愛と痛み 死刑をめぐって 河出文庫

辺見庸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309414713
ISBN 10 : 4309414710
フォーマット
出版社
発行年月
2016年08月
日本
追加情報
:
158p;15

内容詳細

死刑を本当に執行しているのは誰なのか?「国家による殺人」である死刑を私たちのなにげない日常が支える社会構造を、痛覚の深みと根源の思索によって開示していく画期的論考。死刑と新しいファシズムの恐るべき関係を描く短篇「朝の廃墟」をあわせて収録する。私たちは「不都合なものたち」を愛することができるのか?私たちは他の痛みを痛むことができるのか?

目次 : 愛と痛み 死刑をめぐって/ 第1章 愛と死と痛みと/ 第2章 日常と諧調/ 第3章 日常と世間/ 第4章 世間と死刑/ 第5章 日本はなぜ死刑制度を廃止できないか/ 第6章 死刑と戦争/ 朝の廃墟

【著者紹介】
辺見庸 : 1944年宮城県石巻市生まれ。早稲田大学文学部卒業。1970年共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、編集委員などを経て、1996年退社。1978年日本新聞協会賞、1991年『自動起床装置』(文藝春秋)で芥川賞、1994年『もの食う人びと』(共同通信社)で講談社ノンフィクション賞、2011年『詩文集 生首』(毎日新聞社)で中原中也賞、2012年『眼の海』(毎日新聞社)で高見順賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • lily さん

    世間の同調圧力に疑問を呈し、死刑の有害性を指摘する著者の雑感。「最も恐ろしいのは、死刑制度がいまだに存置されていること以上に、ニッポンという群落ぜんたいが、ひとへの観察の意欲を失いつつあることではないか。」との意見には首肯。無関心と同調圧力は不可分な気がしてならない。死刑と戦争を地続きととらえる発想も考えさせられた。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』観なきゃな。ただ…語り口が持って回った感じで少し馴染みにくかった。同じ左派でも森達也の方が好み。

  • さっちも さん

    私がいう愛というのは必ずしもきれいなこと、きれいなもの、きれいな人、きれいな顔、きれいなこころを愛する事ではありません。ただしいこと、ただしいもの、ただしい言葉、ただしいこういを愛することでもない。むしろ、その人間の考えや行為まちがっているかもしれない、あるいはまちがっていたかも知りながら、苦しみ悶えながらなおその人間を主体的に愛すること。有用でないとみなされ、あるいは無価値、邪悪だとされるような存在。そういった人たち神によってつくられた限りなく不条理な被造物、、、と著者言います。本能や功利を超えたところ

  • KN さん

    独特の感性にうたれました 日本は死刑○戦争× 欧州は死刑×戦争○ 個人の自由な判断がしづらい文化なので、陪審員制度が馴染まない国である…との考察には納得です (安楽死制度の運用も同じような観点で議論されていたのを思い出しました、自分や人の生死を「忖度」で決めてはイケマセン)

  • クッシー さん

    ああ、これは死刑の残酷さを訴えている。実際これは簡単な問題では無い。たとえ、死刑を廃止にした所で犯罪者は犯罪者のレッテルを貼られ続けらるだろうし。再犯率が多いのも社会へ復帰できないという点が多いと思う。私が犯罪者と暮らせと言われても恐怖心しかない。まず、日本には死刑に対して何かしら文化のようなものがある。ということを鑑みると死刑廃止というのはなかなか実現しそうにない。だが、世間というものの考えには共感できた。

  • ひでお さん

    死刑制度に反対の立場からの議論です。個人的に死刑制度に対し生理的に嫌悪感を抱いてしまいます。しかし、なぜ死刑制度を廃止するべきなのかという問いへの答えを明確に持てません。本書を読んだ後でも同じです。被害者感情と死刑制度を同一視してはいけないのかもしれないですが、全く別物でもないような、そんなモヤモヤでいっぱいです

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

辺見庸

1944年宮城県石巻市生まれ。70年共同通信社入社、北京特派員、ハノイ支局長、外信部次長などを経て96年退社。78年中国報道により日本新聞協会賞受賞、87年中国から国外退去処分を受ける。91年『自動起床装置』で芥川賞、94年『もの食う人びと』で講談社ノンフィクション賞、2011年詩文集『生首』で中原

プロフィール詳細へ

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品