CD 輸入盤

交響曲第3番、第10番〜アダージョ、煉獄 アドラー&ウィーン交響楽団、レッセル=マイダン(2CD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
M&ACD1249
組み枚数
:
2
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

チャールズ・アドラーの歴史的マーラー録音

チャールズ・アドラー[1889-1959]は、ロンドン生まれながらドイツ語圏や米国で活動をした指揮者。交響曲第8番の初演でマーラーの助手として合唱指導を担当しており、マーラーの交響曲を広めたパイオニアとしてヘルマン・シェルヘンと並ぶ存在です。第3番の録音は、解説によれば、1952年4月27日にSPA社によってなされたスタジオ録音とのことで、会場からの雑音などは聞かれません(なお4月20日付けのライヴ録音というものも存在します)。
 第10番のうちのアダージョと『煉獄』は、AMP社の出版譜を用いた初演のライヴ録音。マーラーが未完に残した第10番交響曲は、未亡人アルマ・マーラーの依頼を受けたクルシェネクによって演奏可能な手書き譜が作成され、1924年には初演されていました。その後、楽譜の権利がニューヨークのThe Associated Music Publishers(AMP社。現在のSchirmer社)に移り、同社に所属していたアルバン・ベルク門下のオットー・ヨークル[1891-1963]の校訂で1951年に出版譜として刊行されました。ヨークルが利用した楽譜はクルシェネクの楽譜をさらにアレクサンダー・ツェムリンスキーが加筆整理したもので、AMP社はクルシェネクによる元の楽譜は所有していなかったといいます。ちなみにジョージ・セルが録音で使用した楽譜もこのAMP社のヨークル校訂譜です。(TOBU)

【収録情報】
マーラー:
1. 交響曲第10番〜第1楽章『アダージョ』、第3楽章『煉獄』
2. 交響曲第3番ニ短調

 ヒルデ・レッセル=マイダン(メゾ・ソプラノ)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン少年合唱団
 ウィーン交響楽団
 F.チャールズ・アドラー(指揮)

 録音時期:1953年4月8日(1)、1952年4月27日(2)
 録音方式:モノラル(ライヴ:1、セッション:2)
 リマスタリング:アーロン・Z・スナイダー(2010)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Symphony No. 10 in F Sharp minor (Incomplete): 1. Adagio
  • 02. Symphony No. 10 in F Sharp minor (Incomplete): 3. Purgatorio
  • 03. Applause
  • 04. Symphony No. 3 in D minor: 1. Krftig. Entschieden

ディスク   2

  • 01. Symphony No. 3 in D minor: 2. Tempo Di Menuetto
  • 02. Symphony No. 3 in D minor: 3. Comodo. Scherzando
  • 03. Symphony No. 3 in D minor: 4. Sehr Langsam. Misterioso
  • 04. Symphony No. 3 in D minor: 5. Lustig Im Tempo Und Keck Im Ausdruck
  • 05. Symphony No. 3 in D minor: 6. Langsam. Ruhevoll. Empfunden

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
10番はヨークル稿の初演ライヴということで...

投稿日:2011/08/20 (土)

10番はヨークル稿の初演ライヴということで、貴重な歴史的録音といえるでしょう。初演ということもあって指揮者もオケも曲を十分に消化しきれていない面もあり、ライヴ特有のアンサンブルの乱れも一部見られます。ヨークル稿を正確に、的確に聴こうと思ったらやはりセル盤を聴くべきです。しかし、この演奏には冷徹なセル盤とは違った味わいがあるのも事実です。 これに対し3番の方は一説には世界最初の商業録音とも言われているものですが、指揮者、オケ共に作品を十分に手中に収めており、スタジオ録音ということもあって完成度は高く、優れた演奏といえるでしょう。特にフィナーレは充実しています。

Dewurich さん | 埼玉県 | 不明

1

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

プロフィール詳細へ

マーラー(1860-1911)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品