Blu-ray Disc

『トリスタンとイゾルデ』全曲 チェルニアコフ演出、バレンボイム&ベルリン国立歌劇場、シャーガー、カンペ、他(2018 ステレオ)(日本語字幕付)(日本語解説付)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
NYDX50226
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc

商品説明


日本語解説付き
巨匠バレンボイムと鬼才チェルニアコフによる
新鮮な魅力に溢れる『トリスタンとイゾルデ』登場!


騎士トリスタンは、叔父マルケ王の妃となるアイルランドの王女イゾルデを迎えに船出します。しかしトリスタンはかつてイゾルデの婚約者を決闘で倒したものの傷を負いイゾルデの介抱を受けていたのです。その事実を帰路の船中で知り愛憎相半ばする感情に囚われた2人は毒薬を飲み死のうとしますが、イゾルデの侍女ブランゲーネがすり替えた媚薬を飲み、身を焼く恋に陥ります。2人の逢引を知ったマルケ王とその家臣によって襲われるトリスタン。王の居城から逃げたものの深手を負ったトリスタンはイゾルデの腕の中で息を引き取ります・・・
 指揮者ダニエル・バレンボイムは『トリスタンとイゾルデ』を大切なレパートリーにしており、1980年代のバイロイト音楽祭をはじめとした各地の歌劇場でこの作品に取り組んできました。この2018年のベルリン国立歌劇場での上演では、世界中の歌劇場から引く手あまたの演出家ドミトリー・チェルニアコフとタッグを組んで、この『トリスタン』に新鮮な魅力を吹き込んでいます。
 ドミトリー・チェルニアコフの演出はドラマの心理的な側面に光をあて、巧みなプロジェクション・マッピングで登場人物の心理の動きをイメージとして表現しています。また、このハイレベルな上演を行うために現代最高のワーグナー歌手たちを起用。トリスタン役にはバイロイト音楽祭の常連でパルジファル役も得意とするテノール、アンドレアス・シャーガー、イゾルデ役には同じくワーグナーの女声諸役で高く評価されるアニヤ・カンペ、ブランゲーネには来日公演でも好評を博したエカテリーナ・グバノヴァらを配し、ベルリン国立歌劇場のオーケストラを率いるバレンボイムのタクトがこの陶酔に満ちた愛の世界を隈なく描きだしています。(輸入元情報)


【収録情報】
● ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』全曲


 トリスタン…アンドレアス・シャーガー(テノール)
 マルケ王…ステファン・ミリング(バス)
 イゾルデ…アニヤ・カンペ(ソプラノ)
 クルヴェナル…ボアズ・ダニエル(バリトン)
 メロート…シュテファン・リューガマー(テノール)
 ブランゲーネ…エカテリーナ・グバノヴァ(メゾ・ソプラノ)
 舵取り…アダム・クトニー(バリトン)
 羊飼い/若い船乗り…リナード・フリーリンク(テノール)
 トリスタンの母…クリステン・ベッカー(俳優)
 トリスタンの父…マイク・ホフマン(俳優)
 ベルリン国立歌劇場合唱団(合唱指揮:レイモンド・ヒューズ)
 ベルリン国立歌劇場管弦楽団
 ダニエル・バレンボイム(指揮)

 演出&舞台美術:ドミトリー・チェルニアコフ
 衣装:エレーナ・ザイツェヴァ
 照明:グレブ・フィルシュティンスキー
 ビデオ:ティエーニ・ブルクハルター
 ドラマトゥルク:タチアーナ・ヴェルシャギーナ、デトレフ・ギーゼ

 収録時期:2018年4月
 収録場所:ベルリン国立歌劇場(ライヴ)
 映像監督:アンディ・ゾンマー

 収録時間:254分
 画面:カラー、16:9、1080i High Definition
 音声:PCM 2.0、DTS-HD Master Audio 5.1
 字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・韓国語
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。
 輸入盤国内仕様(日本語解説付き)



ユーザーレビュー

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バレンボイムが94年にベルリン・フィルと録...

投稿日:2023/04/15 (土)

バレンボイムが94年にベルリン・フィルと録音したCDに比べると、はるかに円熟したスケールの大きな、かつ燃焼度の高い演奏です。演出は現代風のいささか軽いもので、この作品の官能的で極限的な愛の世界を描き切れていません。カンペのイゾルデは熱演ですが、口をへの字に曲げて歌う箇所が散見され、いささか興を削がれます。終演後のカーテンコール以外は観客の存在を感じないため、ノイズに邪魔されることはありません。全体的には充分お勧めできます。

好事家 さん | 千葉県 | 不明

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近年のチェルニャコフ演出の中でも注目すべ...

投稿日:2022/09/05 (月)

近年のチェルニャコフ演出の中でも注目すべき成果の一つ。たとえば第3幕ではシュターツカペレのイングリッシュ・ホルン奏者が実際に舞台に上がって「嘆きの調べ」を奏でるのだが、イゾルデの到着を知らせる「陽気な調べ」を吹くのも彼。しかし、こちらは木製トランペットの音だから、彼がやるのは「吹きまね」、つまりヤラセだ。そもそもクルヴェナールはイゾルデ姫の接近を確認していないのに、奏者に「陽気な調べ」を吹くよう目配せする。出来事そのものが最初からヤラセなのだ。つまりこの演出、『トリスタンとイゾルデ』のような古典的不倫物語はフリーセックスの現代では成り立たないから、徹頭徹尾ヤラセとして楽しんでしまおうという趣向。オペラは高度に様式化されたアンチリアルな舞台芸術形式だから、リアリズムにこだわるのは馬鹿馬鹿しいと見切ってしまったという意味では、第3幕終盤に至って死んだはずのトリスタンが起き上がってしまうコンヴィチュニー演出の正統な後継者だと言える。だから第1幕、高級クルーズ船の船内で恋人たちが毒だと思って飲むのも、露骨にただのミネラルウォーターだし、第2幕での逢い引きも、会社のお歴々たちがパーティーをやっている会場の隣の部屋で−−マルケはトリスタンの上司かと思われる−−これ見よがしに行われる。これもヤラセ色濃厚だ。第2幕の終わりでトリスタンは何ら身体に傷を負わないので、イゾルデの到着とともに彼が倒れるのは、喜びのあまりの心臓発作かと思われるが、実はトリスタン、イゾルデともに最後まで生死は不明である。 歌手陣ではシャーガーのトリスタンが圧巻。第3幕第1場の独り舞台からイゾルデ到着までの熱演は鳥肌が立つほどだ。ヴィントガッセン以前の世代は録音でしか知らないが、少なくともここ50年では随一のヘルデンテノールと言って良いのではないか。カンペはかつてのニルソンやマイアーのような「魔女的」な猛女の印象は薄く、もっと細やかで表情の美しいイゾルデ。これも素晴らしい。ミリングの包容力のある、物分かりの良さそうなマルケもまた良い。既にかなりテンポの遅くなっているバレンボイムの指揮。バーンスタインほどではないが、第1幕、第2幕は80分台半ば、第3幕も80分近く、このオペラに限れば、許容限界ぎりぎり。遅いために当然、表現はきわめて濃厚だ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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