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チャイコフスキー(1840-1893)

Blu-ray Disc 『エフゲニ・オネーギン』全曲 チェルニャコフ演出、ヴェデルニコフ&ボリショイ劇場、クヴィエチェン、モノガローワ、他(2008 ステレオ)(日本語字幕、解説付)

『エフゲニ・オネーギン』全曲 チェルニャコフ演出、ヴェデルニコフ&ボリショイ劇場、クヴィエチェン、モノガローワ、他(2008 ステレオ)(日本語字幕、解説付)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2009年09月19日

    来日公演でも「ボリショイがここまで変わったか」と観客を驚かせた新演出の映像。指揮だけは凡庸だが、他はすべて超一級だ。まずモノガローワ。美人であるだけでなく、この役のエキセントリックな性格、いや狂気をここまで鮮烈に見せてくれた歌手は初めてだ。キーチェンはこれまでとちょっと違う、優しく弱々しいオネーギン。もちろん何より特筆すべきなのは、斬新なアイデアにあふれた演出。人物達は現代の服装で、場所はいわば時間に縛られない室内だけという設定。そこには大家族のラーリナ家を象徴するように、室内いっぱいの大きなテーブルが置かれ、オネーギンとタチャーナが対峙する二つの場面(第1、3幕の幕切れ)ではテーブル両端の距離が何と効果的なことか。たとえば手紙の場のクライマックスでは窓が開いて風が吹き込み、やがて明かりも消える。第2幕第1場ではトリケのクプレをレンスキーが自虐的に歌うことによって、薄っぺらになりがちなこの人物の心理が重層的に示されるし、この場のタチャーナは廃人状態で、その原因を知る男たち二人が決闘に至る陰の要因がこれであることは容易に見て取れる。実は決闘も本物の決闘ではないのだが・・・この先は見てのお楽しみ。

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