 | 不明

1

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

メンデルスゾーン(1809-1847)

ドイツ・ロマン派の大作曲家、メンデルスゾーンの生涯は38年という短いものでした。現在のイメージでは、メンデルスゾーンは作曲家ですが、当時は指揮者・ピアニスト・オルガニストとしても非常に多忙だったようで、これに自ら設立した音楽院の運営や、同時代作品や過去作品の紹介といった数多くの仕事が加わり、さらには

プロフィール詳細へ

メンデルスゾーン(1809-1847)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品