CD

Comp.symphonies: Toscanini / Po ('52)

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
POCC3014
組み枚数
:
3
:
日本
フォーマット
:
CD

内容詳細

トスカニーニの最晩年の貴重なライヴ、フィルハーモニア管弦楽団とのブラームス交響曲全集が、正規マスター(EMI原盤)によりリリースされる。強く豊かな歌にあふれた歴史的名盤だ。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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総合評価

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有名な演奏だが、NBCとの全曲をもっていた...

投稿日:2016/10/12 (水)

有名な演奏だが、NBCとの全曲をもっていたのでこれまで手を出さなかった。しかし、聞いて本当に良かった。ベートーヴェンは39年、ブラームスはこれがいいと思ったら、どちらもライブだ。何年経てもテンポが変わらないとかいう神話が流布したおかげで、フルトヴェングラーとは対照的に、ライブでもスタジオでも変わらないというイメージが定着しているトスカニーニだが、やはり緩急や間の取り方の興趣が違う。流れがより生きており、勢いにつながっている。とくにこの演奏は戦後久々のロンドン公演ということで、聴衆の拍手も凄まじく、オケの緊張感も伝わる。一同固唾をのんでいる(本当にその空気が伝わる)中で始まる「悲劇的序曲」の最初の和音がそれにしては今イチ決まり切らないと思ったら、巨匠まで緊張していたのか、何と一番の交響曲だと思って6/8で振り出したのだと言う。緊張ならぬ緊迫の度合いの点で凄いのは1番と4番。ともに裂帛の気合だ。その代わりにこの二曲はライブならではの傷がある。1番のフィナーレではコーラルのところでトロンボーンがトチルが、リハで緊張しすぎた第一奏者がLSOのトップと交替して、そのピンチヒッターもまた緊張しすぎでトチッたとリーフレットには書いてある。4番のフィナーレでは、途中で爆竹を鳴らすとんでもない奴がいる。最初のはティンパニと歩調を合わせたのでなかなか音楽的な犯人と思ったら(?)あと二回音楽とは全然関係ない所で炸裂。ところが今度はオケは何事もなかったかのように進行。流れも緊張感も損なわれることはない。厳しい裸形の精神が屹立しているような4番だ。2番もとくに前半の二楽章が見事で、音楽が呼吸しており、機械的な所が微塵もない。ただフィナーレは文句をつけるところはないのだが、それまでと比べるともっと何かがあっても良いような気がする。リーフレットでも最高の演奏でレッゲも絶賛したと書いてる3番(何故か音はこれが一番良い)も、確かに生気に満ちた英雄的な演奏だが、私的には、立派だが何かが欠けた演奏に聞こえる。スタジオ録音とあまり変わりがないというか。ハイドン・ヴァリエーションはとてもいい。音質は皆さんがいわれるほど良いとは思わなかったが、年代並みで大きな不満はない。NBCとのスタジオより少し落ちる程度。少し留保がつくので星4つかなぁと思ったが、両端の曲があまりにいいのでやっぱり5つ。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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この演奏会は1952年9月29日と10月1日の2日...

投稿日:2010/12/23 (木)

この演奏会は1952年9月29日と10月1日の2日間に亘って行われたが、初日の一番初めに演奏された『英国国歌』、そして『悲劇的序曲』の第一音を聴くだけで、トスカニーニの、そしてフィルハーモニア管や聴衆の熱狂が伝わってくる。 各楽曲についてどこがどうだと言うことはスペースの関係もあるので避けるが、全体的な特徴としては裂帛の気合とそれを完全にコントロールしきった意志の力、そして力強いカンタービレというマエストロ本来の魅力に加え、NBCよりも自発性のあるオーケストラ独特の伸びやかさが演奏全体を支配している。 もちろんマエストロはオーケストラに全権委任するはずも無く自らの美学を余すことなく披瀝しているのだが、ロイヤル・アルバート・ホールの残響やレッグの録音の良さも相俟って、RCAに遺されている録音よりもより自由な印象を受けるのである。 録音は50年代初期のモノーラル録音であり、いくら同時代の録音の中ではマシな部類だと言っても、音質的には当然に限界が有る。 よい『音』を聴きたい方、ブラームスはドイツ風のウジウジぼんやりした演奏で無ければならないと言う固定観念に捉われている方には、この演奏は全く勧められない。 しかし、最も強靭で、最も浪漫的で、最も歌心に溢れており、最も男性的なブラームス演奏を求める方、そして虚心坦懐に音楽と向き合うことが出来る方にとっては、この録音は必携である。 ここには、人類が到達してしまったブラームスの交響曲演奏の一つの極北が、間違い無く遺されているからである。 この演奏を聴かずしてブラームスの交響曲演奏を語ることは出来ないであろうし、この録音を聴かずして死ぬと言うことはブラームスの交響曲の最も極限の姿を知らずして死ぬと言うことに他ならないのである。

∀ラスカル さん | 新潟県 | 不明

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初日、開幕の悲劇的序曲は、この演奏会を、...

投稿日:2010/09/07 (火)

初日、開幕の悲劇的序曲は、この演奏会を、世紀の演奏会にさせた。驚くべき集中力で、しかも、室内楽を聞いているのかと思うほど、余分なものは一切ない。静かな落ち着きを得ていながら、巨大なスケールと圧倒的な推進力を備えた、正に静と動の極致を見る想いだ。この人は、スカラ座、VPOもそうであったが、客演の時は、極めて魅力的。黄金期のPO、極度の緊張の中で開始される感動的な国歌演奏、レッグとの関係も素晴らしい、いわゆるプロが唖然とする、ロンドン52年の伝説的演奏会。

黒熊怪 さん | 兵庫県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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