Blu-ray Disc 輸入盤

『ファルスタッフ』全曲 マルトーネ演出、バレンボイム&ベルリン国立歌劇場、ヴォッレ、フリットリ、他(2018 ステレオ)(日本語字幕付)

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
757704
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc
その他
:
輸入盤

商品説明


「すべてこの世は冗談だ」
イタリア人演出家マルトーネが描く『ファルスタッフ』。2018年ベルリン国立歌劇場ライヴ


2018年ベルリン国立歌劇場で上演されたバレンボイム指揮、マリオ・マルトーネ演出のヴェルディ『ファルスタッフ』の映像がリリース。7年間の大規模な修復工事経て2017年9月に再開場したベルリン国立歌劇場。翌月のドイツ統一記念日には、音楽監督ダニエル・バレンボイム指揮によるシューマンの『ゲーテのファウストからの情景』が上演されオープニングを祝いました。さらに同年12月には同歌劇場の開場275年を祝った特別プログラムが組まれ、華やかな幕開けとなりました。この商品に収められているのは、2017年12月の特別公演で新演出としてお披露目されたマリオ・マルトーネ演出のヴェルディ『ファルスタッフ』の再演となります。
 映画監督として実績がある演出のマルトーネは、この『ファルスタッフ』でドイツの「68年運動」にみられるカウンターカルチャーやヒッピー文化の中で生きる人生の快楽をひとつ残らず搾り取るような自由奔放な男としてファルスタッフを描いています。元来太った騎士であるファルスタッフは、ここでは革ジャンを着てロッカーのような服装でネオンが光る薄汚い地元の飲み屋に居座っているような演出。ファルスタッフは、2人の女性に「同じ文章のラブレター」を送りますが、それを託すのは大麻を吸っているエキストラで、その男は手紙を受け取るとフラフラしながら自転車に乗っていくというような有様。さらにナンネッタ役のナディーン・シエラがプールサイドにビキニ姿で登場するなど、マルトーネはウィットと高揚感に満ちたオペラを、スタイリッシュで現代的に演出しています。
 歌手陣は皆素晴らしく、特にミヒャエル・ヴォッレの豪快さ、群を抜く歌唱の充実ぶりには舌をまきます。またフランチェスコ・デムーロの甘い美声、ナディーン・シエラの滑らかな歌声、ヤン・マルティニークとシュテファン・リュガマーのアンサンブルもひと際喝采を浴びていました。そしてバレンボイムのオペラ指揮者としての卓越した手腕が示された上演でもあったでしょう。(輸入元情報)


【収録情報】
● ヴェルディ:歌劇『ファルスタッフ』全曲


 ミヒャエル・ヴォッレ(バリトン/ファルスタッフ)
 アルフレッド・ダザ(バリトン/フォード)
 フランチェスコ・デムーロ(テノール/フェントン)
 ユルゲン・ザッハー(テノール/医師カイウス)
 ヤン・マルティニーク(テノール/ピストーラ)
 バルバラ・フリットリ(ソプラノ/フォード夫人アリーチェ)
 シュテファン・リュガマー(テノール/バルドルフォ)
 ナディーン・シエラ(ソプラノ/ナンネッタ)
 ダニエラ・バルチェッローナ(メゾ・ソプラノ/クイックリー夫人)
 カタリーナ・カンマーローアー(メゾ・ソプラノ/ページ夫人メグ)
 ベルリン国立歌劇場合唱団(合唱指揮:マルティン・ワイト)
 シュターツカペレ・ベルリン
 ダニエル・バレンボイム(指揮)

 演出:マリオ・マルトーネ
 照明:パスクァーレ・マリ
 舞台:マルゲリータ:パリ
 衣裳:ウルスラ・パーツァック
 振付:ラファエッラ・ジョルダーノ
 ドラマティック・アドヴァイザー:ベンヤミン・ウェンティッヒ

 収録時期:2018年12月
 収録場所:ベルリン国立歌劇場(ライヴ)
 映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ


 収録時間:142分
 画面:カラー、16:9、1080i
 音声:PCM Stereo、DTS-HD MA 5.1
 原語:イタリア語
 字幕:英独仏韓日
 BD50
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。


ユーザーレビュー

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完全な現代化演出だが、出色の出来ばえ。何...

投稿日:2021/12/31 (金)

完全な現代化演出だが、出色の出来ばえ。何とも猥雑なガーター亭の眺めからして実に素敵だが、人物達が大麻を吸っていたり、濃厚なセックス描写(演ずるのは演技だけの人たちだけど)など60年代カウンターカルチャーの雰囲気が漂う。これに対し、セレブの奥様たちはプール付きの邸宅に住まう。フリットリやシエラは水着姿も披露。だだっ広い平面になりがちな最終場も、とても工夫のある作り。歌手陣も全く隙がない。何よりもミヒャエル・フォッレの「ちょい悪オヤジ」ぶりが完璧に役にはまっている。かつてのF=ディースカウは確かに達者だったけど、こういう「ちょい悪」の雰囲気は出せていなかったので、ドイツ系バリトンでは随一かもしれない。フリットリ、バルチェローナはもとより当たり役だし、デムーロ、シエラの若い恋人コンビも良い。ダーザのフォードとファルスタッフの二人の手下たちも抱腹絶倒の演唱。 ただひとつ、惜しまれるのは相当にテンポの遅くなったバレンボイムの指揮。ここぞという所ではもっと俊敏さが欲しいけれど、響き自体は重くないし、的確なポリフォニーの処理など聴くべき所もあるので、かろうじて及第点。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

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