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ワーグナー(1813-1883)

Blu-ray Disc 『トリスタンとイゾルデ』全曲 チェルニアコフ演出、バレンボイム&ベルリン国立歌劇場、シャーガー、カンペ、他(2018 ステレオ)(日本語字幕付)(日本語解説付)

『トリスタンとイゾルデ』全曲 チェルニアコフ演出、バレンボイム&ベルリン国立歌劇場、シャーガー、カンペ、他(2018 ステレオ)(日本語字幕付)(日本語解説付)

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    好事家  |  千葉県  |  不明  |  2023年04月15日

    バレンボイムが94年にベルリン・フィルと録音したCDに比べると、はるかに円熟したスケールの大きな、かつ燃焼度の高い演奏です。演出は現代風のいささか軽いもので、この作品の官能的で極限的な愛の世界を描き切れていません。カンペのイゾルデは熱演ですが、口をへの字に曲げて歌う箇所が散見され、いささか興を削がれます。終演後のカーテンコール以外は観客の存在を感じないため、ノイズに邪魔されることはありません。全体的には充分お勧めできます。

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2022年09月05日

    近年のチェルニャコフ演出の中でも注目すべき成果の一つ。たとえば第3幕ではシュターツカペレのイングリッシュ・ホルン奏者が実際に舞台に上がって「嘆きの調べ」を奏でるのだが、イゾルデの到着を知らせる「陽気な調べ」を吹くのも彼。しかし、こちらは木製トランペットの音だから、彼がやるのは「吹きまね」、つまりヤラセだ。そもそもクルヴェナールはイゾルデ姫の接近を確認していないのに、奏者に「陽気な調べ」を吹くよう目配せする。出来事そのものが最初からヤラセなのだ。つまりこの演出、『トリスタンとイゾルデ』のような古典的不倫物語はフリーセックスの現代では成り立たないから、徹頭徹尾ヤラセとして楽しんでしまおうという趣向。オペラは高度に様式化されたアンチリアルな舞台芸術形式だから、リアリズムにこだわるのは馬鹿馬鹿しいと見切ってしまったという意味では、第3幕終盤に至って死んだはずのトリスタンが起き上がってしまうコンヴィチュニー演出の正統な後継者だと言える。だから第1幕、高級クルーズ船の船内で恋人たちが毒だと思って飲むのも、露骨にただのミネラルウォーターだし、第2幕での逢い引きも、会社のお歴々たちがパーティーをやっている会場の隣の部屋で−−マルケはトリスタンの上司かと思われる−−これ見よがしに行われる。これもヤラセ色濃厚だ。第2幕の終わりでトリスタンは何ら身体に傷を負わないので、イゾルデの到着とともに彼が倒れるのは、喜びのあまりの心臓発作かと思われるが、実はトリスタン、イゾルデともに最後まで生死は不明である。 歌手陣ではシャーガーのトリスタンが圧巻。第3幕第1場の独り舞台からイゾルデ到着までの熱演は鳥肌が立つほどだ。ヴィントガッセン以前の世代は録音でしか知らないが、少なくともここ50年では随一のヘルデンテノールと言って良いのではないか。カンペはかつてのニルソンやマイアーのような「魔女的」な猛女の印象は薄く、もっと細やかで表情の美しいイゾルデ。これも素晴らしい。ミリングの包容力のある、物分かりの良さそうなマルケもまた良い。既にかなりテンポの遅くなっているバレンボイムの指揮。バーンスタインほどではないが、第1幕、第2幕は80分台半ば、第3幕も80分近く、このオペラに限れば、許容限界ぎりぎり。遅いために当然、表現はきわめて濃厚だ。

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