モーツァルト(1756-1791)

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CD

交響曲第35、39、40、41番 バルシャイ&読売日本交響楽団(2006年、1989年ライヴ)(2CD)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
YASCD1010
組み枚数
:
2
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明


モーツァルト:交響曲第35、39、40、41番(2CD)
ルドルフ・バルシャイ&読売日本交響楽団


バルシャイのモーツァルト交響曲は「MELODIYA」からCD2枚分が発売になっておりました(第25&40番、第28&41番)。当CDも過激な演奏で、近代的なオーケストラである読響を縛り上げて、締め付けて、贅肉を削ぎ落として、異形のモーツァルトを構築しております。
 第35番、第39番は2006年の演奏で最後の来日となりましたが、緩みは一切見られません。こういう室内楽的緊密度、緊迫感は、弦楽器出身のシャンドール・ヴェーグとも共通します。1989年の第40番、第41番『ジュピター』に至っては、郷愁や感傷を一切拭い去った潔さに惹かれてしまいます。多くの巨匠指揮者が晩年になるとロマンティックに傾斜していく中、バルシャイはまったくその魅力と誘惑を否定し続けた稀有の存在と言えるでしょう。(東武トレーディング)

【収録情報】
モーツァルト:
● 交響曲第35番ニ長調 K.385『ハフナー』
 I. 5:46/ II. 9:00/ III. 2:55/ IV. 4:10

● 交響曲第39番変ホ長調 K.543
 I. 11:20/ II. 9:12/ III. 4:06/ IV. 5:52

 録音時期:2006年4月14日
 録音場所:東京芸術劇場(読響第127回東京芸術劇場名曲シリーズ)

● 交響曲第40番ト短調 K.550
 I. 8:12/ II. 11:44/ III. 4:16/ IV. 7:01

● 交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』
 I. 11:15/ II. 12:47/ III. 4:37/ IV. 11:57

 録音時期:1989年11月19日
 録音場所:東京、サントリーホール(読響第280回名曲シリーズ)

 読売日本交響楽団
 ルドルフ・バルシャイ(指揮)

 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 サウンド・マスタリング:WEITBLICK

【プロフィール】
ルドルフ・バルシャイは、1924年9月28日、ソ連のラビンスカヤ出身の指揮者でヴィオラ奏者。モスクワ音楽院でヴァイオリンとヴィオラを学びますが、在学中に弦楽四重奏の演奏に夢中になったバルシャイはヴィオラ奏者として音楽家活動を開始、ボロディン弦楽四重奏団とチャイコフスキー弦楽四重奏団の創設メンバーとなり、前者には1953年まで所属してヴィオラを担当。
 その間、1949年にはブダペストで開催された世界青年学生フェスティバルで最高名誉賞を受賞しているほか、ソ連国内のコンクールでも優秀な成績を収めています。
 その後、バルシャイはレニングラード音楽院で、名教師イリヤ・ムーシンに指揮を学び、1955年、モスクワ室内管弦楽団を創設して指揮者としての活動をスタート。このオーケストラとの活動は、バルシャイが亡命するまでの20年以上におよび、バロック音楽から現代作品に至るまで幅広いレパートリーを演奏・録音、鍛え抜かれ引き締まったアンサンブルで大いに声望を高めました。
 彼らは、ソ連作曲家作品の初演も多くおこなっており、中でもかつての師であったショスタコーヴィチの交響曲第14番初演は歴史に残る演奏としてよく知られています。
 バルシャイはまた、室内オーケストラのレパートリー拡大にも熱心で、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲を「室内交響曲」としてた編曲ヴァージョンは現在も人気のレパートリーとなっているほど。
 1977年に西側に亡命したバルシャイは世界各国のオーケストラを指揮して名を高め、1991年にはナチス・ドイツによるソ連侵攻50年記念日に、ユンゲ・ドイチュ・フィルとモスクワ・フィルの合同オーケストラの指揮をして大熱演を展開(BIS)。
 2年後の1993年には、久しぶりにロシアに帰り、ロシア・ナショナル管弦楽団を指揮してベートーヴェンのミサ・ソレムニスを演奏しています。
 1994年からはケルン放送交響楽団とショスタコーヴィチの交響曲全集録音に着手し、2000年に完成、翌年、ブリリアント・クラシックスから発売されると世界的に話題となり、当サイトだけでも4300セットを超えるベストセラーとなりました。
 その後、自身の手によるマーラー10番の補筆完成版を録音したり、ショスタコーヴィチの室内交響曲集をミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団と録音するなどして健在ぶりを示していましたが、2010年11月2日、約1年の闘病生活の末に亡くなられています。

内容詳細

帯には“過激な演奏”とあるが、これは少し違うような。現代オーケストラを昔ながらに正統的に鳴らしたもので、非常に端正であり風格がある。ただし、繰り返しはかなり採用している。4曲の出来は平均しているが、特に第35、41番が名演。音質も良い。(白)(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

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演奏年月は、40番と41番が1989年で、35番と...

投稿日:2015/03/24 (火)

演奏年月は、40番と41番が1989年で、35番と39番が2006年で、約7年の差があり、会場も前者がサントリーホールで、後者が東京芸術劇場だけど、音の状態に関してはあまり差がない。むしろ、1989年のサントリーホールの公演のほうが、会場特性もあって柔らかい暖かな響きと言える。東京芸術劇場のほうはやや硬質の響き。演奏だが、40盤と41番のほうが練れており、総じて佳演と言える。40番のメヌエットなどかなり鮮烈な表現だ。テンポはいずれの曲も中庸。それに比べて、35番と39番は、弱音部がやや痩せて聞こえ、バルシャイの棒が曖昧だったのか、弦の揃いがやや甘い。音程も甘いと思える。他の作曲家ならいざ知らず、モーツアルトだとごまかしがきかない。39番のティンパニがハードスティックを使った強烈なものであることを除けば、あとは頗るオーソドックスである。ところどころ木管が音程を外すようなところも見られるが、うるさいことを言わなければ許容範囲内か。40番と41番は☆4つ。35番と39番は☆3つ。3.5はないので、総合で☆4つ。

七海耀 さん | 埼玉県 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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