CD

Comp.symphonies: Haitink / Concertgebouw.o

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PHCP10090
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

収録曲   

  • 01. 交響曲第1番ニ長調「巨人」
  • 02. 交響曲第2番ハ短調「復活」
  • 03. 交響曲第3番ニ短調
  • 04. 交響曲第4番ト長調
  • 05. 交響曲第5番嬰ハ短調
  • 06. 交響曲第6番イ短調
  • 07. 交響曲第7番ホ短調
  • 08. 交響曲第8番変ホ長調
  • 09. 交響曲第9番ニ長調
  • 10. 交響曲第10番嬰ヘ短調

総合評価

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
11
★
★
★
★
☆
 
7
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
 前にアブラヴァネルのレビューを書いてて...

投稿日:2019/02/13 (水)

 前にアブラヴァネルのレビューを書いてて、「ハイティンクは聴いてないので判らない…」なんて書いてて、もうかれこれマーラーを40年から聴いているのに、ハイティンクのマーラーを説明できないのも「なんだかなぁ…」と思ったので、彼のマーラー演奏の殆どを集めて聴いてみました。HMVでは本盤を買ったので、レビューを書きます。  マーラー没後50年を過ぎて、多くのレーベルがLPで全集を企画しました。その中で単一オーケストラで全集を完成できたのは、アブラヴァネル/ユタ響、クーベリック/BRSOと本盤の3つです。(ショルティ/CSOは発売当初はCSO単独ではなかった)他はオケをとっかえひっかえしないと完成できなかったわけです。けれどユタ響もBRSOも、戦後に誕生したオケで、それまでの伝統なんてものは無かった。だからこの二つのオケの全集は、指揮者のカリスマ性とかリーダーシップによって完成されたものです。伝統によって形作られたものではないと思います。(たぶん当時単独で全集が完成できた一流のオケはコンセルトヘボウとLSOくらいじゃないのか? 返す返すもバルビとホーレンシュタインに全集がないのは悔やまれる…)しかし、本盤は演奏にも表れているように、当時のコンセルトヘボウのマーラー演奏の蓄積の上に成り立っています。戦時中のナチによる統制で、それまであったマーラー演奏の蓄積なんてものは、他の伝統あるオケでは木端微塵に砕かれてしまっていたわけで、BPOもVPOも単独でマーラー全集を完成できたのは、ずっとずっと後です。かろうじてコンセルトヘボウだけが伝統を繋ぐことが出来たんだな…。そう思います。情感豊かな歌い回し、瑞々しい弦楽、豊潤な木管、自発性に富んだ金管、フレーズの一つ一つに「昔から、自分たちはこうやってマーラーを演奏してきたんだ。」というものを感じます。戦犯扱いになったメンゲルベルグも、その後を継いだベイヌムもマーラーを取り上げ続けた結果がここにあります。  だから、ここでは劇場型というか、激情型というか、作曲者の情念を強調することはないですし、深層心理を抉る!なんていう緩急自在さもないですし、普通にホールで聴いてたら金輪際聴けないような楽器が突如強調されて、「ポリフォニーだ!ポリフォニーだ!」と叫んで騒ぐようなこともありません。ただただ「音楽としてのマーラー」を昔ながらに演奏しています。ハイティンクについては、本全集でよく「指揮者どこ?」とか言われますが、ちゃんと曲の構造をしっかり捉えて、造形していますし、響きのバランスもコントロールしていると思います。目立たないですが…。  むしろ本全集で、ハイティンク自身が在りし日のコンセルトヘボウから昔ながらのマーラーの響きというか奏し方を伝授されたと考えた方が自然な気もします。その後のクリスマスマチネーの録音、未完に終わったBPOとの全集、ごく最近の世界の一流オケとの共演、いずれもそのオケの持つ特徴を生かしつつ、マーラーのの交響曲の造形と響きを見事に再現しているわけですから。(真偽のほどは判りませんが、後年コンセルトヘボウの指揮台で「昔のようにやってほしい」と言ったところ、若い楽団員が困惑した…なんて話もあるようですし…)それにしても、最初の全集レースに参加したハイティンクが今なお活躍してるのは、それはそれで喜ばしいことだと感じます。正にこれこそレジェンドと言っていいかもしんない。CD時代の第2回全集レース参加者でも、テンシュテットもシノポリもベルティーニも、もう鬼籍に入っちゃってるわけですから。

ぴたすみん さん | 大阪府 | 不明

2
★
★
★
★
★
自己中心的なマーラーに辟易している方、必...

投稿日:2017/11/12 (日)

自己中心的なマーラーに辟易している方、必聴です。ただでさえ複雑なマーラーの音楽、ヘンに自己主張しない方が聴きやすいというものです。そのあたり、ハイティンクなら万全です。シブいコンセルトヘボウの音を見事に捉えた、自然なフィリップスの録音も最高。惜しいのはボックスデザインが月並みなことくらい。

umibouzu1964 さん | 山口県 | 不明

1
★
★
★
★
★
バーンスタインの旧全集とともに、私にマー...

投稿日:2016/10/16 (日)

バーンスタインの旧全集とともに、私にマーラーの魅力を教えてくれた全集。バーンスタインとは対照的に、作品の造型の魅力を存分に味わわせてくれる。若さ故に表現が舌足らずとなる場面も多々あるが、主情に溺れることがないので何度でも繰り返し聴きたくなる。そして何と言ってもオーケストラの響きがたとえようもなく美しい。特に木管セクションはヴィーン・フィルをも凌ぐ美しさ。録音も優秀。 マーラーは大好きで、星の数ほどいろいろな演奏を耳にしてきたが、やはりこれが私にとって一番。演奏内容に特に優劣は無い。どうせなら’72年の第1番、’75年の「大地の歌」も収録して欲しい。

Gustav Mahler さん | 福島県 | 不明

3

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

プロフィール詳細へ

マーラー(1860-1911)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品