西部邁 「非行保守」の思想家

渡辺望

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784846016142
ISBN 10 : 4846016145
フォーマット
出版社
発行年月
2021年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
渡辺望 ,  
追加情報
:
253p;20

内容詳細

保守思想家・西部邁の1960年代の「学生運動」から、2013年の「自殺」に至る、その思想の核が“非行としての保守”にあったと洞察した著者は、数々の文献に当たり、インタビューを重ね“西部邁の全体像”に迫る!西部邁の素顔はエピソードの中にある。

目次 : 第1章 エピソードの中の西部邁(「朝まで生テレビ」という文化現象/ 小田実vs西部邁 ほか)/ 第2章 近代経済学批判から大衆社会批判へ(ソシオ・エコノミクス―「沈黙」の終わり/ 両義性の人・ケインズへの愛憎 ほか)/ 第3章 アメリカ・北海道・女性(湾岸戦争―アメリカに託した最後の夢/ ジャンキーたちへの共感―アメリカと北海道 ほか)/ 第4章 ニヒリズム・死生観・自死(「非行」としての保守/ 「不良少年U君」の自死 ほか)

【著者紹介】
渡辺望 : 1972年群馬県生まれ。早稲田大学大学院法学研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ふみあき さん

    西部邁と言えば(特に晩年において)大衆蔑視と反米主義をもっぱらとする評論家、といったイメージだが、著者によると、それは60年安保闘争で挫かれた若き日の熱誠を、保守思想に無理やり接ぎ木しようとした結果だということで、なんとなく納得してしまった。西部というのは根本的に左翼の人だったのだろう。副題の「非行保守」というのは小浜逸郎が西部を評した言葉らしいが、その小浜も先月末、膀胱がんで亡くなっている。彼も晩年は陰謀論めいた、おかしな言動が目立ったが、70歳を過ぎると、どんな才人でも知性の衰えは避けがたいようだ。

  • 古本虫がさまよう さん

    著者は1972年生まれ。「朝まで生テレビ」で、西部氏を知ったとのこと。この番組が始まったのが1987年。小田実氏などを相手に論破する光景を見て「なんと頭がいい人なんだろう」と感得したという。当時、著者は高校生ぐらいの年齢だった。爾来、西部さんの新刊書はおおむね読破してきたという。そうした読書体験などに基づいたエピソード中心に綴られたエッセイ風の評伝。

  • Hisao Chugun さん

    途中ではとても違和感があった。西部邁が、「移民国家(移民共同体)」として出身地である北海道とアメリカを等値させることに対し、縄文の昔まで遡り、北海道には倭人が住んでいた、アイヌ人は11世紀にオホーツクから渡来したのだから北海道はアイヌ人のものだという西部は間違っていると、といわれてしまうと、こんなことで西部に反論した気になっているのか、と残念に思ってしまった。 にもかかわらず、最終的な結論部分は強く共感してしまう閉め方だった。西部邁という人の多様な顔をもつ思想が、彼に対するさまざまな味方を生むのだろう。

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