強いられる死 自殺者三万人超の実相 河出文庫

斎藤貴男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309411798
ISBN 10 : 4309411797
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
追加情報
:
300p 15cm(A6)

内容詳細

年間三万人を超える自殺者を出し続けている自殺大国・日本。パワハラに苦しめられたサラリーマン、月の残業時間一八〇時間で死に追いやられた“名ばかり管理職”、いじめ自殺の事実をひた隠しにする学校現場、閉ざされた環境で自殺が多発する自衛隊…自殺は「自ら選んだ死」ではない、「強いられた死」なのだ。日本の病巣と向き合い、希望の在り処を探し出す渾身のルポ。

目次 : 年間自殺者一〇年連続三万人超/ パワハラと過重労働の果てに/ 死を誘う郵政民営化/ 多重債務問題の本質/ 倒産という呪縛―中小企業経営者/ 閉ざされた世界―学校と自衛隊/ 絶望と、それでも、これから/ 解説 自殺、原発事故、そして変革の正念場へ(上田紀行)

【著者紹介】
斎藤貴男 : 1958年東京生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者を経てフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヨクト さん

    なんとも重い。年間3万人を超える自殺大国日本。いじめ、パワハラ、借金。理由は幾つもあり、個人個人の思い詰めた気持ちを推し量る事はできないが、それでもその人にとってはそのひとつだけの命を絶つという決断をしなければならなかったことはたしかなのだ。いくら加害者と思われる人々が知らなかったとしても、知らないふりをしても。自殺は防ぐ事ができる。それは信じたい。

  • ハチアカデミー さん

    C 柳美里『自殺の国』併読本。14年連続年間自殺者3万人超えという現状の報告書。会社員・公務員・経営者・子どもなど、それぞれの事情をレポートしている。物語調ですらすら読める。しかし、これは社会の病理である、システムの問題である、という指摘はごもっともなのだが、それをどうすれば乗り越えることが出来るのか、という解が示されないのが残念。また、コンセプト故、各個人の内面や、精神構造にまでの言及はない点も残念。とはいえ、いまこの国で何が起きているのかを知るには良い一冊である。被害者の顔の見える調査報告である。

  • Ikuto Nagura さん

    「現在の無数のサラリーマンたちは、あらゆる意味で奴隷的である」「過剰な負担と長時間労働、上司の言動に強いられるストレスが、人間の生理を超えた負荷が一人ひとりの人間の最も弱い部分にかかるのです。それが血管や内臓であれば過労死するし、精神にかかれば自殺に追い込まれる」労働現場だけの問題でなく、現代の日本社会の構造的問題。自殺者への取材から解決の糸口を探る筆者の苦悩と怒りと疲弊が伝わる。「この無定見、無節操、無責任、無分別、不見識、不誠実等々の形容を練り固めたものでもあるかのような政治とは、いったい何なのだ」

  • どら猫さとっち さん

    前に単行本として出版したのを読んだが、改めて文庫化されたのを読み返したら、やりきれない憤りや悲しみがこみ上げてきた。自殺に追い込んだ人たちは、強くて優しい、賢くもすべてを受け入れる心の持ち主だったはずだ。それをいじめやパワハラなどで平気で痛めつけ侮辱するまで、彼らを死に追いやるのだ。これは決して許さない、許してはいけないことだ。今の日本には、本書が必要だ。全国の人たちに読ませたい。斎藤さん、ありがとう。

  • マウンテンゴリラ さん

    小泉内閣による弱者切り捨ての政策が、自殺者の増加を招いたとまでは言えないにせよ、関連があるのは事実であるような気がする。ただ、自殺者が年間3万人を超えるようになったのは、小泉政権以前からであり、たしか昨年は十何年振りかで自殺者数が3万人を下回ったというのも、政策の成果であるとも思えない。つまり、政策以前に、もっと根本的な、市民レベルでの社会構造改革が必要であるような気がしてならない。その一例が、本書でも触れられていたと思うが、学校や企業といった閉鎖社会以外の多様なコミュニティの構築であるような気がする。

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斎藤貴男

1958年生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学卒業、イギリス・バーミンガム大学大学院修了。日本工業新聞記者、『プレジデント』編集部、『週刊文春』記者を経てフリーに

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