一下級将校の見た帝国陸軍 文春文庫

山本七平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167306052
ISBN 10 : 4167306050
フォーマット
出版社
発行年月
1987年08月
日本
追加情報
:
16cm,345p

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読書メーターレビュー

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  • yoshida さん

    フィリピン戦線で少尉であった作者による日本陸軍の分析。単に日本陸軍と言う組織だけでなく、日本人の精神面や思考にも及ぶ。読了して驚くのは、現代も変わらぬ思考が続いていること。現代では会社と言う組織の面子の為に、無茶な予算や計数目標が設定される。末端の社員にまでは現実が行き渡らない。その為、実際に目標が達成されなければ倒産の可能性があるとか、現実の危機には至らない。戦中の日本が徐々に失陥する南方に敗戦と言う現実を見ないように努めたと同じ。現代も本音と建前が大事にされている。日本人の暗部に光を当てた労作だろう。

  • trazom さん

    高橋源一郎さんが「飛ぶ教室」で紹介されたのを機に、数十年ぶりで再読する。少尉としてフィリピンで終戦を迎え、収容所での捕虜を体験した山本さんの赤裸々な文章。若い頃に読んだ時は、事大主義、員数主義、先例主義、二重基準、気魄演技、仲間ぼめなど、無責任・無反省集団としての帝国陸軍の実体に絶望的な感想を抱いたものだが、社会人としての経験を積んだ今読むと、これは帝国陸軍固有の問題ではなく、組織や社会が根源的に有する普遍的な課題だと理解できる。更にそれは、日本人独特の風土として現代まで連なっている。歴史的名著だと思う。

  • レアル さん

    著者の体験から帝国陸軍の内部事情を冷静に観察し、その構造を批判している。この本は歴史を知る意味だけでなく、現代を生きる参考としても学ぶ事が多かった。彼が指摘した問題点は興味深い。ノンフィクションながら読みやすく一気に読んだ。

  • おたま さん

    以前『この国の戦争』(加藤陽子・奥泉光対談)を読んだ折に紹介されていた本。太平洋戦争末期より戦後まで、フィリピンのルソン島にて砲兵隊の少尉として従軍した著者の体験記であり、考察の書。1976年に単行本が発行されているので、戦後30年ほどの省察を経て、日本の帝国陸軍がいかなるものであったかを、透徹した視点で批判している。戦場での体験の凄まじさにも圧倒されるが、帝国陸軍(総じて日本軍)に対する根底的な批判の深さに驚く。

  • 金吾 さん

    ○末期の日本陸軍を体験談も加え、冷徹に分析しています。ここに書かれている無責任、実態無視、虚飾、自転、見せかけ、公私混同等の話は現代でも思い当たることは多く、日本組織や民族の変わらない短所なのかも知れないと感じました。

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山本七平

1921年東京生まれ。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。以後、「日本人論」で社会に大きな影響を与えてきた。その日

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