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『蝶々夫人』全曲 ポネル演出、カラヤン&ウィーン・フィル、フレーニ、ドミンゴ(1974 ステレオ 日本語字幕付)(DVD)

プッチーニ (1858-1924)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCBG1103
組み枚数
:
1
:
日本
画面サイズ
:
通常
:
カラー
フォーマット
:
DVD

商品説明

意表をつくアイデア! カラヤン&ポネル/プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』全曲
カラヤンとフレーニによる演奏そのものも素晴らしいのですが、ここでは名演出家、故ジャン=ピエール・ポネルならではのアイデア満載の演出がひときわ目を引くところ。
 冒頭、障子を突き破ってあらわれるTシャツ姿のドミンゴの映像にはじまり、異様な様式化を施された日本家屋や、文字通り仰天せざるを得ない神官の登場シーンなど、日本人から見れば奇想天外もはなはだしい描写が連続技で決まりまくるとんでもない演出です。
 とは言え、プッチーニ自身、別に民俗考証万全の台本に取り組んだ訳ではなく、これはこれでメルヘンとして、美しい音楽を活かす優れた演出と呼べるでしょう。

・プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』全曲
 蝶々夫人:ミレッラ・フレーニ(S)
 ピンカートン:プラシド・ドミンゴ(T)
 スズキ:クリスタ・ルートヴィヒ(M)
 シャープレス:ロバート・カーンズ(Br)
 ゴロー:ミシェル・セネシャル(T)
 僧侶:マリウス・リンツラー(Br)
 ケート・ピンカートン:エリケ・シャリィ(M)、他
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 演出・装置・シナリオ:ジャン=ピエール・ポネル
 制作:1974年11-12月 ベルリン
 収録時間:146分  
 記録方式:片面2層
 画面:NTSC カラー スタンダード・サイズ(4:3)
 音声:リニアPCMステレオ/DTS5.0

 日本語字幕on/off

内容詳細

ポネルが演出・監督を務め、フレーニとドミンゴの名唱にカラヤンとウィーン・フィルと役者が揃った「蝶々夫人」。演出に日本人の目には奇妙に見える部分もあるが、時代を画した名盤であるのに変わりはない。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

  • 01. オープニング・クレジット / キャスト
  • 02. 蝶々夫人 「不思議な壁と天井だ」
  • 03. 蝶々夫人 「こちらは小間使い」
  • 04. 蝶々夫人 「我々ヤンキーは世界のどこへでも行って」 〔広い世界を〕
  • 05. 蝶々夫人 「で 花嫁は美人かな?」
  • 06. 蝶々夫人 「丘の上まで まいりましたよ」
  • 07. 蝶々夫人 「どうぞよろしく」
  • 08. 蝶々夫人 「神主様にお役人様」
  • 09. 蝶々夫人 「さあ おいで」
  • 10. 蝶々夫人 「きのう わたし一人で行きました」
  • 11. 蝶々夫人 「蝶々夫人」
  • 12. 蝶々夫人 「いい子だ そんなに泣くことはない」
  • 13. 蝶々夫人 「暮れてきたね」 〔愛の二重唱〕
  • 14. 蝶々夫人 「魅惑の目をしたかわいい子」
  • 15. 蝶々夫人 「可愛がっていただけますわね」
  • 16. 蝶々夫人 「イザナギ イザナミはじめ」
  • 17. 蝶々夫人 「いつか ある日」 〔ある晴れた日に〕
  • 18. 蝶々夫人 「どうぞ おりますから」
  • 19. 蝶々夫人 「夫が約束していきましたの」
  • 20. 蝶々夫人 「あれでは…」
  • 21. 蝶々夫人 「やっとこれの番です」
  • 22. 蝶々夫人 「ところで どうします 蝶々夫人」
  • 23. 蝶々夫人 「お前を抱いて町へ行けって」
  • 24. 蝶々夫人 「この悪党の金棒引きめ!」
  • 25. 蝶々夫人 「あの桜の小枝を揺すって」 〔花の二重唱〕
  • 26. 蝶々夫人 「お化粧を手伝って」
  • 27. 蝶々夫人ハミング・コーラス
  • 28. 蝶々夫人導入部
  • 29. 蝶々夫人 「もう 日が」
  • 30. 蝶々夫人 「私にも分かっている」
  • 31. 蝶々夫人 「さらば 花咲く家よ」
  • 32. 蝶々夫人 「スズキ お前はとてもいい人よ」
  • 33. 蝶々夫人 「まるで網にかかった蝶のよう」
  • 34. 蝶々夫人 「誇りをもって生きること許されざる者」

総合評価

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私もこの演出には違和感があるが、考えてみ...

