無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲 エミル・テルマーニ(バッハ弓使用)(3枚組アナログレコード)
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ゲゲゲアサ | 神奈川県 | 不明 | 2022年03月04日
弓:VEGAバッハ・ボウを用いた最初の録音ではないか、という点で多くの注目を集めている。ヴァイオリンを弾いた人なら当然気がつくが、弓だけではなく、ヴァイオリン本体の「駒の形状」は「なだらか」になっていることが必要である。この二つの要素が相まって、「普通のヴァイオリン」では不可能な多重弦の同時演奏が可能となる。 バッハの作品が「多重弦の同時演奏」を前提として作曲されたのではないかと言われて久しいが、多くのヴァイオリニスト達は、多重音をあたかも同時に響かせるようにしてこれまで演奏してきた。涙ぐましい努力である。 今回のエミル・テルマー二の演奏はそのような努力なしにバッハのソナタとパルティータを演奏している点に興味が湧いてくる。「VEGAバッハ・ボウ」の欠点は重音は確かに同時に演奏できるが、弓が丸くなるのでヴァイオリンとしての音量が足りなくなるのである。このレコードは無伴奏であるのでその点を録音でカバーしている。 バッハ作品の「あるべき姿」の演奏として聴くことができる点で一度は聞いておきたい。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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