CD 輸入盤

管弦楽曲集 トマーシュ・ネトピル&プラハ放送交響楽団

マルチヌー(1890-1959)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SU4295
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


多作家マルチヌーの管弦楽曲5篇をネトピル率いるプラハ放送交響楽団が録音!

「SUPRAPHON」レーベルが力を注いで新録音をリリースしているチェコの作曲家、ボフスラフ・マルチヌー。当アルバムでは1953年から1958年に作曲した管弦楽曲5篇を録音しました。
 多作家マルチヌーは交響曲をはじめアメリカ時代の産物が主要曲として知られますが、ヨーロッパにうつった1953年以降も精力的に作品を書き上げました。『ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画』は、1954年にイタリアを訪れた際に聖フランチェスコ聖堂中央礼拝堂のピエロ・デラ・フランチェスカの「十字架物語」に基づく壁画に触発されて1955年に作曲した3楽章構成の作品。「フレスコ画には独特の厳格な静けさがあり、穏やかで感動的な詩が溢れている。それは私が音楽で表現したい暗い色の雰囲気をもつ」と生前マルチヌーは語っています。この作品はハープを伴う4管編成で書かれています。
 『寓話集』もまたもマルチヌーの哲学的な思想が反映されており、3つの楽章それぞれに人生や人間の探求の寓話が描かれています。交響的前奏曲『ザ・ロック』は、1619年に北米にやってきたイギリス人入植者の上陸地と巡礼者としてのマルチヌー自身の運命を重ね合わせた作品。最後の『版画』は、これまでのオーケストラ作品のような何かにインスパイアされたというよりも、静寂の中に織り込まれた細密画のような印象を受ける美しい作品です。これら素晴らしいマルチヌーの作品はいまだに正当な評価を得ているとは言えず、ネトピル率いるプラハ放送交響楽団が自国の偉大な作曲家への思いを丁寧に描き出します。
 1975年チェコ共和国東部のクロメルジーシュに生まれたトマーシュ・ネトピル。ザルツブルク音楽祭やベルリン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデンの公演に出演、2013/14年のシーズンよりエッセン歌劇場の音楽総監督に就任すると同時に、ドレスデン国立歌劇場、パリ国立オペラ座、ウィーン国立歌劇場、またベルリン・フィル、パリ管、ロンドン・フィルといった欧州各地のオーケストラや劇場へ出演するなど、オペラ、コンサートの両面で活躍を続けています。日本では2019年11月、読売日本交響楽団との演奏会も話題となりました。「SUPRAPHON」レーベルからはマルチヌーの混声、児童合唱と独唱、小管弦楽のための民俗詩への連曲、カンタータ『花束』をリリースしております。(輸入元情報)

【収録情報】
マルチヌー:
● 序曲〜オーケストラのための H.345(1953)
● ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画〜大オーケストラのための H.352(1955)
● 交響的前奏曲『ザ・ロック』〜大オーケストラのための H.363(1957)
● 寓話集〜大オーケストラのための H.367(1957)
● 版画〜オーケストラのための H.369(1958)


 プラハ放送交響楽団
 トマーシュ・ネトピル(指揮)

 録音時期:2021年1月11,12日、4月30日〜5月2日
 録音場所:プラハ、チェコ放送第1スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


ユーザーレビュー

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ネトピル指揮のプラハ放送響の演奏、凄まじ...

投稿日:2022/08/14 (日)

ネトピル指揮のプラハ放送響の演奏、凄まじいです。 かといって、決して重いわけではなく。音が凄く整っていて、パワフルで美しいです。 近年のスプラフォンの録音って、クリアでとてもうまく収録されていて、センスいいなあ、と思いますね。

matto さん | 愛知県 | 不明

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待望のアルバム!数年前の『花束』も記憶に...

投稿日:2021/10/10 (日)

待望のアルバム!数年前の『花束』も記憶に新しいネトピル&プラハ放響ですが、遂にマルチヌーの真骨頂ともいえる後期管弦楽曲集を世に出しました。さすがはネトピル、近年はマーラーやスークの『アスラエル』など大規模作品を積極的に録音しているだけに、オーケストラの統制が見事という他ありません。録音も柔らかめで自然な仕上がりであり、好印象です。そして何より、曲目構成がきわめて素晴らしい。バロック風の快活な『序曲』に始まり、作曲年代順に作品をまとめて楽しむことができます。まずは『フレスコ画』。かのクーベリックに献呈され、ウィーン・フィル初演という輝かしい歴史をもつマルチヌーの一大傑作ですが、本盤は全体的に均整のとれた丁寧な演奏という印象です。過去には被献呈者であるクーベリックをはじめ、アンチェルやマッケラス、コウト、アンセルメ、アシュケナージなどの名だたる指揮者が録音を残していますので、聴き比べてみると面白いかもしれません。次に、『岩(ザ・ロック)』。録音されることはとても珍しい作品であり、ヴロンスキー&ブルノ・フィル(スプラフォン)の録音でしか聴いたことがありませんでした。本盤の演奏は内声部がよく聴こえ、曲の構造が明確に伝わってくる優れたものです。次は、『寓話』。サン=テグジュペリの小説に取材した曲ですが、それらの克明な描写というより、小説から受けた印象と作曲者自身の思索とが入り混じって反映されたような曲です。過去にはアンチェルやビエロフラーヴェクの録音で知られた作品ですが、本盤は最新録音ということで音質にも恵まれています。第3曲(迷宮の寓話)はテンポが早めで、圧巻の迫力です。そして最後の『版画』。前の3曲に比べてよりいっそう思索的・内省的な作品で、過去にはビエロフラーヴェクやヴェラーが録音しています。本盤の演奏はやはり丁寧で美しい演奏であり、ハープやマレット楽器の織り成す幻想的な響きが心地よいところです。

ブルノのおっさん さん | 北海道 | 不明

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