「格差」の戦後史 階級社会 日本の履歴書 河出ブックス

橋本健二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309624662
ISBN 10 : 4309624669
フォーマット
出版社
発行年月
2013年12月
日本
追加情報
:
294p;19

内容詳細

日本社会はいかにして、現在のようなかたちになったのか―格差拡大は1980年代に始まり現在も続いている巨大なトレンドであることを実証的に示し、根拠なき格差論議に終止符を打った現代社会論の基本文献。東日本大震災後、もはや避けては通れない「地域間格差」の戦後史、さらには「若者の貧困」「主婦の変質」をめぐる章を追加した大増補版。

目次 : 舞台装置は階級構造―「フィガロの結婚」と「天国と地獄」をめぐって/ 格差をどうとらえるか/ 格差縮小から格差拡大へ―戦後日本のメガトレンド/ 貧しさからの出発―敗戦から一九五〇年まで/ 「もはや戦後ではない」―一九五〇年代/ 青春時代の格差社会―一九六〇年代/ 「一億総中流」のなかの格差―一九七〇年代/ 格差拡大の始まり―一九八〇年代/ 日本社会の再編成―一九九〇年代/ 新しい階級社会の形成―二〇〇〇年代/ 地域間格差の戦後史/ 戦後史のなかの若者の貧困/ 戦後史のなかの主婦―特権から清貧へ

【著者紹介】
橋本健二 : 1959年、石川県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。現在、早稲田大学人間科学学術院教授(社会学)。データを駆使して日本社会の階級構造を浮き彫りにする。また、趣味と研究を兼ねて「居酒屋考現学」を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きいち さん

    「階級」という言葉は、そのまま使うと誰もが価値判断つきで読んでしまう言葉。いっぽう「格差」は、客観的な、ただの量的な事実。その拡大・縮小を数字でがっちり実証し、要所要所で映画や小説で補強していくことで、日本がどのような階級社会だったのか、今はどんな階級分化が進行しているのかを丁寧に追ってくれる。◇機会の格差はあっちゃいけないこと。無邪気にそう思ってきたけど、それだけでは(いやそれも大切なのだけど)きっと、格差を固定化したいという相続や安定といったリアルな気持ちには勝てない。俗っぽく、平たく、考えなきゃな。

  • 樋口佳之 さん

    結果の格差があるからこそ、有利な結果をめぐっての機会の格差というものが想定できるのであり、その意味では機会の格差とは、結果の格差の一類型であるにすぎない。/一般化していえば、過去における結果の格差は、未来における機会の格差を生み出す。

  • 向う岸 さん

    日本の格差拡大は1980年代から始まって現在も続いている。これは80年代後半から90年代にかけての政策に由来する。主たるものは労働者派遣法で、これにより非正規雇用の労働者が急増した。つまり労働者階級より下の階級、日本にもアンダークラスが誕生したということ。アンダークラスは資本家はもとより、中間層からも搾取されており、このまま増加を放置しておくと社会保障に莫大な財源が必要となる。「一億総中流」という強力すぎる言葉が人々を格差問題から目を背けさせた。これが呪いか。

  • 鎖夜了 さん

    (◎要購入•要再読)格差問題にかかわる研究書の決定版。印象論で語られがちな格差問題を社会階層論の立場から数量的に分析し、事実認識にまつわる不毛な論争に終止符を打つ。格差関係の本は今までに何冊も読んだが、本書は、代表的な文献の成果を踏まえており主張に説得力があるだけでなく、「戦後」という大きな枠組みの中で記述されているので、一冊で格差問題の主要な論点を把握できる。補章の地域、若者、主婦についての分析も良かった。もっと早めに読むべきだったと後悔。2017年頃に出る、最新のデータを踏まえた改訂版にも期待。

  • DEN2RO さん

    日本が階級社会であることを戦後社会に限ってデータをもとに述べています。著者によれば日本は「資本家、新中間、労働者、旧中間」の4つの階級に分かれており、格差と貧困の問題はその現象として認識すべきです。最大の問題は階級以下というアンダークラスの人数が増加している点です。

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橋本健二

1959年石川県生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授(社会学)。東京大学教育学部卒業、同大学大学院博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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