サンカとともに大地に生きる

清水精一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309225753
ISBN 10 : 4309225756
フォーマット
出版社
発行年月
2012年05月
日本
追加情報
:
247p 19cm(B6)

内容詳細

学歴を棄て、家族を棄て、また社会をも棄て、寺男から禅宗の修行に入り、なおあきたらず山に篭もり…、そして地に下っては大阪・蜜柑山のサンカ出身の乞食たちの集落に身を投じ、その地べたに根ざしたやさしい人生観に目をひらかれる。やがて彼らとともにくず拾い、社会奉仕の道に進んでいく。苦悩する人間がたどり着いた、魂のルポルタージュ。

目次 : 生の疑惑/ 逃避の道/ 闘争修羅道/ 求不得苦/ 頭脳(知識)の世界/ 腹(智慧)の世界/ 禅を求めて/ 禅の修行/ 山に篭りて/ 断食/ 百軒長屋/ 乞食(行乞)/ 乞食の群れにて/ 青天人/ 同朋園

【著者紹介】
清水精一 : 1888年、大阪生まれ。社会事業家。京都帝国大学で河上肇、西田幾多郎に学ぶ。事業会社創立に参加するが退職、臨済宗天龍寺で禅の修行に入る。回峰行修行、山中独居の坐禅修行の後、大阪・百軒長屋の貧民窟に入り、さらに蜜柑山で乞食(サンカ)の群れに身を投じる。乞食狩りを機に、1921年頃、仲間の社会同化を企図し、洗心館を作り、翌年「同朋園」を立ち上げ、清掃業などを中心とした社会事業の道に入る。農園事業、開拓事業を経て、晩年は刑務所の教誨師となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さすらいの雑魚 さん

    サンカと起居を共にし彼等の救済同化に尽力した禅僧の半生記。サンカ話の元ネタな三角寛は自己顕示欲の塊で五木寛之の小説もホラ話にのせられた幻想浪漫ってのがボクの理解だが、本作の後三分の一以降を読むと案外アレが事実なのかも?とも思えてしまう。各地のサンカ集団間の連絡網の存在や母系大家族制を思わせる血縁関係に異民族を思わせる風俗。社会の落伍者も迎え入れるが中核メンバーは代々の無籍者で、裏切り者に死の掟があり清水師も襲撃されたとかで、かなり風の王国ぞ?清水師はホラ話で自己顕示欲を満たす人と思えんし、どうなっとるの?

  • 三平 さん

    昭和9年刊行。宮本常一、三浦しをんの推薦本。京都帝大で河上肇、西田幾多郎に学び、実業の道に進むも、利益優先の現代人の心の有り様に疑問を持ち、天竜寺で禅修行生活3年、山籠り2年の後、高みではなくどん底で人間を見つめようと貧民窟、更には乞食集団の中に混じり暮らした著者の求道の記録。中でも興味深いのが乞食としての体験。 仲間に入れてもらったのは大阪市内では長柄、都島橋と並ぶ集落だった天王寺の櫁柑山(現在の市大病院の場所)の集落。女性や子供もいる共同体で、メンバーの中心はサンカ出身で代々乞食を生業とする家族たち。

  • さく さん

    三浦しをんさんのおすすめ本。自伝。清水精一は、寺で禅の修行をし、山に篭り、断食をし、貧民窟に入り、乞食にもなった。これらの経験を経て、乞食を社会に復帰させる活動を始める。80年前くらいに書かれた本を、現代仮名遣いに改めたそう。読みやすかった。

  • ma_2 さん

    世の中の不条理と人間の弱さに真正面から向き合った生き方。誠実な人柄を表す文章が心に沁みる。何度も本を読む手を置き考える。『人間にとってやむにやまれぬ欲求の中心は、常に生命の座を願求していることだと思われる。』

  • Namie Hidehiko さん

    サンカとは乞食のことを指すとは全く知らなかった。サンカが分からなくて興味を持ちこの本を選んだが、後書きにも書かれている通り、名著であった。

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清水精一

1888年、大阪生まれ。社会事業家。京都帝国大学で河上肇、西田幾多郎に学ぶ。事業会社創立に参加するが退職、臨済宗天龍寺で禅の修行に入る。回峰行修行、山中独居の坐禅修行の後、大阪・百軒長屋の貧民窟に入り、さらに蜜柑山で乞食(サンカ)の群れに身を投じる。乞食狩りを機に、1921年頃、仲間の社会同化を企図

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