知れば恐ろしい日本人の風習 河出文庫

千葉公慈

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309414539
ISBN 10 : 4309414532
フォーマット
出版社
発行年月
2016年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
211p;15

内容詳細

なぜ、夜に爪を切ると「親の死に目にあえない」と言われるのか?「孟蘭盆会(お盆)」の起源は地獄での“逆さ吊り”の刑にあった―日本のしきたりや年中行事、わらべ唄の昔話には、どこか不気味なものや、ルーツに恐ろしい逸話が隠されているものが多い。それはいったいなぜなのか。風習に潜む恐怖の謎解きをしながら日本人のメンタリティを読み解く。

目次 : 1章 奇妙で不可思議な「しきたり・タブー」の謎を解く―たとえば「葬式には黒装束で参加する」わけとは(葬式には「黒装束」で参列する―仕者が白装束なのに、参列者は“黒一色”という謎/ 友引の日には葬儀を避ける―やはり「親しい友達を、あの世に引っ張っていく」からか ほか)/ 2章 身近な「年中行事」に秘められたミステリーとは―たとえば「お彼岸」は、怨霊を鎮めるために始まった(獅子舞―恐ろしい獅子頭は、何を意味しているか/ 七草粥―厄災を恐れ、一年の無事を祈る大事な日だった ほか)/ 3章 「子どもの遊び・わらべ唄」のルーツをたどって見えた恐怖―たとえば「かごめかごめ」は、屋外式こっくりさんか(えんがちょ―なぜ、私たちはあの「しぐさ」をするのか/ 指切りげんまん―もとは互いの命をかけた約束だった ほか)/ 4章 本当に恐ろしい「昔話」はいかに編まれたか―たとえば、人魚伝説と「浦島太郎」に共通するタブーとは(かちかち山―本来のストーリーに隠された恐怖/ 八百比丘尼伝説―人魚伝説と「浦島太郎」に共通するタブーとは ほか)

【著者紹介】
千葉公慈 : 1964年、千葉県市原市生まれ。駒澤大学大学院人文科学研究科博士後期課程を満期退学。2011年より駒沢女子大学人文学部日本文化学科教授。曹洞宗冨士山宝林寺第24世住職。日本文化全般に造詣が深く、広い視野で古来の風習やしきたりと現代日本人の暮らし方・生き方を考察するなかで、本書の執筆に至る。近年はテレビ、雑誌、講演等で仏教の教えやそれをベースにした生き方を説く機会が増え、好評を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • kinkin さん

    日本のよく知られているしきたりやタブー、年中行事。子供のわらべ唄などについて解説いや考察されている本。子供の頃夜爪を切ったり口笛を吹くと叱られたことを覚えている。読んでいるとなるほどと納得する一方で地域によってのバリエーションも多数あると感じた。年中行事や子供のわらべ唄もも同様。しかし年々こういった行事が伝承する機会も減ってくるだろうしわらべ唄の存在すら知らなくなるだろう。知れば恐ろしいというタイトルはちょっと・・・だが、民俗学の玄関を開けた思い。民俗学も興味が湧いてきた。

  • Roko さん

    「端午の節句」に柏餅やちまきを食べるのも、「獅子舞」の獅子に子どもの頭を噛む真似をしてもらうと縁起がいいというのも、それなりに理由があるのですが、そういうものを集めたこの本を読んでいると、意味をわかってやっているわけでなく、単なる習慣としてやっていることが多いなぁと思うのです。100年前のスペイン風邪の流行があったから、日本ではマスクが定着しましたけど、まさか世界中でマスクをする時代が来るとは思ってもみませんでした。そんな風に、今はこれが普通だと思っていることが、いつまで続くものなのかはわかりませんね。

  • コニコ@共楽 さん

    タイトルに惹かれて手に取ってみた。最初の”葬式には「黒装束」で参列する―死者が白装束なのに参列者は「黒一色」という謎”から大いに興味をそそられた。古来の日本の喪服は白かったという話と、それが黒に変わったのが、明治維新政府の欧化政策によるものというくだりも大変驚かされた。他にも”夜に爪を切ってはならない―なぜ「親の死に目にあえない」といわれるのか”など、聞いたことがあっても由来については知らなかったことが満載だった。日本に伝わる”恐ろしい風習、恐怖の物語が持つ力”があとがきに記されているのも印象深い。

  • 紅香@新刊購入まで積読消化あと4冊⭐︎ さん

    風習って、面白い。私達の生活は先人たちの知恵に守られてる。いわば怖いものがやってこないよう何重にもくくった結界の中で生きてると感じた。科学がないからこそ想像で。工夫と意味付けで。やれやれこれでひと安心と安堵していたに違いない。愛するものが生き伸びますように。そっちの方が今よりもとても豊かだ。身近な欠片をひとつひとつ眺めて思う。ますます面白い、日本という国は。

  • みなみ さん

    「恐ろしい」というよりも、とても「興味深い」内容でした。日本の風習から昔話へ。世界中で似たようなお話がある昔話。今は「めでたしめでたし」に話が変わってたりしますが、やはり昔からの方が残酷な結末ですが、そこに深い教訓が潜んでいるような気がします。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

千葉公慈

1964年、千葉県市原市朝生原生まれ。曹洞宗宝林寺住職。駒沢女子大学教授、刑務所・少年院の宗教教誨師を歴任。現在は学校法人栴檀学園東北福祉大学学長。東北福祉看護学校校長。芹沢〓介美術工芸館館長。大本山永平寺公開講座講師。千葉県いちはら観光大使。地域おこし隊「いっぺあde渓谷」代表。(株)小湊鐵道取締

プロフィール詳細へ

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品