基本情報
内容詳細
日本的雇用システムの原理を聞き取る。働き方の多様化に伴い、労使の関係性についてもさらに進んだ分析が必要とされている。今世紀に入って大きく変貌したわが国の雇用システムについて、深い聞き取りと質問紙調査によって新たな労使関係のルールと制度を検証し、その上で既存の理論体系の更新、調査方法の改良、分析範囲の拡張を目指す画期的研究。
目次 : 問題、方法、意味/ 第1部 競争力の源泉としての技能(職場を構想する力―機械製造工場の事例/ 「探求」を促す組織と人事―粉体機器の製品開発)/ 第2部 キャリア・マネジメントの諸相(職能別キャリア管理と長期選抜―同期入社の人事データ分析/ 非正規化と人材育成の変容―大学職員の事例 ほか)/ 第3部 労働者の発言のゆくえ(問題探索のための協議―労使協議制の運営/ 中小企業の中の労使関係 ほか)/ 第4部 多層的な労使関係(労使関係の中の三者関係―常用型派遣事業の事例/ キャリアを支援する労働組合―ワーク・ライフ・バランス施策の導入事例 ほか)
【著者紹介】
梅崎修 : 1970年生まれ。2000年、大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程修了(経済学博士、大阪大学)。専攻:労働経済学、労働史、人的資源管理論。政策研究大学院大学C.O.E.オーラル・政策研究プロジェクト・研究員、法政大学キャリアデザイン学部専任講師、准教授を経て15年より同大同学部教授。2013〜14年、The London School of Economics and Political Science訪問研究員。2019〜20年、立教大学大学院経済学研究科訪問研究員。2012〜20年、中央大学企業研究所・客員研究員、2016年〜現在、慶應義塾大学産業研究所・共同研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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