マルコ受難曲 コープマン
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まさやん | 不明 | 不明 | 2009年11月05日
この作品はバッハの冒涜以外の何物でもない。確かにマルコ受難曲を復元する試みの中で「ルストの仮説」(カンタータ198番他を素材に復元)には批判的意見もあろうが、100%復元不可能なレチタチーフを勝手に作曲し「バッハの霊感を得て書いた」とは狂喜の沙汰です。復元に使用した素材もカンタータ198番、54番に比べ魅力が無い。繰り返しますが、このディスクの演奏は「紛失作品の復元」では無く「コープマン作曲バッハ風」なのです。コープマンはバッハのスペシャリストの地位を、こんなつまらない企画で「汚す」必要もなかろう。尚、マルコ受難曲の復元史は小学館の大全集中の論文に詳細が書かれている。興味のある方は一読を勧めます。概略すれば、マルコ受難曲の歌詞はカンタータ198番、54番他のパロディーで作詞されたが、作曲は「おそらくは新作された可能性が高い」と言う事です。つまりほぼ永遠に復元は出来ないのです。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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