シューマン、ロベルト(1810-1856)

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CD 輸入盤

『詩人の恋』ピアノ・ソロ変容版 クリスチャン・ランダル

シューマン、ロベルト(1810-1856)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BC0303295
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


約61分かけた変幻自在な「詩人の恋」

シューマン「詩人の恋」ピアノ・ソロ変容版
クリスチャン・ランダル(ピアノ)


ジャズと現代音楽の分野で活躍するエストニアのピアニスト・作曲家のクリスチャン・ランダルが、シューマンの歌曲集「詩人の恋」を巨大なピアノ・ソロ作品に変容させて演奏。前作の「展覧会の絵」では、約56分かけてソプラノ・サックスとのデュオでジャズ色の濃いアプローチを示していましたが、今回はクラシカルな要素、現代音楽的な要素が強化されています。

大規模化した「詩人の恋」
「詩人の恋」が、クラシック・ピアノの忠実性、ジャズ・ピアノの即興性、現代音楽の非日常性を縦横無尽に行き来するうちに大規模化したユニークな音楽。「詩人の恋」はもともとピアニスティックな主張の強い作品であること、シューマンの音楽が少なからぬ狂気を孕んでいることを考えさせる仕上がりです。

心理表現に長けた「詩人の恋」
第1曲「美しい5月に」では、恋の喜びは控えめで、あれこれ考えて迷ううちに影もまとうような表現が秀逸。
  通常は愛の喜びとされる第5曲「私の心をユリの花に沈めてしまおう」も5倍ほどの規模に拡大され、揺れ動く心や不安の予感も示されますし、同じく喜びの表現とされる第6曲「聖なるラインの流れに」では、不安のあまり心が壊れ始める様子も描き、後年のライン川とシューマンの関係も匂わせます。一方、失恋してからの第7曲「恨みはしない」では、タイトルとは裏腹に恨み節満載のテキスト内容を中和するかのように明るい美感も示して闇落ちしないように進めるなどその視点は多角的です。



 ランダルのクラシック・アレンジ前作

ムソルグスキー「展覧会の絵」
クリスチャン・ランダル(ピアノ)、デイヴ・リーブマン(ソプラノ・サックス)
Budapest music Center BMC CD 286

 演奏者情報

◆ クリスチャン・ランダル (ピアノ)

1978年、エストニアの首都タリンに誕生。父カレ・ランダル、母ピレット・ランダルはともプロのクラシック・ピアニスト。1984年、6歳からピアノの勉強を開始。1988年に一家でドイツのカールスルーエに移住。カールスルーエ音楽学校(クラシック・ピアノ:ゾントラウト・シュパイデル)、シュトゥットガルト音楽演劇大学(クラシック・ピアノ:、パトリック・オバーン、ジャズ・ピアノ:パウル・シュヴァルツ)、ケルン音楽大学(ジャズ・ピアノ:ジョン・テイラー)、ロンドン王立音楽アカデミー(ジャズ・ピアノ:ジャンゴ・ベイツ)、ニューヨーク市立大学(ジャズ作曲:エドワード・サイモン、ジョン・パティトゥッチ、作曲:ダニエル・シュナイダー)、ニューヨークのマンハッタン音楽学校に入学(ジャズ・ピアノ:ケニー・バロン、ギャリー・ダイアル、フィル・マルコウィッツ、テッド・ローゼンタール)で学んだほか、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の夏期講座ヘンリー・マンシーニ・インスティテュートでも2年度に渡って受講。
  その間、2002年にはモントルー・ジャズ・フェスティヴァルのソロ・ピアノ・コンペティションで第2位を獲得。
  2007年にはバーデン・ヴュルテンベルク州ジャズ賞を受賞(賞金15,000ユーロ)。
  クラシック作曲家としてのランダルは、エストニアの現代作曲家、エルキ=スヴェン・トゥール[1959- ]とトゥヌ・クルヴィッツ[1969- ]から大きな影響を受けており、演奏の現場でも、クリスチャン・ヤルヴィやデニス・ラッセル・デイヴィスのような現代音楽に熱心な指揮者たちと交流しています。
  クリスチャン・ランダルのふだんの活動領域はジャズで、ときどき現代音楽、たまにクラシカルといった感じで、クラシカルなピアニストの父カレ・ランダル [1957- ]とは区別がつきやすくなっています。



 トラックリスト (収録作品と演奏者)

ロベルト・シューマン [1810-1856]

◆ 「詩人の恋」Op.48 (1840, 2020) (ランダル編曲ピアノ独奏版)
01. 「美しい5月に」 3:23
02. 「私のあふれる涙に」 0:55
03. 「バラに、ユリに、ハトに」 3:28
04. 「君の瞳を見つめるとき」 1:24
05. 「私の心をユリの花に沈めてしまおう」 4:50
06. 「聖なるラインの流れに」 4:11
07. 「恨みはしない」 4:45
08. 「そして小さな花が知ったなら」 3:58
09. 「あれはフルートとヴァイオリン」 3:39
10. 「恋人の歌を聞くと」 6:35
11. 「若者は娘を愛し」 4:37
12. 「明るい夏の朝に」 4:18
13. 「夢の中で私は泣いた」 3:18
14. 「夜ごと夢に」 3:16
15. 「古いおとぎ話から」 3:13
16. 「いまわしい想い出の歌」 5:27

  クリスチャン・ランダル(ピアノ/Steinway & Sons D-274)

  録音:2023年3月19〜20日、エストニア、ラウラスマー、アルヴォ・ペルト・センター
 Track list

Robert Schumann (1810–1856)
Kristjan Randalu (1978)

» Dichterliebe « op.48 (1840, 2020)
01 Im wunderschönen Monat Mai 3:23
02 Aus meinen Tränen sprießen 0:55
03 Die Rose, die Lilie, die Taube, die Sonne 3:28
04 Wenn ich in deine Augen seh’ 1:24
05 Ich will meine Seele tauchen 4:50
06 Im Rhein, im heiligen Strome 4:11
07 Ich grolle nicht 4:45
08 Und wüssten’s die Blumen 3:58
09 Das ist ein Flöten und Geigen 3:39
10 Hör’ ich das Liedchen klingen 6:35
11 Ein Jüngling liebt ein Mädchen 4:37
12 Am leuchtenden Sommermorgen 4:18
13 Ich hab’ im Traum geweinet 3:18
14 Allnächtlich im Traume 3:16
15 Aus alten Märchen 3:13
16 Die alten bösen Lieder 5:27

Kristjan Randalu

Piano: Steinway & Sons D-274

Recorded at Arvo Pärt Centre, Laulasmaa, Estonia
March 19-20, 2023

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シューマン、ロベルト(1810-1856)

ロベルト・シューマン(Robert Alexander Schumann)は、 1810年6月8日にドイツのツヴィッカウに生まれました。5人兄弟の末っ子で、出版業者で著作もあったという父親のもとで早くから音楽や文学に親しみ、作曲や詩作に豊かな才能を示したといいます。  ロベルト16才の年にその父親が亡くなり、安定した生活を願う母親の希望で法学を選択、1828年にライプツィヒ大学に入学しますが、音

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