CD

Comp.symphonies, Lieder: Bernstein / Vpo Concertgebouw O Nyp

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
POCG3955
組み枚数
:
16
:
日本
フォーマット
:
CD

内容詳細

バーンスタインといえばまずマーラー。その総決算として、この2度目の全集の存在価値がある。マーラーゆかりのウィーン・フィルをメインにして、彼の晩年を費やして成した労作。オケとの以心伝心化が演奏の完全燃焼化を促し、マーラー演奏では最高峰と目される定評は未だにゆるがない。解釈は主情的でロマンティシズムにあふれる。真に後世に語りつぐべき傑作アルバムである。★(弘)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
6
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
2
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
バーンスタインはマーラーの交響曲全集をD...

投稿日:2011/06/29 (水)

バーンスタインはマーラーの交響曲全集をDVD作品を除くと3度にわたって録音した唯一の指揮者であると言える。本盤におさめられた全集はその3度目のものであると言えるが、正確に言うと、バーンスタインは本全集を完成する前に惜しくも鬼籍に入ってしまったところだ。というのも、第8番、「大地の歌」そして第10番の新録音を果たすことができなかったからであり、それ故に、第8番については没後発見されたザルツブルク音楽祭でのライヴ録音(1975年)、「大地の歌」については本盤には未収録、そして第10番は2度目のDVDによる全集中の演奏(1974年)をCDに焼き直したものがおさめられているところである。このような若干の未完成というハンディはあるものの、本全集こそは、あまた存在する様々な指揮者によるマーラーの交響曲全集に冠絶する至高の超名全集と高く評価したい。バーンスタインは、かつてニューヨーク・フィルの音楽監督の時代には、いかにもヤンキー気質の爽快な演奏の数々を成し遂げていたが、ヨーロッパに拠点を移した後、とりわけ1980年代に入ってからは、テンポは異常に遅くなるとともに、濃厚な表情づけの演奏をするようになった。それは本全集においても例外ではなく、その演奏は、これまでの1度目、2度目の全集と比較してもテンポの遅さや濃厚さが際立っていると言える。しかしながら、他の作曲家による楽曲は別として、マーラーの交響曲や歌曲においては、こうしたゆったりとしたテンポによる濃厚さがすべてプラスに作用していると言えるだろう。そして、バーンスタインのアプローチは、ゆったりとしたテンポや濃厚な表情づけを基軸としつつ、変幻自在のテンポ設定や思い切った強弱の変化、そして大胆なアッチェレランドを駆使してこれ以上は求め得ないようなドラマティックな演奏を行っていると言えるところだ。マーラーの交響曲のテーマは、楽曲によって一部に例外はあるものの、基本的には死への恐怖と闘い、そしてそれと対置する生への妄執と憧憬であると考えるが、バーンスタイン以上にそれを音化し得た演奏は、テンシュテットによる最晩年の演奏以外には存在しないと言っても過言ではあるまい。こうした渾身の大熱演が我々聴き手の肺腑を打つのであり、前述のように、第8番や第10番など、1970年代の録音も一部に含まれてはいるが、本全集の各演奏こそは、史上最大のマーラー指揮者であったバーンスタインがその最晩年になって漸く成し得た究極の名演奏と言っても過言ではあるまい。マーラーに縁があった3つの超一流のオーケストラを起用したのも特徴であり、奥行きのある深沈とした表現が必要不可欠な第9番には北ヨーロッパの楽団ならではのくすんだいぶし銀の音色が魅力のコンセルトへボウ・アムステルダムを起用したり、壮麗な迫力を必要とする第2番にニューヨーク・フィルを起用するなど、各オーケストラの使い分けも実に考え抜かれた最善の選択がなされていると評価したい。第4番の終楽章ではボーイソプラノを起用するなど、若干のやり過ぎの感も否めないところではあるが、本全集全体の評価を貶めるほどの瑕疵があるわけではないものと考える。録音は、第10番を除くとすべてライヴ録音であり、とりわけ1970年代の録音である第8番や、本全集の本来の最初の録音であった第9番など、やや冴えない音質のものも存在していると言える。数年前には、本全集全体のSHM−CD盤が発売されたが、リマスタリングされたものが第5番に限られており、音質改善効果がさほど見られなかったのは残念であった。いずれにしても、史上最高のマーラーの交響曲全集であり、今後はシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化をしていただくなど、更なる高音質化を大いに望んでおきたいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

2
★
★
☆
☆
☆
諸氏が書かれているとおり、どうせなら同じ...

投稿日:2009/04/11 (土)

諸氏が書かれているとおり、どうせなら同じ値段でSACDを出してほしいですね。ユニバーサルはSHM−CDを出して以来、SACDを廃盤にしています。しかしやはり臨場感でSACDが圧倒的に上です。そのくせバカ高いガラスCDなどを出す。プレーヤーの普及率から商売優先になっているのでしょう。昨年までにかなり買っておいてよかったとつくづく思っています。

閑人 さん | 倉敷市 | 不明

0
★
★
★
★
★
もはや好き嫌いのレヴェルを超越している。

投稿日:2008/11/25 (火)

もはや好き嫌いのレヴェルを超越している。

ヒューブーン さん | 静岡県 | 不明

0

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

プロフィール詳細へ

マーラー(1860-1911)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品