投稿日:2021/07/17 (土)

私もこの演出には違和感があるが、考えてみればこれはイタリアのオペラなのだ。いくら日本を舞台にしているからといって、我々日本人が納得できるほどの舞台、衣装、演出を期待するのは初めから無理なのだ。まして、この映画が作られたのは1970年代だし。この頃来日したアメリカの楽団の公演で、司会者が団員に「お前さん、日本のどこが好きなんだい」と質問し、「ゲイシャ、フジヤマ」と答えさせ(もちろんヤラセ)聴衆がドッと沸く、そんな時代だったのだ。それに我々だって幕末明治の風俗をどれほど知っているのか。せいぜい写真やテレビドラマで見る程度の知識しかない。これは日本を題材にしたイタリアのオペラだと割り切るしかない。以前買った、あまりににも珍妙な衣装、演出で途中で見るのをやめて、それっきりにしているDVDに比べればましな方だ。と偉そうに書いたが、この映画やっぱり違和感がある。満足したいなら、浅利慶太演出で林康さん子が出演したミラノ公演のLDか、NHKBSで放送された木下美穂子さんのを見るしかない。

禅済 さん | 三重県 | 不明

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カラヤン指揮ウィーン・フィル、ミレッラ・...

投稿日:2014/09/14 (日)

カラヤン指揮ウィーン・フィル、ミレッラ・フレーニ主演の『蝶々夫人』のアルバムは万人に薦めうる名盤なのだが、同時期に撮影された映画版のほうは、なんとも評価に困る、不思議な作品になってしまっている。演奏はとにかく 素晴らしい。フレーニの可憐で叙情的な蝶々さん、パヴァロッティから交代したプラシド・ドミンゴの明朗で華やかなピンカートン、ルートヴィヒのいぶし銀のようなスズキ、そしてカラヤンによる流麗豪華な伴奏。 ただ、ジャン=ピエール・ポネルの演出がどうにも・・・・・ 時代設定は原作では幕末維新期だがこのポネル版では第一次大戦後ということになっている。ピンカートンがTシャツでうろうろしているのもそのためなのだが、やや滑稽に写る。そして蝶々さんの顔だけを真っ白に丸く塗ったメイクとか、蝶々さんの住んでる家が日本のような中国のような朝鮮のような(そしてそのどれでもない)、なんちゃって東洋風みたいな意匠になってるのも脱力もの。そして冒頭でいきなり登場するドミンゴ(ピンカートン)の障子破り脱出!!これは衝撃的なラストシーンとつながっているのだが、まるでドリフのコントのようだ(笑)。よくこれでカラヤンはOKしたなぁと思うが、イギリスの批評家リチャード・オズボーンはこのポネル版のことを「すべての感情が納得できる」「フレーニの演技はLP版より深く激しいように思われる」と絶賛していたりするので、日本人と西洋人とでは感じ方が違うのかなぁ。

金山寺味噌 さん | 愛知県 | 不明

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衝撃的な演出なので賛否の分かれるところで...

投稿日:2010/10/12 (火)

衝撃的な演出なので賛否の分かれるところでしょうが、この演出を見て、初めてピンカートン側の心情が理解できました。彼には日本も蝶々さんも龍宮城のように現実感がなく夢のように素敵に思えていたのでしょう。そして、子供の存在によって現実を突き付けられ、逃げ出してしまうのです。最後蝶々さんがピンカートンの目の前で自刃するという演出も初めてみましたが、これも正解だと思います。そうでなければ、わざわざ交換条件であんなことを言う必要はないのですから。ポネルはやっぱりすごいです。いつでもそのオペラの本質を伝えてくれます。

ぽんころ さん | 千葉県 | 不明

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