メシアン、オリヴィエ(1908-1992)

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CD

『彼方の閃光』 ラトル&ベルリン・フィル

メシアン、オリヴィエ(1908-1992)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOCE55640
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

メシアン最後の傑作『彼方の閃光』
ラトル&ベルリン・フィルの凄演!
 完成された大規模な作品としてはメシアン最後のものとなる『彼方の閃光』は、1987年にメータ&ニューヨーク・フィルから創立150周年を記念して委嘱されたオーケストラのための音楽で、完成は1991年。初演は作曲者の死後、1992年11月5日に委嘱者によっておこなわれ、以後、世界各地で演奏される注目作品となります。

 ディスクは、世界初録音となったアントニ・ヴィット盤(1993)をはじめ、チョン・ミュンフン盤(1993)カンブルラン盤(2002)、ポルセリーン盤(1994)、ラトル&バーミンガムのDVD(2000,リージョン1)がこれまでにリリースされており、現代音楽としてはかなりの人気作といえる状態にあることは確かなようです。

 打楽器奏者出身のラトルは現代音楽に造詣が深く、バーミンガム市響時代も含め、ベルリン・フィルの指揮台でもたびたびこの作品を指揮してきました。彼は今年のザルツブルク音楽祭でもこの《彼方の閃光》をプログラム、まさしく最注目コンビの現在の緊密な関係ぶりを確認することができる一枚といえるでしょう。

 フルートとクラリネットそれぞれ約10人と多彩な打楽器群のサブ・オーケストラを必要とし、増強されたブラスを含む総勢128人の奏者による全11楽章からなるこの大作は、メシアン作品に貫流する宗教的性格と随所に織り込まれる「鳥の声」で際立っており、記譜された鳥の声は全部で48種に及びます。常に沈黙と表裏にあるメシアン独特の世界を、ラトルはベルリン・フィルの高精度な演奏能力を駆使して最高度に構築しています。
 膨大な管楽器・打楽器の明滅と交替する弦楽による静謐なアダージョ、木管楽器の乱舞によって絶妙に直喩される鳥たちの来訪。第8楽章「星々の栄光」ではその末に圧倒的な頂点となる荘厳なコラールの全奏が到来します。終楽章は玄妙な弦に彫琢された彼岸の世界を顕現する恍惚的な大団円です。

 そうした作品だけに、これまでチョン=ミュンフンがバスティーユ管弦楽団を指揮したDG盤が代表的な演奏としてよく取り上げられてきましたが、ラトル指揮するベルリン・フィルの演奏では、色彩感といい力感といいシャープさといい、文句なしに「パーフェクトな」演奏が実現されていて心地よい限り。上には上があるものです。

 また、オーディオ・マニアにも馬鹿受け間違いなしのこの『彼方の閃光』は、凄まじいトゥッティと繊細なソロのコントラストが強烈な音楽でもあり、その意味でもベルリン・フィルのスター・プレイヤーたちが織り成す極上のサウンドには、カンブルラン盤(遅!)やポルセリーン盤、ヴィット盤ではまず味わうことのできない魅力が備わっていると言って差し支えないでしょう。

 ある意味で、オーケストラ音楽の極点に達した作品を、現代最高のオーケストラが演奏した大注目盤の登場です。


■オリヴィエ・メシアン:『彼方の閃光』
1.栄光に包まれたキリストの出現
2.射手座
3.コトドリと婚約の都
4.印を押された選民
5.愛のうちに
6.7つのトランペットを持つ7人の天使
7.神は人々の目から涙を拭ってくださる
8.星たちと栄光
9.いのちの木の数羽の鳥
10.見えざる世界への道
11.キリスト、天国の光

管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー
指揮:サー・サイモン・ラトル


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内容詳細

メシアン最後の大作。音楽的に目新しい要素は見当たらないが、築き上げてきた独自の語法が多彩にちりばめられていてさながらエッセンス集の趣。濃密な情をさらりと聴かせるラトルの耳、超高域でゆっくりと透明な官能を響かせるオケの技も相まって熟成の音だ。(中)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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普通のCDなのに音が良くてびっくりしました...

投稿日:2011/06/26 (日)

普通のCDなのに音が良くてびっくりしました。SACDみたいだと思いました。高音質を味わいたくて何度も再生してしまいます。メシアンはトゥランガリア以外にも良い曲が色々あります。是非聴いてみてください。

tpkwsv さん | 北海道 | 不明

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多彩な音色の交錯が実に美しい。これがベル...

投稿日:2004/10/23 (土)

多彩な音色の交錯が実に美しい。これがベルリンフィルの実力だろうか。メシアンは正直苦手だったが、この録音は私にとって、メシアンを理解する手がかりとなりそうだ。

seki さん | 東京都豊島区上池袋4 | 不明

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