洪思翊中将の処刑 山本七平ライブラリー

山本七平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163646800
ISBN 10 : 4163646809
フォーマット
出版社
発行年月
1997年07月
日本
追加情報
:
517p;18

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    この本は、日本軍にもいた朝鮮人(山本さんも言っておられるのであえてそう呼ばせてもらいます)の陸軍中将までなられた人の伝記ではないのですが、なぜ戦犯で処刑されたかの様々な証言などをもとにしたドキュメントといえるのでしょう。自分では一切何も言い訳をしないで、処刑されたということを山本さん独自の分析の仕方で説明されてくれます。読んでいて私は城山三郎さんの書かれた、広田弘毅元外相の生き方とダブって見えてしまいました。

  • maghrib さん

    図書館本。朝鮮半島出身の日本陸軍将校の話。有能であり、部下から信望が厚く中将まで昇進し、しかしアメリカ兵捕虜収容所の責任者として戦後裁判で処刑されている。戦争中、戦後裁判中どのような葛藤があったか想像も付かないが、本人は沈黙を貫いている。特定のイデオロギーに所属しない強い個人を感じる。

  • アジ さん

    朝鮮人ながら日本帝国陸軍中将にまで栄進し、戦後は戦犯として処刑されるという数奇な一生を送った一人の軍人の評伝本。まずこの洪思翊という人物が魅力的で興味深い。物静かで温和な人柄のエリート軍人。しかし抗日活動家達との友情を生涯に渡って保ち続けた側面も持っていた。戦犯裁判中は沈黙を貫き通し、2つの短い辞世の句だけを残して絞首台に登った。そんな彼の内なる思いは。彼を彼足らしめていた核心とは。優れた評論家である山本七平が、資料、関係者への膨大な取材、自身の軍隊経験を十全に活用して迫っていく様がとてもスリリング。

  • ホンドテン さん

    図書館で。以前から気にしていたが、UB論争を期に読む。要約すれば帝国陸軍で唯一人の朝鮮人将官のあまりに数奇な人生のルポ。読了まで一ヶ月、実に骨が折れる本だった。特に戦犯裁判、おそらく著者は勝者の驕慢な報復的法廷詐術と敗者の論理性の退嬰的欠落の両方を指弾したいのだろう。「補佐責任」というのは作業概念として面白い。ネトウヨ的バイアスにどうも中てられるせいか、この人物の生き様に多少の衝撃を受けざる得なかった。思うに彼のような生き方こそ古典的意味での事大なのだろう、気骨ある愛蘭人しかりイスラエル人しかり。

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人物・団体紹介

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山本七平

1921年東京生まれ。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。以後、「日本人論」で社会に大きな影響を与えてきた。その日

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